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ビットコイン反発、金融不安が追い風に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比344ドル(1.02%)安、ナスダック指数は102ポイント(0.8%)安で取引を終えた。

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仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比3.55%高の28,381ドルに。

BTC/USD日足

一時27,000ドルを割り込んだが、その後反発した。

米地銀ファースト・リパブリック銀行の株価暴落で金融不安が台頭し、ビットコインや金(ゴールド)が買われたことが要因の一つと見られる。

ファースト・リパブリック銀行は24日、第1四半期に市場予想を大きく上回る1000億ドル規模の預金残高が引き出され、バランスシートの再構築を模索していることを明らかにした。銀行不信が残る中、市場が金融システムに対して懐疑的であり依然として強い不確実性に晒されていることを示している。

昨今の金融不安局面では、昨年まで正の相関にあった米株指数とビットコインが逆相関する傾向にある。3月初旬には、シリコンバレー銀行やシグネチャー銀行の相次ぐ破綻などに伴い、金やBTCといったオルタナティブ資産への資金退避需要が急速に高まり、価格が大きく上昇した。

一方、分散型金融のUniSwapの取引高は急増し、アクティブユーザー数は72,000人/日と21年5月以来の水準に達した。

ミームコインのPepe the Frog(PEPE)が、3日間で21,000%高騰したことが背景にあるものと見られる。

UniSwap13日には、外出先からでもPolygonやArbitrum、OptimismといったL2でシームレスにスワップ可能な「Uniswap モバイルウォレット」のローンチを発表している。

また、FRB(米連邦準備制度)の金融引き締めについて、5月3日発表予定の米連邦公開市場委員会(FOMC)における25bpsの利上げで最終盤に近づくとの見方が有力だ。

4月11日に掲載されたIMF(国際通貨基金)エコノミストのベースライン予測によれば、2023年の世界の経済成長率は2023年の3.4%から2.8%まで鈍化すると予測。金融セクターの信用不安が拡大した場合、世界経済の成長率は約2.5%に低下し、先進国の経済成長率は1%を下回るとした。

IMF

ベースライン予測は、現時点での政策や経済の状況を前提に将来の経済成長やインフレ率、失業率などの予測値を示すものであり、各国の政策や外部要因によって変化する可能性が高いことには留意する必要がある。

FRBが判断基準とするインフレ(物価高)については、次のように分析した。

(穀物や天然ガスなど)一次産品価格の下落を背景に、世界の総合インフレ率は2022年の8.7%から2023年は7.0%に鈍化する見込みであるが、コアインフレ率はもっと遅いペースで鈍化するだろう。大半の場合、インフレが目標水準(2.0%)に戻るのは2025年以降となる見込み。

企業業績の悪化など景気後退リスクが鮮明になればなるほど金融引き締め政策の長期継続は難しくなり、利上げ停止や利下げ開始といったピボット(政策転換)の公算が高まることになるが、FRBは現時点でその兆候を見せていない。

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