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国内VC「Skyland Ventures」、50億円規模のWeb3ファンドを組成完了 SBIグループが参画

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

総額50億円の資金調達完了

Skyland Venturesは14日、Web3(分散型ウェブ)領域を中心に投資する「Skyland Ventures 4号ファンド」で総額50億円の資金調達を完了したことを発表した。

ファンドが目標としていた調達額に達し、出資者の募集を終了したことを意味する。また、新たな出資者としてSBIグループが参加している。

東京を拠点とするSkyland Venturesは、これまで日本国内のスタートアップを中心に約150社へ投資。2022年以降は、Web3 (Crypto・NFT・Blockchain)のスタートアップへの投資にフォーカスしている。

2022年4月に組成されたSV4号ファンドは、シードVCとして国内・海外のWeb2・Web3スタートアップに投資してきた。特に、Generative AI分野やメタバースなど新しいデジタルエコノミー部門では、Web2・Web3問わず積極的に投資を行っている。

2023年には、新たなWeb3投資先としてTAIKO、KEKKAIなど4社を追加。SV4号ファンドの主な投資先は以下の通りだ。

・Web3:KEKKAI(NFTのセキュリティサービス)、Wallchain(MEVソリューション)、ナナメウエ’(ソーシャルサービス)、Desoul(Soulbound token開発・管理のワンストッププラットフォーム)、ムラサキ(ゲームスタジオCyberstella運営)、あるやうむ(ふるさと納税NFT)、TAIKO(イーサリアムと完全互換性のあるZK Rollupsソリューション)、CoolConnect(NFTコレクション、Cool Girl NFT運営)など。

・Web2:エイジレス(シニアエンジニアの人材マッチング領域)、LUCO(ライブ配信のデザインツール スコラボの運営)など。

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SBIグループが出資

SVの運営するファンドは、インターネット系の事業会社やその創業者の資金などを中心に出資を集めており、SV4号ファンドにはSBIグループが出資者として新たに参加している。

SBIホールディングス株式会社 代表取締役会長兼社長 北尾 吉孝氏は以下のように述べている。

SBIグループはこれまでANYCOLORやクラスターなどへの共同投資を通じて、Skyland Venturesとコラボレーションしてきた。今回、若手起業家によるシードVCとして新しいデジタル領域を開拓する彼らが新たに組成した、Web3領域を中心に投資を行うSkyland Ventures 4号ファンドに出資者として参加しました。これからの未来を担う若手起業家がトークンエコノミーやデジタルエコノミーを作っていくことを期待しています。

Skyland Venturesは、これまでBNB Chain European Innovation Incubatorに日系VC初のパートナー企業として参加し、参加スタートアップへ投資を行うなどWeb3分野の国内・海外のコミュニティと接続を執り行ってきた。

同社は今後も、Web3エンジニアのコミュニティCRYPTO LANDを軸に引き続き国内外のVC投資活動を進めていく意向を示している。Skyland Venturesのパートナー・CEO 木下 慶彦 氏は以下のように述べている。

今回、日本でWeb3・ブロックチェーン領域に最もアクティブな企業であるSBIグループを出資者として迎えられたことを嬉しく思っています。日本・グローバルでのWeb3の社会実装は時間もかかりますが、株式会社からトークン式会社がスタンダードとなる世界の実現に向けて取り組んで行きたいと思います。これからも日本人創業の投資先はゼロからのシード投資を行い領域選定・プロダクトローンチを支援し、海外系投資先は日本マーケット展開を共に進めていきます。

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