CoinPostで今最も読まれています

Delphi Labs、18億円の資金調達でWeb3アクセラレータを設立 初回はCosmosにフォーカス

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Delphi LabsのWeb3アクセラレータ

暗号資産(仮想通貨)リサーチ会社Delphi Digitalのインキュベーション部門Delphi Labsは5日、約18億円(1,350万ドル)を調達したことを発表した。併せて、新たなアクセラレータ「Delphi Labs Accelerator」を設立した。

Delphi Labsが外部からの投資を受け入れたのは今回が始めて。資金調達ラウンドはリキッドステーキングプロバイダーLidoの作成者であるP2Pが主導し、著名な投資会社Jump Cryptoが参加した。

調達した資金は、Delphi Labs Acceleratorの運営に充てられる。同アクセラレータはWeb3プロジェクトの立ち上げに取り組むチームの成長促進と、最初の資金調達ラウンドに成功することを目的としている。

アクセラレータの開催期間毎に特定のWeb3エコシステムに的を絞る方針で、現在募集中の初回プログラムは「Cosmos(ATOM)エコシステム」に焦点を当てる。Delphi Labsとしては、アクセラレータの規模を年間10チームまで拡大する計画だ。

関連:トークンブリッジ「Wormhole」、Cosmosエコシステムに対応

Delphi Labsとは

Delphi Labsは仮想通貨分野で6年間、あらゆる分野の数十億ドル規模のプロトコルへのコンサルティング、投資、構築を支援してきた実績を誇る。同社のJosé Maria Macedoヘッドは、アクセラレータを通して「次世代の重要なプロトコルを構築するための教訓を伝えたい」と述べている。

Delphi Labsの投資ラウンドに参加したP2PとJump Cryptoは、アクセラレータにも協力する。P2PのKonstantin Lomashuk創設者は以下のように述べている。

Delphiは、Web3プロジェクトの管理に関するあらゆる側面において、豊富な経験と深い理解を持つ優れたチームを擁している。彼らの専門知識は、複雑な法的構造からトークノミクスの設計・開発、真の分散型プロトコルの構築、理想的な技術スタックの選択まで多岐に渡る。

Delphi Labs Acceleratorに参加するには、直接応募するか、4月に開催予定のハッカソンに参加する必要がある。

アクセラレータに参加する各チームは20万ドルの資金を受け取り、4~6カ月の期間中にエンジニア、エコノミスト、デザイナー、弁護士、起業家から、製品開発、法務、市場参入戦略など実践的なアドバイスを受ける。また、プログラム終了時にDelphiの投資家ネットワーク向けのピッチ機会を得る。

Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

関連:NFTに特化した自律分散型ファンド、仮想通貨リサーチ企業Delphi Digitalがオンチェーンでローンチ

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/08 水曜日
20:31
日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」、先着順の読者限定割引コードを配布開始
国内最大手暗号資産(仮想通貨)メディアCoinPostが企画・運営するWeb3カンファレンス「WebX2024」。先着順の読者限定割引コードを配布開始しました。
15:06
EVM互換のZKロールアップとして関心を集める「Zircuit(ザーキット)」とは
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム財団からL2研究助成金を獲得し、大手VCのPantera Capitalなどから出資を受ける「Zircuit(ザーキット)」について解説。ステーキングプロトコルは約2ヶ月で30億ドル以上を集めた。
14:35
懸念強まる仮想通貨業界へのSEC執行範囲、民主党と共和党議員が激論交わす
米国下院金融サービス委員会は、SECの暗号資産(仮想通貨)を念頭にした執行活動に関する公聴会を開催。民主党と共和党議員のスタンスの違いが鮮明となった。
12:50
FTXが再建計画書提出、すべてのユーザーに100%以上弁済の見込み
破綻した仮想通貨取引所FTXは、米破産裁判所に再編計画の修正版を提出した。すべての債権者が請求額の100%を受け取れるとしている。
11:25
米金融大手サスケハナ、1500億円相当のGBTCを保有
米大手投資・トレーディング会社サスケハナが約10億ドル相当の仮想通貨ビットコイン現物ETF「GBTC」を保有していることが確認された。
10:40
イーサリアムは穏やかなインフレ傾向に ETH焼却量減少で
仮想通貨イーサリアムは、主に取引手数料の低下により、焼却されるETHの量が大幅に減少している。DencunアップグレードやL2の活発化が背景にある。
09:30
「BTC相場は回復に転じた可能性」SCB銀が分析
「仮想通貨ビットコインの相場は回復に転じた可能性がある」とスタンダードチャータード銀行が分析。米大統領選の影響や今後の価格も分析している。
08:10
トレーダーに利回り提供へ、BybitがUSDeを取引担保に採用 
ENAトークン一時急騰 仮想通貨(暗号資産)取引所Bybitは7日、新しいステーブルコイン「USDe」をデリバティブ取引の担保資産に追加すると発表した。トレーダーに利回りを提供…
07:25
「仮想通貨市場には詐欺や問題が多い」ゲンスラー委員長
米SECのゲンスラー委員長は、仮想通貨の投資家保護の必要性を改めて強調。一方、イーサリアムの証券性については明言しなかった。
06:45
ワールドコイン過去一週間で35%上昇、その背景は
OpenAIのライバルであるGoogleは、5月15日に大規模な開発者カンファレンス「Google I/O」を開催する予定だがこれに先駆けChatGPTの検索エンジンを発表する観測だ。
06:10
米ビットコイン現物ETFに330億円純流入、2日連続プラスに
米ビットコインETFに回復の兆し。米月曜日、すべての仮想通貨ビットコイン現物ETFはプラスの資金流入を記録した。
05/07 火曜日
17:54
米決済大手Visa「ステーブルコイン取引高の約9割はbotによるもの」
決済大手Visaは、仮想通貨ステーブルコインについての記事を発表。ステーブルコイン取引活動の90%はボットなどによるものだと分析している。
14:32
米SEC、Invescoの「イーサリアム現物ETF」の可否判断を最終期日まで再延期
米国証券取引委員会は、InvescoとGalaxy Digitalが共同で申請した イーサリアム現物ETFの可否判断をさらに延期すると発表。次回の期限は7月5日で、これが最終期限となる。
14:22
米マラソンデジタル、ケニア政府とビットコインマイニングで協議
米上場ビットコインマイニング企業マラソン・デジタルは、ケニア政府と、仮想通貨政策やデーターセンター開発などで話し合っていると述べた。
12:30
前週末にかけてビットコイン大幅反発、ETFフローに好転の兆し
暗号資産(仮想通貨)相場は前週末にかけてビットコインが大幅反発し、暴落していたアルトコイン値を持ち直した。グレースケールGBTCへの資金流入など、ビットコイン(BTC)現物ETFのフローにも好転の兆しが見られる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア