- CNBC番組で議論
- CNBC番組の議論で、仮想通貨の取引プラットフォームを提供するeToroのCEOは、「ETF市場が1,000億ドル規模になるのに10年を要したことを踏まえ、最初の半年〜一年間におけるマーケット全体への影響は限られるのではないか」との見解を示した。
CNBC番組で討論
ビットコインETFの登場に際し、仮想通貨界のインフルエンサーであり、CNBCのテレビ番組「Crypto Trader」司会としてもお馴染みのRan Neu-Ner氏は、Sirin Labs社、Orbs社、eToro社、One Alpha社といった仮想通貨関連企業のCEOに対し、以下のように問いかけました。
One Alpha社のCEO、Yaniv Feldman氏は、”ビットコインETFは業界の期待を背負っている”としています。
その一方で、インタビュアーが「SECの決定が仮想通貨市場にどこまで影響を与えるか?強気相場を見込めるだろうか?」と尋ねると、仮想通貨の取引プラットフォームを提供するeToro社のYoni Assia CEOは、「ビットコインETFによるマーケットホールディングへの影響は短期的にはさほど影響がないだろう。それよりも法整備のサインが重要だ。」と述べました。
続けて彼は、人々が実際にBitcoinを「保持・転送」する方法を理解できているのか懐疑的であり、投資家は、Bitcoinを「保有・保管」する段になって、ようやくこれまでとの違いを知ることになるのではないか、と語りました。
Ran Neu-Ner氏は、ETFのベースとなる資産がどこかに保持されていることがETFである要件ではないか、そもそも、それがETFと先物商品の根本的な違いの一つではないか、とOrbs社のDaniel Peled氏に尋ねました。
Peled氏は、基礎資産を有するETFもあれば、先物を下敷きとして持つETFも幾つか存在すると答えます。
資産のセキュリティ
彼によれば、論点は仮想資産のセキュリティにあります。多くの人は、秘密鍵さえ所有していれば、それが彼らの銀行になると信じていますが、セキュリティの観点から言えば、仮想資産の保護は簡単な話ではありません。ハッキングなどの盗難は、長年に渡って沢山起きているからです。
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大量の資産についても同じことで、専門家に守って貰いたいと考えるはずだ。仮想資産が主流となるには、そういった手段か、機関投資家が市場に加われるようなカストディアンが欲しい
Peled氏は、その意見の裏付けとして、仮想業界でなぜCoinbase社が急速に発展を遂げているのか述べています。Coinbaseは仮想資産の取引所でありたがっているが、同時に彼らこそが”規制当局の求めているカストディアンだ”と説明しました。
機関投資家の資金について
Ran Neu-Ner氏は、仮想通貨コミュニティは、ETFを機関投資家による巨額の資金との懸け橋にしたがっていると話し、機関投資家の資金がすでに仮想市場に入っているのかについても尋ねました。
Sirin Labs 社のMoshe Hogeg氏は、今のところ、仮想市場に大した割合の機関投資家資金は入っていないと主張しています。
One Alpha社Yaniv Feldman氏の意見に応えて、Bitcoinの法整備は心理的な観点からも非常に重要であると述べ、仮想通貨のETFが年末までに登場することはないだろうと説明します。
またSECの拒絶は、市場の大部分が規制されていないことと、現時点においては規制市場であっても価格操作が多数散見されることに端を発すると指摘し、
eToro社CEOのYoni氏は、ビットコインETFはそのうち登場すると自信を持っています。時間が掛かることは間違いないが、それでも最終的には辿り着くことになるだろうと述べました。