はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

世界経済フォーラムの試算:ブロックチェーンの台頭によって「120兆円規模」の貿易増が見込める

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

貿易資金力格差の拡大
アジア開発銀行の調査によれば、現在の貿易資金力格差は1.5兆ドル(約168兆円)であり、2025年までに2.4兆ドル(約268兆円)に達する。
ブロックチェーンの恩恵を受けるのはアジア貿易
分散型台帳などブロックチェーン技術の台頭によって、1.1兆ドル(約123兆円)もの貿易額増加が望める。貿易書類プロセスの75%はアジアで発生しているからこそ、特にアジアの中小企業がその恩恵を受けられる。

現在の貿易資金力格差は約168兆円

世界経済フォーラムは、コンサルティング会社のベイン・アンド・カンパニー(以下ベイン)協力のもと、 貿易・サプライチェーンが享受するブロックチェーンの恩恵についてレポートをまとめました。

ブロックチェーンやAI、Internet of Things(IoT)といった新興テクノロジーがもたらす第4次産業革命は、すぐそこまで来ています。

アジア開発銀行の調査によれば、現在の貿易資金力格差は1.5兆ドル(約168兆円)にも及び、世界の貿易取引のおよそ10%の大きさとされています。

そして、この状況が解決しなければ、この資金力格差は、2025年までに2.4兆ドル(約268兆円)に達するとベインは試算しています。

このような巨額の機会損失は、中小企業がビジネス拡張に不可欠な融資を満足に受けられていないことに端を発すると言います。

ブロックチェーンがアジアの貿易を変革する

世界経済フォーラムとベインの試算によれば、分散型台帳などブロックチェーン技術の台頭により、 概して1.1兆ドル(約123兆円)もの貿易額増加が望めるとのことです。

分散型台帳テクノロジーの恩恵にあずかるのは、特にアジア地域と強調されます。

なぜなら、輸出入に関わる書類プロセスの75%は、アジア発着の貿易手続きで発生しているのです。

今日も貿易企業は、時代遅れな紙ベースのマニュアル手続きに煩わされており、これこそがリアルタイムでの情報収集やトラッキングといった、融資決定における重要材料収集の前に立ちはだかっている壁なのです。

十分なクレジットヒストリーを持たない、特に新興国の中小企業にとって取引情報の収集は、ビジネス拡張の鍵となります。

貿易ファイナンスの変革は東アジアから

世界経済フォーラムは分析を通して、ブロックチェーンこそが障壁を打破する技術であると述べています。

分散型台帳などの技術は、コスト削減と利便性の向上により、貿易・サプライチェーンのファイナンスに革命的な進歩をもたらすと言います。

香港や中国本土、シンガポールなど、東アジア地域におけるブロックチェーンを活用した貿易ファイナンスプロジェクトのローンチが続いています。

中国最高人民法院(日本の最高裁に相当)が、ブロックチェーン記録を法廷での証拠として取り扱い可能と認めるなど、 世界は少しずつブロックチェーンの技術を受け入れ始めているようです。

CoinPostの関連記事

ブロックチェーン技術を使用したビジネスモデルトップ5
ブロックチェーン技術を使用した事業の拡大がだんだんと広がってきている。その中で、この技術を使用したビジネスモデルのトップ5を掲載している。
中国のブロックチェーン産業が「指数関数的」に成長:国を上げて開発を推進
法定通貨を脅かすとして仮想通貨に懐疑的な中国だが、ブロックチェーン産業を国をあげて推進するなど、新時代における”ビジネスチャンス”を逃すまいと躍起になっている。数年先のイニシアチブを取るための開発競争も激化しつつあり、日本も他国に遅れを取らないようにする必要がある。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/28 金曜日
13:15
イーサリアム「ペクトラ」の実装日が4月30日と仮決定、次期「フサカ」の動向は?
カオスつうかイーサリアムのコア開発者ティム・ベイコ氏が「ペクトラ」アップグレードの実装日を4月30日と仮決定。次期開発に関しても進捗が確認された。
11:30
米司法省、ハマス関連の仮想通貨約3000万円を押収 資金調達を阻止
米司法省が、イスラム系組織ハマスからUSDTなどの仮想通貨を20万ドル相当押収した。ハマスは仮想通貨による寄付募集やマネロンを行っていたとみられる。
10:50
リップル社、アフリカの決済企業Chipper Cashと提携
リップル社は、アフリカの決済企業Chipper Cashとパートナーシップを締結。仮想通貨を活用するリップルペイメントを導入し、アフリカにおける国際送金の速さやコスト効率を向上させる。
10:45
トランプ指名のアトキンス氏が仮想通貨規制方針示す SEC委員長指名公聴会で
米上院銀行委員会が、次期SEC委員長候補ポール・アトキンス氏の公聴会を開催した。ウォーレン議員が利益相反の可能性を追及した他、仮想通貨関連の議題も俎上に上った。
10:10
米政府、12億円相当のビットコイン移動 戦略的準備金に向けた準備か
トランプ大統領の大統領令に基づき、タイの犯罪組織から押収された846万ドル相当のビットコインが米政府によって移動されたことが観測された。
09:35
フランス国有投資銀行、40億円規模の仮想通貨ファンドを設立
2700万ドルのトークンファンド フランス国有投資銀行Bpifranceが3月27日、仮想通貨およびブロックチェーン分野における新たな投資戦略を発表した。仏国内のデジタル資産エ…
08:15
ICEがCircleと提携、USDC活用で次世代金融商品開発へ
米金融大手によるステーブルコイン取り組みが加速中。Intercontinental ExchangeとCircleが提携し、USDCの新たな市場を開拓へ。
07:50
ソニュームとアニモカが提携 アニメファンのWeb3参入を推進へ
アニモカブランズは、仮想通貨イーサリアムのソニーグループのL2ソニュームと提携。IDレイヤーを構築して、アニメファンをWeb3領域に取り込みやすし、ユーザーの関与を強化する。
07:30
ビットコイン大口投資家、3月に約13万BTC買い増し 
Glassnodeの最新レポートによると、大口投資家がビットコインを大量に購入。市場の不確実性にもかかわらず、大口投資家は自信を示している。
06:55
ゲームストップ株価暴落、投資家はビットコイン戦略を懸念か
ゲームストップの株価が27日に暴落した。投資家は同社のビットコイン獲得戦略を嫌気し売りを加速させた。
06:05
ジブリ風アートに因んだミームコインが高騰、 ChatGPT-4o画像生成機能のリリースで
OpenAIのChatGPTがもたらしたジブリ風AI画像トレンドと、急騰する仮想通貨ジブリ・ミームコインの驚きの実態を解説。
03/27 木曜日
17:05
ビットトレード、貸暗号資産の特別募集「ユーピーシーエックス(UPC)」で開始
ビットトレードがユーピーシーエックス(UPC)の貸暗号資産特別募集を開始。14日間で年率100%相当の高利率が魅力。なお、リスクや注意事項の理解も不可欠。申込条件やメリットを解説する。
14:05
イオレ、暗号資産関連事業参入準備へ Web3ファンドから約4.2億円を調達
暗号資産金融事業への参入準備へ 東証グロース上場企業のイオレは26日、投資事業有限責任組合JAIC-Web3ファンドと株式会社ZUUを割当先とする第三者割当増資を実施すると発表…
11:52
ビットコイン8.7万ドル台で推移、Hyperliquidの「市場操作」臨時対応には賛否両論も
ビットコイン価格が前日比3.99%上昇し8.7万ドル台に回復した。CoinShares報告によると、機関投資家から7.2億ドルの資金が流入し5週間連続の流出傾向が反転する。一方、Hyperliquidは市場操作されたJELLYJELLYトークンを上場廃止にし、分散型理念と利用者保護のバランスに関する議論が浮上した。
11:30
ビットコインとともに注目のトップ20銘柄、Grayscale最新リサーチ
グレースケールが最新の仮想通貨市場レポートを公開した。ビットコインの活動レベル、ミームコイン取引の変化、新たなトップ20銘柄などを解説している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧