はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

映画「Winny」3月10日公開へ 日本の天才開発者を巡り、ネットを震撼させた事件の裏側

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

映画Winny3月10日全国ロードショー

2023年3月10日(金)に全国上映される映画、『Winny』。

ネット史上最大の事件とも言われた実話をもとにした挑戦と戦いの記録。不当逮捕から無罪を勝ち取った7年の道のりを記す映画『Winny』がまもなく公開される。

暗号資産(仮想通貨)メディアCoinPostでは、『Winny』製作陣への独占取材を国際映画スタジオNOMAの全面協力のもと実施した。

監督は長編映画「ぜんぶ、ボクのせい」などで知られる松本優作氏。金子勇氏を演じるのは東出昌大氏、そして弁護士・壇俊光氏を演じる三浦貴大氏がW主演を飾る。

ビットコインの生みの親である“サトシ・ナカモト”がホワイトペーパーを発表した2008年10月から遡ること6年、天才開発者と言われた金子勇氏は伝説のファイル共有ソフト『Winny(ウィニー)』を発表した。

これは、暗号資産(仮想通貨)の基幹技術であるブロックチェーンの先駆けとなった「P2P(Peer to Peer)技術」を取り入れたもので、あまりにも革命的であったことから瞬く間に普及していった。

日本の実業家の中には、齢42で亡くなった金子が「サトシ・ナカモト」だとする仮説を唱えた者もいる。それほど、唯一無二の天才プログラマーだった。

なぜ、彼ほどの逸材が7年半もの歳月を“不当な裁判”に費やさなければならなかったのか。そして、どのようにして無罪を勝ち取ったのか。日本のネット史に計り知れない影響を与えた出来事について取材した。

公開特別記念

3月11日(土)の全国上映を記念し、松本優作監督を初め、伊藤プロデューサー、藤井プロデューサーをお招きして特別ツイッタースペース(リアルタイム他対談会)を予定。Winny公開までの裏側を聞ける貴重な機会にぜひご参加ください。

該当ツイッターのリツイートされた方の中から抽選で5名様にWinny限定本をプレゼント。ツイートはこちら

予告編

殺人に使われた包丁をつくった職人は逮捕されるのか——。

技術者の未来と権利を守るため、

権力やメディアと戦った男たちの真実の物語。

Winnyとは

金子勇氏(ハンドルネーム「47」)が開発したファイル共有ソフト。

インターネット上でつながった複数のパソコンでファイルを共有する分散ファイルシステムの技術を使用したソフトである。当時ではあまり利用されていなかったP2P技術を発展させデータをバケツリレー方式で転送するため匿名性が非常に高かった。

金子氏が電子掲示板サイト「2ちゃんねる」上で「Winny」を公開すると瞬く間にユーザーは増え、ピーク時は200万以上の人が使用していたと言われている。

しかし、その匿名性の高さがゆえに、映画やゲーム、音楽などの著作物データが許可なく流通し、著作権侵害の温床と指摘され問題となった。

また、その特性を悪用したウイルスも流行。感染すると意図しないデータが流出してしまい、警察や自衛隊の内部資料、企業の顧客情報や個人所有のファイルなどが漏えい。漏洩したファイルは多数のパソコンにコピーが残ってしまい回収不能となり、当時の安倍官房長官は会見を開き「情報漏洩を防ぐ最も確実な対策は、パソコンでWinnyを使わないことだ。」と呼びかけるなど社会問題となった。

結果的に開発者である金子氏は、「著作権法違反幇助」の罪に問われることになる。

公開特別記念:3月11日(土)の全国上映を記念し、松本優作監督を初め、伊藤プロデューサー、藤井プロデューサーをお招きして特別ツイッタースペース(リアルタイム他対談会)を予定。Winny公開までの裏側を聞ける貴重な機会に是非ご参加ください。

該当ツイッターのリツイートされた方の中から抽選で5名様にWinny限定本をプレゼント。ツイートはこちら

インタビュー

映画Winny企画の古橋智史氏、脚本・撮影の岸建太朗氏、プロデューサーを務めた伊藤主税氏にお話を伺った。

実際にWinnyを使ったことは

古橋/伊藤:あります。

伊藤:「出る杭は打たれる、しかし出過ぎた杭は打たれない。」この点について共感したことがあります。最先端のテクノロジーとして当時使っていました。

古橋:Winnyのユーザー数で言えば、200万人以上いたと思います。現在のDAO(自律分散型組織)に近い文化もありましたし、当時使われていたP2P(Peer to Peer)技術は匿名だったので、2009年に誕生したビットコインの先駆けとも言われています。

本作品の見どころは

古橋:『出る杭が打たれない社会を』とのテーマが最初に決まったんです。天才プログラマーと称された金子さんを中心に、その金子さんを守ろうとする壇弁護士などの人間模様が描かれています。

岸:裁判というのは、ある意味“未来の支持者たち”のためにやるものでもあるのかなと。取材の過程で弁護団の方々や関係者の想いをしっかりと感じて、作品創りのエネルギーに変えていった。彼らの想いだけはストレートに伝えたかった。

伊藤:作品に関しては、(監督や俳優の)制作チームによる「良いものを創りたい」という信念が本当にすごかった。現在主流のSNSにしろ、どんな便利なツールでも悪い使い方をすればイジメに使われることもありますよね。本作にはそのような利用者の「倫理観」というテーマが紐づいていたりします。日本が産んだ天才をもっと大事にできる社会であれば、新たなビジネスが進んだかもしれないし、それが国際競争力(国力)につながったかもしれない。

少しでも、今の社会に疑問を感じたり人間関係に対して思うところがある方は、ぜひこの映画をご覧いただけたらと思います。

「映画『Winny』インタビュー:日本の天才開発者を巡り、ネットを震撼させた事件の裏側」 インタビューの詳細(続き)はこちら

公開特別記念:3月11日(土)の全国上映を記念し、松本優作監督を初め、伊藤プロデューサー、藤井プロデューサーをお招きして特別ツイッタースペース(リアルタイム他対談会)を予定。Winny公開までの裏側を聞ける貴重な機会に是非ご参加ください。

該当ツイッターのリツイートされた方の中から抽選で5名様にWinny限定本をプレゼント。ツイートはこちら

公式情報

▶️映画Winny 公式サイト

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/19 月曜日
15:05
アーサーヘイズが今夏以降の「アルトシーズン」再来の見通し 年末までにビットコイン2.5倍予想も
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨の強気相場を予測、今夏を目処にBTC20万ドルへの上昇とアルトシーズン開始を見込む。自身のポートフォリオは20%を金(ゴールド)に配分し「最終的に1〜2万ドルまで上昇」と展望する。米国債務拡大がビットコイン高騰の追い風になると分析した。
14:15
中国系上場企業DDC、5000BTC保有目標のビットコイン準備金戦略を発表 
米国上場の中国系食品企業DayDayCook(DDC)が、ビットコインを戦略的準備金として3年間で5,000BTCの蓄積を目指す計画を発表した。同社は、すでに100BTCを購入済みで、2025年末までに500BTCの取得を目指す。一方、中国の仮想通貨規制をいかに回避するかにも注目が集まる。
13:22
メタプラネット、151億円でビットコイン追加購入 保有数7,800 BTCに
メタプラネットが約151億円で暗号資産ビットコイン1,004BTCを追加購入。保有総数は7,800枚に拡大。5月の資金調達・債務償還の経緯も紹介。
11:40
過去最高値目前のビットコイン、迫るゴールデンクロスが中・長期の買いシグナルを示唆
ビットコインは投資家が重視する50MAと200MAのゴールデンクロスによる買いシグナルが形成間近に。米国債格下げでドル安圧力も追い風にとなるか。トランプ米政権の貿易・関税政策とインフレ懸念がのヘッジ需要を高める可能性が指摘される中、さらなる上昇を示唆する。
11:11
CMEグループ、XRPの先物取引を本日より提供開始へ 
米CMEグループが本日より暗号資産(仮想通貨)XRPを先物取引サービスを開始する。機関投資家の参入機会の拡大とリップル社とSECの裁判の和解進展状況も含め、その背景を解説。
05/18 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、企業のETH大量購入やアーサー・ヘイズのBTC100万ドル到達予測など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:49
UPCXが2025 Tokyo E-Prixスポンサーに 次世代決済とFanlinkの可能性を解説
UPCXが「2025 Tokyo E-Prix」のスポンサー契約を発表。世界標準決済を目指すブロックチェーンプラットフォーム「UPCX」と、ファン支援サービス「Fanlink」の特徴をCEO中野誠氏が解説した。秒間10万件の処理能力やグローバル展開の展望とは?
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネット株価1340円到達の可能性に高い関心
今週は、仮想通貨ビットコインの専門家アダム・バック氏によるメタプラネットの株価試算、資産運用会社によるイーサリアム価格急騰の要因分析、空売り投資家ジム・チェイノス氏の投資戦略に関するニュースが最も関心を集めた。
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
12:43
史上最高値を試すのは時間の問題か、米中貿易緩和も上値トライ失敗|bitbankアナリスト寄稿
米中関税115%引き下げ合意やインフレ指標下振れもビットコイン上値を抑える展開。アリゾナ州知事の暗号資産準備金法案への拒否権行使も影響。短期筋による損切り送金増加で売りをこなした可能性。史上最高値トライは時間の問題か。bitbank長谷川アナリストが週次相場分析を解説。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧