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トロント大学、XRPレジャーのバリデータ立ち上げへ 米リップル社のUBRIに参画

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

UBRIにトロント大学が参画

米リップル社の大学ブロックチェーンイニシアチブ(UBRI)に、カナダの名門、トロント大学が参画することが12日、明らかになった。トロント大学は、分散型台帳ネットワーク「XRPレジャー」のバリデータ(承認者)の設置を計画している。

UBRIは、リップル社と世界各地の一流大学との連携による組織で、ブロックチェーン技術、暗号資産(仮想通貨)、デジタル決済に関する学術研究と技術開発、そしてイノベーションの推進を目指している。

リップル社は、過去5年間でカナダのパートナー大学に対し約2.8億円(200万ドル)以上を投資。ブロックチェーン技術に基づいた研究と教育の進展を促進してきた。現状、カナダのUBRIパートナーとしては、ウォータールー大学とトロント・メトロポリタン大学が名を連ねており、この度、トロント大学が新規に参画することとなった。

トロント大学のアンドレアス・ヴェネリス教授(電気・情報工学、コンピュータサイエンス分野)は、以下のように述べている。

私は10年前からリップル社に注目し続けてきた。リップル社がブロックチェーン技術のパイオニアであったからだ。XRPレジャーのバリデータをホストすることは、ブロックチェーンの理解を深め、一般の人々からの信頼を勝ち取るという、私たちの持続的なミッションに一致している。

XRPレジャーのバリデータとは、XRPの分散型台帳ネットワークにおいて、コンセンサスプロトコルに従って台帳の状態を合意し、ネットワークの安全性やパフォーマンスを向上させる貢献者のこと。信頼性の高い企業や機関、個人がそれを務めている。執筆時点、XRPレジャーには約112のバリデータが参加しており、リップル社関連の数が減少する一方で、分散化が進んでいることが確認できる。

関連:京都大学、仮想通貨XRP台帳のバリデータを立ち上げ 日本の大学初の事例に

リップル社のカナダ展開

UBRIはまた、世界各地の学術コンソーシアムが相互に繋がる構造を支援することを目指している。トロント・メトロポリタン大学テッド・ロジャース経営大学院のサイバーセキュリティ研究室ディレクターであるAtefeh Mashatan教授は次のように述べている。

リップル社の支援により、私たちは組織が仮想通貨を決済手段として採用する際の課題と機会を理解することを目指している。法域を超えた取引も含まれる。これはテクノロジーと情報システムマネジメント研究の交差点における先駆的で学際的な研究だ。

10月12~13日にはトロント・メトロポリタン大学テッド・ロジャース経営大学院で第5回「UBRI Connect」会議を開催する予定。UBRI Connectは、24カ国50以上の大学から、UBRIネットワークの学者、研究者、オピニオンリーダーなど数百名を集め、ブロックチェーンのイニシアチブを紹介し、知識を共有し、将来の研究開発を推進する。

リップル社はコミュニティ主導のユーティリティがXRPレジャー上で拡大することを期待している。また、学術界におけるブロックチェーンの研究開発をさらに推進するため、カナダ全土からさらに多くの優れた人材を迎え入れる方針を示している。

リップル社は、22年7月以来、トロントチームを30人以上のフルタイムチームメンバーに拡大。今後2年間で、リップル社はこのオフィスを70人以上の従業員に拡大する計画で、さらなる事業展開を図る。この地域のチームメンバーは、製品設計、技術サービス、デリバリー全般に加えて、ビジネスユニットRippleXをサポートする予定だ。

関連:リップル社のブロックチェーン研究プログラム、新たにジョージタウン大学含む11校が参加

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