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米コインベース、企業向けウォレットサービスを立ち上げ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタルウォレットの設置を容易に

米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは8日、企業がデジタルウォレットを簡単に導入できるようにするサービス「Wallet as a Servic:WaaS)」を発表した。

ゲーム、小売り、ソーシャルネットワークなど様々な分野の企業が、Web3事業に参入することを容易にするとしている。

「WaaS」は、拡張可能で安全性の高い、オンチェーン・ウォレットのインフラAPIで、企業は用途に合わせて設定をカスタマイズ可能だ。

企業は、自社のアプリ内で、直接ウォレットを提供することができる。採用事例としてコインベースは、ゲーマーがゲーム内のNFT(非代替性トークン)アイテムや独自通貨を交換する場面、トークンベースの報酬など新たなロイヤリティプログラムの設置などを挙げた。

ユーザー側も、通常のアプリでユーザー名とパスワードを管理するのと同じくらい簡単に認証を行い、ウォレットを開設したり、それにアクセスしたり、復元することができる。仮想通貨になじみのないユーザーでも、簡単にWeb3サービスを利用できる仕組みだ。

また、「WaaS」で作成されたウォレットは、高度なマルチパーティ計算(MPC)によりセキュリティを強化しており、複数のパーティ間でキー(鍵)を安全に分割、暗号化、配布することでユーザー資産を安全に保つ。

これは、エンドユーザーとコインベースの間でウォレットの鍵を分割することを可能にする。そこで、ユーザーのデバイスがハッキングなどの危険にさらされた場合も、ウォレットを安全に保てる形だ。また、自動バックアップにより、エンドユーザーが自分のデバイスにアクセスできなくなった場合も、ウォレットのキーは安全に保管しておける。

Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

「Base」と「WaaS」の好循環

コインベースのWeb3開発者プラットフォームの責任者Patrick McGregor氏は、「WaaS」は、コインベースが2月に発表した「Base」とある意味では対になるものだと話している。

「Base」は、コインベース独自のイーサリアム(ETH)L2ネットワークだ。安全・安価で、開発者も使いやすいネットワークを提供することを目指している。

コインベースは、これから数十億のユーザーを仮想通貨経済圏に呼び込むには、多くの人が容易にdApps(分散型アプリ)を使用できるようにする必要があり、そのためには開発者が今より容易にアプリ開発できるようにしなくてはならないと説明していた。

関連:米コインベース、イーサリアムの独自L2ネットワーク「Base」をローンチへ

McGregor氏は、「Base」はWeb3でのアクティビティ増加をもたらし、それによってウォレットの数が増えると述べた。また、ウォレットが増えると、今度はさらに様々なWeb3事例に対する需要が高まり、好循環が生じるとする形だ。McGregor氏は、以下のように続けた。

「Base」と「WaaS」はそれぞれ独立した商品だが、それでも、顧客となる見込みのある企業の内、かなりの数が、どちらか一方だけではなく、BaseとWallet-as-a-Serviceの両方を含むパッケージ製品を検討している。

レイヤー2とは

「2層目」のブロックチェーンのこと。全ての取引履歴をメインチェーンに書き込むと負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。そこで、取引履歴の一部をオフチェーンやサイドチェーンに記載するようにすることでメインチェーンへの負荷軽減や処理速度向上を期待することができる。

▶️仮想通貨用語集

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