はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ソラナのトレーダー向けNFT市場Tensor、報酬採掘・第2弾を開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Tensorのエアドロップ

暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)エコシステムのプロトレーダー向けNFTマーケットプレイス「Tensor」は7日、ユーザー報酬に関係する第一弾エアドロップ(無料配布)を開始した。

また、「シーズン2」と銘打って、流動性提供による報酬採掘(リワードマイニング)の次の集計期間が開始された。

Tensorは安価な手数料(メイカー:0%、テイカー:1%)と高速アグリゲーション(集約)モデルを採用。Magic Edenなど他のNFTマーケットプレイスへ出品したり、そこで掲載されているNFTをまとめて購入/入札できる利便性と、トレーディングに特化した通知・取引機能、及びUI/UXを備えている。

第1回目のエアドロップでユーザーに配布されるLootbox(宝箱)の数量は、過去6月のTensor利用履歴に基づいて算出された。Tensorは宝箱について「ゲーム化されたインセンティブ」と説明。具体的な使途を明記していないが、将来的にガバナンストークンの引換券になるとも推測されている。

新たに開始されたシーズン2においては、シーズン1を上回る報酬が配分されており、TensorSwapの使用状況のみがトークン配布量に反映される方針だという。

TensorSwapとは、AMM(自動マーケットメーカー)モデルに基づいたNFT電子市場で、Tensor独自の取引市場である。NFTコレクションの流動性プールを作成でき、在庫に応じて価格が算出されるAMMで資産の自動売買を実現する。ここでNFTの流動性提供を行うユーザーは、プールで発生した取引手数料で収益を得ることができる。

関連:AMM型NFTマーケットプレイスの仕組みとは

シーズン2の攻略法

シーズン2では、TensorSwapでの「入札」「出品」「マーケットメイク(流動性提供)」のトランザクション履歴に基づいてユーザーにリワードポイントを付与する。ポイントを最も効率よく稼ぐには、フロア価格(最低取引価格)に近い条件でNFTの流動性提供を行うことが重要になる。反対に、フロア価格から乖離して入札や出品を行っても、ポイントは付与されないし、ウォッシュトレードも除外される。

ウォッシュトレード

ウォッシュトレードとは、取引誘引を目的として、同一人物が同じ資産の売買両方の注文を発注するといった権利移転を目的としない取引のこと。株式などの投資取引の場合は、こうした売買は、金商法に違反する相場操縦行為に当たる場合がある。

▶️仮想通貨用語集

Tensorではまた、トレーディング活動の促進だけでなく、他のマーケットプレイスからNFTの流動性をTensorに移すことを目的としたインセンティブが設計されている。

例えば、シーズン1において、他のマーケットプレイスで掲載されたNFTをTensorで売買するよりも、TensorSwapで流動性提供をした方が25-50倍多くポイントを付与したという。シーズン2ではさらに、Tensor経由でMagic Edenに出品/入札した場合、ポイントは得られず、むしろロイヤルティを失う設定が組み込まれた。

出典:Tensor

Tensorでは、リワードポイントとロイヤリティに基づいて得られる宝箱の希少性と数が変わり、これらの宝箱は最終的に配布されるエアドロップの数量にも関わってくる。

こうしたTensorのマーケティング戦略は、イーサリアム圏のプロトレーダー向けNFTマーケットプレイス「Blur」に酷似している。Blurはトークンエアドロップをきっかけに出来高を急増させていることから、同様にTensorの出来高も増加することになると予想されている。

Blurは破竹の勢いで成長を遂げており、2月14日のトークンローンチ以降、業界最大級のOpenSeaの出来高を上回っている。

出典:DUNE

Blurの注目度が高まるに連れて、Tensorの出来高も増加傾向にあった。データサイトDUNEによると、3月6日の24時間出来高は5,660万円(416,200ドル)で過去最高値を更新している。

関連:新興NFT市場「Blur」の週間取引高がOpenSeaを上回った背景は

追記:300万ドル資金調達

Tensorは7日夜、多くのソラナ関連投資家からシードラウンドで300万ドル調達したことを伝えた。

投資家には、ソラナブロックチェーン創設者らやソラナベンチャーズ、Big Brain Holdingsなど多くの個人や複数のファンドが名を連れる。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/22 月曜日
08:51
テザー、AI機能搭載モバイルウォレットの開発を発表
テザー社がAI機能搭載のモバイルウォレット開発を発表。ビットコイン、USDT、USAT、XAUTの4資産に対応し、WDKとQVACを活用してプライバシーと自己管理性を重視した設計を目指す。
08:23
VanEck、アバランチETF申請にステーキング報酬機能を追加
VanEckが米SECに提出したアバランチETF申請書を修正し、ステーキング報酬機能を追加。保有AVAXの最大70%をステーキングし利回りを創出する計画。米IRSの新規則が後押し。
12/21 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコインの2026年相場予測やブロックチェーン人気ランキングなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、流動性低下で来週も不安定な展開か|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインの今後の見通しをbitbankアナリストが解説。年末のホリデーシーズンで流動性が低下する中、来週にかけても方向感に欠ける展開が続く可能性。12月の米雇用・物価データが金利見通しの鍵を握る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|与党税制改正大綱の決定に高い関心
今週は、米SECのポール・アトキンス委員長の講演、ノルウェー政府系ファンドによるメタプラネットのビットコイン戦略に対する支持、政府・与党の2026年度税制改正大綱の決定に関する記事が関心を集めた。
12/20 土曜日
13:22
イオレがビットコイン追加取得、累計保有量101BTC超に
日本上場企業イオレが約1億6640万円分のビットコインを追加取得。ネオクリプトバンク構想の初期トレジャリー運用の一環として実施され、2026年3月期中に120億円から160億円規模の取得を目指している。
11:55
ブラックロックのビットコイン現物ETF、年初来リターンはマイナスも流入額6位入り
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が年初来のETF流入で6位にランクインした。一方でリターンはマイナスとなっており背景にある投資家心理が注目される。
10:50
メタプラネット、米国預託証券プログラム設立
ビットコイン保有企業メタプラネットがドイツ銀行を預託銀行とする米国預託証券プログラムを設立し、19日より米国店頭市場で取引を開始する。米国投資家の利便性向上と流動性拡大を目指す。
10:33
ビットコイン提唱者ルミス米上院議員が再選不出馬、仮想通貨法案成立に注力へ
仮想通貨推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員が2026年の再選不出馬を表明した。任期終了までに包括的な仮想通貨規制法案や税制改革の成立を目指す方針を示している。
10:05
「ビットコイン価格は2035年に2億円に到達」CF Benchmarksが強気予想
CF Benchmarksが2035年の仮想通貨ビットコインの価格を基本シナリオで142万ドルと予想した。ゴールド市場のシェアを獲得することなどを前提とし弱気・強気シナリオも算出している。
09:10
イーサリアム、Glamsterdamの次のアップグレード名は「Hegota」
仮想通貨イーサリアムでGlamsterdamの次に実施されるアップグレードの名称がHegotaに決定。2025年と同様、イーサリアムは2026年に2回アップグレードを行う可能性がある。
08:15
ビットコイン、弱気相場入りか クリプトクアントが需要減速を指摘
クリプトクアントが仮想通貨ビットコインの需要成長鈍化を指摘し、弱気相場への移行を指摘。ETFの純売却や大口保有者の需要縮小、デリバティブ市場のリスク選好低下などが要因として挙げられている。
07:10
コインベース、2026年の税制変更で予測市場がギャンブルより有利になると指摘
コインベースが2026年の見通しレポートで、トランプ大統領が署名したワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法により予測市場が従来の賭博より税制面で有利になる可能性があると指摘した。
06:50
アーサー・ヘイズ、FRBの新資金供給策RMPでビットコイン4年サイクル論が終焉と再度主張
著名トレーダーであるアーサー・ヘイズ氏がFRBの準備金管理購入プログラムを分析し、実質的な資金供給(QE)により仮想通貨ビットコインの従来の4年サイクルが崩れたとの見解を示した。ビットコインは2026年に20万ドルに向かうと予測。
06:20
仮想通貨の冬到来か、フィデリティ責任者がビットコインの2026年底値を6.5万ドル付近と予測
フィデリティのグローバルマクロ責任者ジュリアン・ティマー氏がビットコインの強気サイクル終了の可能性を指摘し、2026年の底値を6.5万ドルから7.5万ドルと予測した。機関投資家の参入により従来のサイクル論が変化しているとの見方が広がっている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧