はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨市場の『爆発的な上昇は2021年』米投資会社が解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインとアルトコインの価格予想
米投資会社PlaceholderのBurniske氏は、自身のTwitter上で、今後の仮想通貨ビットコインとアルトコインの価格上昇・下落について、過去のデータを基にした考察内容を投稿した。

ビットコインとアルトコインの価格予想

米ニューヨークの投資会社Placeholderの務めるChris Burniske氏は、自身のTwitter(@cburniske)にて、仮想通貨価格に関する一連のツイートを投稿しました。

Chris氏の見解

1. 今後数ヶ月間において、私たちは、ビットコインの高まりを目にすることになり、仮想通貨業界の中心となるビットコインから振り落とされる”アルトコイン投資家”は苦しむことになるだろう。

2. ビットコインの高まりは、弱気相場が進むに連れてさらに加速し、他のアルトコインよりも下落幅が少ないビットコインは、その市場占有率(ドミナンス)をさらに上昇させる可能性が高い。

3. ビットコインは、仮想通貨業界の全てにおいて基準となっており、価格の変動において、ほとんどの仮想通貨がビットコインよりも大きな振り幅(ボラティリティ)を持つ。

4. つまり、ビットコインが下落した場合、その他のアルトコインはビットコイン以上に大幅下落することになる。

5. このようにビットコイン支持者が、他のアルトコインの下落を嘲笑することが増えたとしても、ビットコイン自体もその窮地を脱した訳ではないのだ。

6. この弱気相場が調整に転換するとしても、その調整はあくまでもビットコインを中心に行われる。そして、ビットコインは次なる強気相場に向けて走り出すことになる。(ただし、強気相場の転換期に関しては見極めが必要)

—————————-

Burniske氏は、まず上記のように記述し、ビットコインこそが仮想通貨業界のスタンダードであり、ビットコインよりも振り幅が激しいアルトコインに投資を行っている人々は、下落相場によって大きな被害を被る可能性があることを示唆しました。

そして彼は、過去に大幅な価格上昇が起きた年は、決まってビットコインマイニングにおける報酬が半減した年の翌年であったことを挙げ、以下のように記述しています。

強気相場について

7. 特筆すべきは、ビットコインにおける過去最大級の強気相場のいくつかは、「半減期」の翌年に起きていることだ。

2012年 最初の報酬半減 = 2013年大幅な上昇

2016年7月 第2回目の報酬半減 = 2017年大幅な上昇

2020年夏 第3回目の報酬半減予定 = 2021年…?

8. もしビットコインの上昇が始まれば、市場の資金(流動性)を一気に吸い込むため、結果的に、この(ビットコインとの)取引ペアこそが、仮想通貨エコシステム全体において最良の取引ペアであると言えるだろう。

9. よって、その勢いを予見し、ビットコインを売りたいと考える人がいなければ、次なる強気相場に向けた資金捻出のため、他の仮想資産が下落する可能性もある。

10. ビットコインが一部調整から抜け出した後、再調整に入った場合、トレーダーは他の仮想通貨から利益を得るためにアルトコインに流れ、短・中期的な仮想通貨資産全体の上昇をもたらすことだろう。

11. ビットコインから離脱して他の仮想通貨資産(少なくとも運営チームに信念が見られ、セキュリティの高いネットワークを持つプロジェクト)に投資を行っていた投資家は、この段階でやっと恩恵を受けられることができるようになる。

12. もちろんビットコイン以外でも大きな価値を得ることは可能で、”アルトコイン”によって富を得た人々をビットコイン支持者が羨望の眼差しを送ることもあるかもしれない。

13. この価格の変動は、トレーダーがビットコインとその他の比較的小規模な仮想資産の間を行き来することで何度も繰り返されるだろう。

ペッグ通貨の可能性

このように、過去の上昇には、ある程度同様の傾向が見られていたことを挙げる一方で、新しく台頭してきた安定通貨(Stable Coin)と呼ばれる米ドルなどの既存法定通貨に裏付けられたペッグ通貨や、新規税制などがこの傾向に今後影響を与える可能性もあることについて、以下のように記述しました。

——————-

14. この予想しやすく、何度も繰り返されてきた価格変動を覆す可能性を持つのが、安定通貨(Stable Coin)および法定通貨の統合であり、アメリカにおいて仮想通貨と仮想通貨の取引が課税される「新しい税制」の適用も無視できない。

15. もしトレーダーがより安定性のある資産によって利益を得ることができたら、ビットコインから小規模な仮想通貨へ乗り換える代わりに、安定通貨や法定通貨への乗り換えを行う可能性があるのだ。

16. 以上を踏まえて、次の強気相場の最後には、ビットコイン市場占有率は2017年の強気相場の最低値32%を突破し、長期に渡って下落トレンドになっていくことが予想される。

17. 以下のことを覚えておくべきだ。

弱気相場 = BTC占有率が上がる

強気相場 = BTC占有率が下がる

18. 最後に、このスレッドは、ビットコイン支持者から多くの反応を得るだろう。しかし、上記はすべてビットコインが長期的に上昇することを前提として考えており、その強気相場の到来は一つの資産単体ではないと考えている。

総括

上記のように、Burniske氏は、次回の爆発的な上昇相場は、第3回マイニング報酬が半減する翌年の2021年になるのではないかと予想し、仮想通貨市場におけるビットコイン占有率が強気相場、弱気相場を示す一つの指標になると考えられています。

アメリカ投資会社Fundstrat Global Advisorsの共同創業者Tom Lee氏のように、2018年末までに、ビットコイン価格が20,000ドル(約220万円)に到達すると予想するなど、短期的な価格高騰予想を出しているアナリストは少なくありません。

Burniske氏の考察が正しいと仮定した場合、私たちはより長期的な目線で仮想通貨と向き合っていかなければなりません。

CoinPostの関連記事

ビットコイン価格がウォーレンバフェット氏の投資会社株価を超える事に7億円を賭けた投資家現る
オーストラリアの匿名仮想通貨専門家が、ビットコインの価格が5年以内にバフェット氏の投資会社の株価(現在3200万円超)を上回ることに850万オーストラリア・ドル(約7億1000万円)賭けたようです。
強気の投資家が、ビットコイン価格5,000ドルまで暴落すると予想する理由
米調査会社のトム・リー氏は、年末のビットコイン価格目標は3万ドルと再度断言、強気予想を崩していない。しかし、ビットコインの将来を信じる投資家でも、過去の経験から底値割れで一旦5000ドルを下回るとの見方もある。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/15 月曜日
14:36
リップル決済、欧州初の銀行採用 スイスのAMINA銀行と提携
リップルがスイスのAMINA銀行と提携し、欧州初のリップル決済導入を実現。ブロックチェーンと従来の銀行システムを統合し、ほぼ即時の国際送金サービスを提供。両社の協力関係はステーブルコイン保管から決済へと拡大。
13:44
イーサリアム「フサカ」実装直後にPrysm障害、1.8億円の報酬損失が判明
イーサリアムの大型アップグレード「フサカ」実装直後、Prysmクライアントでバグが発生し382ETH(約1.8億円)の報酬機会が失われたことが判明し、ネットワークの堅牢性においてクライアント多様性の重要性が再確認された。
13:22
英国、2027年に仮想通貨規制を本格導入へ 政治献金も禁止方針
英国財務省が2027年施行予定の仮想通貨規制案を策定中。英国金融行動監視機構の監督下で取引所やウォレット企業に透明性基準を義務付け、消費者保護を強化。仮想通貨による政治献金も禁止へ。
10:50
ストラテジー、ナスダック100指数への残留決定 ビットコイン買い増しの意欲示す
世界最大のビットコイン保有企業ストラテジーのナスダック100指数への残留が決定した。セイラー会長はビットコイン追加購入への意欲を示唆している。
10:41
日銀30年ぶりの0.75%利上げ見込み 仮想通貨市場への影響は?
日本銀行が12月19日の金融政策決定会合で政策金利を0.75%に引き上げる方針。30年ぶりの高水準となる利上げが、円キャリートレード巻き戻しを通じてビットコインなど仮想通貨市場に与える影響を分析。米FRBのQT終了による影響緩和の可能性も解説。
10:10
2025年末までに済ませておきたい仮想通貨に関する税金と確定申告への準備|Gtax寄稿
仮想通貨の税金の仕組みと、年末までにできる節税対策を解説。損益圧縮やふるさと納税・iDeCoの活用法、確定申告に向けた取引履歴・経費の整理ポイントをまとめています。
08:50
米SEC、個人投資家向けの仮想通貨保管ガイドラインを提示 姿勢転換示すか
米証券取引委員会が個人投資家向けにビットコインなど仮想通貨を保管する方法に関して推奨事項を提示した。ウォレットの選び方やカストディアン選定の注意点を解説している。
12/14 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのイーサリアム相場分析やXRP現物ETFの連続純流入など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週の米雇用統計に注目、労働市場減速ならビットコイン相場に追い風か|bitbankアナリスト寄稿
BTC相場は1450万円周辺で推移。FOMCで利下げ決定、流動性供給再開で中期的な下支え期待。来週の米雇用統計で労働市場減速が示されれば、追加利下げ観測強まりBTCの追い風となるか。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|仮想通貨税制に関する国会質疑に高い関心
今週は、ストラテジーによるビットコイン押し目買い、仮想通貨税制に関する国会質疑、仮想通貨マーケットメーカー大手Wintermuteの市場分析レポートに関する記事が関心を集めた。
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧