WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

デジタルカレンシーグループとジェネシス、債務返済計画に破談の可能性浮上

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

再編成プランの暫定合意の離脱

暗号資産(仮想通貨)コングロマリット企業Digital Currency Group (DCG)は25日、融資部門子会社Genesis Capitalの再編成プランの暫定合意から一部債権者が手を引いたことを報告した。

再編成プランが承認されない場合、DCGが抱えるGenesisへの債務の支払い期限が23年5月に迫ることとなり、DCGの保有するGBTCなどの資産の強制売却に直面する可能性がある。

そのためDCGは、裁判所に破産手続きの仲介者を任命するよう新たに求めている。この動きは、再編成プランの承認に向けて、再調整を進めたいというDCG側の意向が示されている。

関連:DCGとジェネシス、債務整理などで債権者グループと合意

2月に合意が成立した再編成プランは、1月に米連邦破産法11条(チャプターイレブン)にもとづいた破産申請を行ったGenesisとその親会社であるDCGが、Genesisの債権者に提示した再編計画。

DCGとは

大手仮想通貨コングロマリット企業。6つの子会社を持ち、200以上のブロックチェーン関連スタートアップと50以上の仮想通貨ファンド、プロジェクトに投資している。主な子会社には、投資会社グレースケール、ビットコインマイニング企業Foundry、ジェネシス・グローバル・キャピタル、仮想通貨メディアCoinDeskなどがある。

この計画は、DCGがGenesisに対して支払うべき約800億円(5億7,500万ドル)の債務をローンの借り換えによって2024年6月まで繰り延べ、Genesisの売却またはその株式を債権者に譲渡する内容だった。

1月時点、DCGが抱えていたGenesisへの債務は「約600億円(約4.5億ドル)と4,550 BTC(約100億円(7,800万ドル)相当)」であり、これらの満期は23年5月に迎えることがDCGにより明かされていた。DCGはこれらの資金で自社株買いの他、仮想通貨投資や公開市場でのGBTC購入を行ったという。

関連:DCGのCEO、ジェネシスとの企業間融資について説明

再編成プランが成立している限り、DCGは資産の強制売却を免れ、資金繰り問題を緩和できた。その間、DCGはGenesisの売却を試み、その資金によってGenesis Capitalが債権者に対して負っている債務(3.4億ドル)の返済を目指していた。

資金調達は困難か

分析会社PeerIQのCEOであるRam Ahluwalia氏の見立てによれば、現在DCGは債務返済に向けた資金調達に意欲を示している。しかし、時間的に新たな資金調達が困難な状況だ。

DCGは2022年末時点で350億円(2億6,200万ドル)しか現金を保有していなかったことがわかっている。また、投資先ポートフォリオの売却や、DCG子会社である投資会社Grayscale Investments、仮想通貨メディアCoinDesk、米最大手ビットコインマイニング企業Foundryなどを活用した融資を行った形跡がないことから、問題の解決に向けて別の解決策を探していることが示唆されている。

なお、DCGは2022年8月に約630億円(4億6500万ドル)相当のGBTCを利回りサービスGemini Earnに担保として差し出しており、その約半分はすでにGemini側で清算されている。残りの半分は値上がりしているものの、仮にDCGがこれらを売却してもGenesisへの債務返済としては3〜4億ドル不足している状況だ。

Ahluwalia氏によると、当面の注目点はGenesisの4,500 BTCの融資期限を迎える5月11日とされる。BTC価格が3万ドル(400万円)だった場合、1億3500万ドル(180億円)に相当する。この債務額はビットコインの値上がりによってさらに拡大する状況にある。

出典:YChart

融資契約のデフォルトリスクにより、DCGの保有資産が清算される可能性が懸念される。ベンチャー投資株式やGBTC、その他のトークン投資のうち流動性が高い資産と流動性が低い資産がどれだけ含まれているかは定かではない。

こうした不確実性の影響で、ディスカウント率が-35%まで持ち直していたビットコイン投資信託(GBTC)は、再び-40%まで下落している。

関連:仮想通貨融資企業ジェネシスが破産申請、ジェミナイやヴァンエックら債権者に

5月9日から11日の債務返済期限

米国の仮想通貨取引所Geminiは、DCGが子会社であるGenesisに対して866億円(6.3億ドル)の債務を支払えない場合、デフォルト発生のリスクがあると主張している。

Gemini EarnはGenesisの主要な貸付パートナーだったが、2022年11月にGenesisが引き出しを停止して以降、Gemini Earnユーザーの資金で約1,200億円(9億ドル)の債権を有している。

Geminiは4月28日の更新で、Genesis側と30日間の調停プロセスを開始することで合意したと発表。声明の中で、5月9日から11日の間に、DCGがGenesis破産財産に対して6.3億ドルの支払い期限を迎えることになると言及した。また、DCGが債務の支払いや再構成ができない場合、DCGはその債務をデフォルトするリスクがあるとした。

デフォルトが発生すれば、DCGの信用力低下により資金調達が困難になり、市場参加者の信頼度は低下し、仮想通貨市場全体に不安が広がる可能性がある。

Geminiとしては、5月8日までにGenesis側と調停会議を設定し、Earnサービスの利用者だけでなく、すべての債権者を含むGenesisの破産計画の解決を図ろうとしている。

GBTC(グレースケールビットコイン投資信託)とは

GBTCはビットコインの価格と連動した投資信託で、一般の株式と同様に売買が可能。機関投資家や米証券取引委員会(SEC)から認められた認定投資家を対象に提供されており、投資家にとってはビットコインの現物を売買・保有しなくて良いというメリットがある。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/13 木曜日
16:40
MUFG、国債レポのオンチェーン化実証へ カントン基盤を活用
MUFGなど4社が米デジタルアセット、Progmatと組み、カントン基盤で日本国債レポのオンチェーン化実証を開始。振替国債の法的性質を保ったまま同時決済(DvP)を検証し、トークン化預金での決済も検討する。
12:56
米フィデリティ、イーサリアムETF「FETH」にステーキング機能追加へ
米フィデリティが現物イーサリアムETF「FETH」にステーキング機能を追加する予定であることが明らかになった。SECへ修正登録届出書を提出し、報酬の85%をファンドに充当、四半期ごとに現金分配する計画となっている。
11:53
ゴールドマン、ネオス買収合意 ビットコイン・イーサリアムETFも獲得
ゴールドマン・サックスがオプション運用ETF大手ネオスを最大22.5億ドルで買収へ。BTCIなどの仮想通貨インカムETFも取得し、世界有数のアクティブETF運用会社となる見通しだ、
11:43
メタプラネットCEO、ビットコイン移動は売却でないと説明
メタプラネットのサイモン・ゲロヴィッチCEOは13日、過去24時間でカストディ用アドレス間において5,014BTCを移動したと明らかにした。売却ではなく通常のカストディ運用と説明し、保有量は43,000BTCで変わらないとしている。
11:24
「BTCが21000ドルに下落しても債務は担保不足にならない」ストラテジー
仮想通貨ビットコインの財務企業ストラテジーのマイケル・セイラー会長は、同社の資本市場での戦略による影響を追跡できるウェブページを共有。同社もビットコインの価格基準の新たな指標だとして同じウェブページを紹介した。
11:11
グレースケール、ビットコイン相場安定化局面で3要因分析
グレースケール調査部門が、ビットコイン需要拡大を支える3つの構造要因を分析した。政府債務の膨張と代替資産需要、ブロックチェーン技術の金融浸透、投資家の世代交代を挙げ、相場調整下でも普及基調は続くとの見方を示した。
10:17
DAT企業Hyperion DeFi、HYPE高騰で純利益3.5倍
Hyperion DeFi(HYPD)の2026年4月から6月期決算で、純利益が前四半期の880万ドルから3,100万ドルへ約3.5倍に拡大した。要因はHYPE価格上昇による保有資産の評価益で、本業の粗利益の伸びは緩やかにとどまる。
09:43
韓国スマホ決済カカオペイ、ウォン建てステーブルコイン発行を準備中 サークル社と提携も
カカオペイがウォン建てステーブルコイン発行や、ステーブルコイン土台の一連の金融サービスを計画している。米サークル社とも提携し基盤整備を進めていく。
09:21
MUFG、国債レポの即時決済へブロックチェーン活用 27年度=日経
MUFGが2027年度にも日本国債のレポ取引をブロックチェーン上で即時決済する計画が判明した。トークン化預金やステーブルコインを活用し、270兆円規模の市場の資金効率を高める。
08:17
香港ステーブルコインHKDAP、ローンチを開始
アンカーポイントは、香港ドル連動のステーブルコインHKDAPのローンチ開始を発表。まずは機関やプロの投資家向けに提供し、国際決済やRWAトークン化などで利用する。
08/12 水曜日
17:29
WIZE、SBI VCトレード保管のソラナを自社運用 規模2倍に拡大
株式会社WIZEは、SBI VCトレードに保管する仮想通貨ソラナ(SOL)を自社バリデータ「WIZEバリデータ」で運用する体制を構築した。運用規模は約9.2万SOLから約21.0万SOLへ拡大し、バリデータ事業の収益性向上が見込まれる。
16:59
イーサリアム創成期ウォレット、11年ぶり始動 含み益6000倍超
2015年のイーサリアム創成期に配布された2,680ETHのウォレットが約11年ぶりに動いた。小口のテスト送金後、残高の約7割・3割を2つのアドレスへ相次いで転送し、残高はほぼゼロに。現在価値換算で約505万ドル相当が動いた計算だ。
16:12
レイヤー1のHarmony、ONE供給26%不正発行か 価格急落で凍結要請
Harmonyのネットワークで最大40億ONE(供給の26%相当)が不正発行されたとの分析が浮上した。同社は取引所に資金凍結を要請し、パッチとロールバックの検討を進めている。ONE価格は24時間で36%超下落した。
14:27
ビットコインは先物主導、現物需要はマイナス圏=アナリスト
クリプトクアント創業者キ・ヨンジュ氏は8月12日、ビットコインは先物主導の相場でオンチェーン現物需要はなおマイナス圏にあると分析。4月にも同様の指摘をしており、持続的な上昇には現物・先物双方の需要回復が必要との見方を示した。
14:08
BCCC、税制部会を新設 ステーブルコイン・DeFi税制提言へ
一般社団法人ブロックチェーン推進協会(BCCC)が、暗号資産・ステーブルコインやDeFi活用に伴う税務課題を検討する「税制部会」を新設。9月15日には都内でキックオフイベントを開き、部会長に税理士の八木橋泰仁氏が就く。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧