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ビットコイン(BTC):大規模アップグレードを9月8日に予定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン・コアの大型アップデートが目前に
ビットコインのオープンソースソフトウェア「ビットコイン・コア」の大幅アップデートが9月8日に行われることが判明。新言語の追加、スケーラビリティ大幅向上、取引手数料削減などの内容が注目される。

ビットコイン・コアの大型アップデートが目前に

仮想通貨業界は、まだ歴史が浅いにも関わらず、その革新的なブロックチェーン技術も含め、ここ数年間で大きく注目される産業の一つとして捉えられており、特に元祖仮想通貨とも称されることのあるビットコイン(BTC)は、数ある仮想通貨の中でも頭一つ抜きん出た存在感を放っています。

実際にビットコイン先物の開始や、ビットコインETFの検討など、メインストリームへの進出を最も進めています。

顧客体験に焦点を当てた仮想通貨関連のサービスやツールも台頭してきてはいますが、実際そのビットコインを消費者が使用するには、未だ技術的に難解な部分が多く、敷居が高いままになっているのが現状であると言えるでしょう。

そんな中、ビットコインの基盤となるオープンソースソフトウェアであるビットコイン・コアにおいて、17回目となる新たな大規模アップグレードが9月8日に行われることが明らかになりました。

「新言語」の追加

中でも注目されているアップグレードは、過去にSegWitをはじめとするビットコインを劇的に発展させてきた開発者の1人であるPieter Wuille氏によって提案された新しい”言語”の追加でしょう。

現時点で、ユーザーが鍵を一つのウォレットから、もう一つのウォレットに送付する際などに、他の人にどのような送金が行われたかなど、重要な情報を失ってしまう恐れがありました。

この問題は、ほとんどの取引において大した問題ではありませんでしたが、マルチシグなど複数人が関与する取引が普及するに連れて、その解決策の必要性が高まってきているのが現状です。

しかし、今回のWuille氏からの提案によって、ユーザーは(公開鍵、秘密鍵を含む)ビットコインの鍵を”貯金用”や”募金”などのようにラベル付けできるようになり、”ウォレットの概念を変えることができる”とChaincodeのエンジニアであるJohn Newbery氏は主張しました。

PSBTの採用

さらに、新しい”言語”の追加に加え、コミュニティ内の開発者であるAndrew Chow氏が提案したPartially Signed Bitcoin Transactions(PSBT)の採用も今回のアップグレードによって見込まれています。

このPSBTによって、ユーザーはプロトコルを通してオフラインでの取引を行うことができ、ビットコインネットワークに即時公開せずに署名をすることができるようになるのです。

そして、ビットコインを保管するのに最も安全な方法として、市場には多くのハードウェアウォレットが存在していますが、そのどれもが全てのソフトウェアウォレットとの互換性がないため、不便であるとされていました。

よって、ハードウェアのセキュリティおよび、ソフトウェアウォレットの利便性を持ち合わせたウォレットの実現が求められているのです。

この実現に向けChow氏は以下のように言及しました。

PSBTは、ビットコイン・コアがより容易にハードウェアウォレットのサポートを行えるようにし、物理的に隔離されたオフラインウォレットの設定も向上させる。私は、PSBTを使用して、ビットコイン・コアにおけるハードウェアウォレットのサポートを推し進めている最中である。

この他にも、今回の大規模アップグレードには、既述の新しい”言語”、PSBT以外にも、スケーラビリティを大幅に向上させ、取引手数料も減少させることを可能にしたCoin Selectionなど複数の変更点が含まれており、さらなる利便性を持つビットコイン・コアになることが期待されています。

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