- ICOコンサルタント企業Satis Groupの最新報告
- ICOコンサルタント企業Satisグループの研究結果によれば、5年後のビットコイン価格は1,000万円に達する反面、ビットコインキャッシュ(BCH)やリップル(XRP)は大幅に価値を毀損するとした。
ビットコインとモネロが大幅に高騰すると予想
ニューヨークに拠点を置くICOコンサルタント企業Satis Groupは、日本時間8月31日に、 CRYPTOASSET MARKET COVERAGE INITIATION: VALUATION(仮想通貨市場の格付け:査定額)という仮想通貨市場に関する報告を発表しました。
今回発表された報告では、仮想通貨市場における評価基準とその精度を検証し、今後5年間のマーケットトレンドを予測したものとなります。
主な分析概要は、以下のようになります。
- 世界における経済活動を支えるため、仮想通貨市場全体の時価総額は、2019年の5,000億ドル(予想値)から2028年までに3.6兆ドル規模まで膨れ上がる必要が考えられる
- 5年間で最も価値が向上する通貨:ビットコイン96,378ドル、モネロ(XMR)18,498ドル、DASH1,896ドル、などを筆頭に、新しい価値の組み合わせを提供する通貨である
- 5年間で価値が低下する通貨:ビットコインキャッシュ(BCH) 268ドル 、実にブランド名を引き継ごうとしながらも、技術的優位性で本家に劣る通貨
- わずかな価値を有する通貨:リップル(XRP) 0.01ドル 中央集権的所有権や承認システムを持ち、独自のブロックチェーンに必要とされず、誤解を招くようなマーケティングで発行される通貨
- 上昇が期待される仮想通貨市場の90%以上の資金は、オフショア(租税環境を優遇しているエリア)預金市場から流入される
特筆すべきは、匿名性通貨のモネロ(XMR)で、王者ビットコインを抑えて約17,887%の高騰率で、最も躍進する通貨と予想されました。
モネロはdAppsのような実用性を持つのではなく、匿名通貨として、プライバシーを保てる特徴が重宝されるとの理由です。
王者のビットコインに関しては、96,000ドルの価格(1.5兆ドル以上の時価総額)で、ランキング首位を独走するとされます。
ビットコインのドミナンスが継続する理由について、このような理由が挙げられています。
- 流動性、及び購入手段の増加
- ブランドに対する認知度向上
- 仮想通貨取引の基軸通貨としての役割
- ボラティリティの減少
- 比較的に低いハッキング被害回数
- ハッキングに要する高いコスト
- サイドチェーンによる拡張性の向上
一方で、リップル(XRP)やエイダコイン(ADA)、ステラ(XLM)は、5年後には90%以上の価値を失うのではないかと予想されています。
さらにビットコインキャッシュは、-52%、イオスも-29%と大幅に縮小すると見込まれています。
大胆な予想を展開した研究結果については、以下のように記されています。
仮想通貨のネットワークにおいて、オーガニックな成長とコミュニティの拡大を伴う通貨(ライトコイン等)に価値の向上が見られる。
その一方で、ブランドに対する認識を阻害し、普及率の上昇を見込めないフォーク通貨(ビットコインキャッシュ等)は、価値の低下が考えられる。