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ビットコイン3万ドル節目で軟調推移、XRP連れ高のステラは前日比20%高に

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マクロ経済と金融市場

19日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比109ドル(0.31%)高、ナスダック指数は4.3ポイント(0.03%)高で取引を終えた。

東京株式市場では、前日比383円(1.17%)安と反落した。米株市場の流れを受け、昨日上昇した半導体銘柄を中心に下落している。

一方、日銀の植田和男総裁の発言を受け、来週開催予定の「日銀政策会合」における金融政策の修正思惑は後退した。

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仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比0.03%高の1BTC=29,985ドルに。

BTC/USD日足

利上げ再開観測のある米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるほか、クジラ(大口投資家)によるバイナンスへの巨額送金も一時的に警戒された。

19日16時頃、180億円相当の4451BTCが送金された。今年1月には5000BTCをバイナンスに送金し、その後市況悪化も相まって4.2%下落した経緯がある。

Lookonchainのオンチェーンデータ分析によれば、同ウォレットは昨年10月上旬から12月中旬にかけて約25000BTC(670億円相当)を買い増しており、平均取得価格は19,059ドルだった。

昨年11月にはFTXショック直後の底値圏で5000BTCほど買い増しており、年明け以降2度目の利益確定に動いた可能性が指摘される。

Lookonchain

一方、WuBlockchainは、「バイナンスのウォレットの内部転送にすぎない」可能性を指摘した。

XRPとXLMが逆行高

アルトコインの個別銘柄ではXRPとXLMが昨日に続いて逆行高に。

20年12月以降、米SEC(証券取引委員会)とリップル社が有価証券問題で争う中、地裁判事が「XRPは有価証券ではない(個人販売は証券法違反の投資契約にはあたらない)」との略式判決を下したことが背景にある。

関連:「仮想通貨XRP自体は有価証券ではない」米地裁、裁判で判決下す

その後、アナリサ・トーレス連邦地方判事は、同訴訟について「ヒンマン文書」の公開を命じたサラ・ネットバーン治安判事に付託した。米SEC(証券取引委員会)が初審判決に不服を申し立て上訴した場合、再び長い期間をかけて上級裁判所による審理や証拠の再審査を行い、地裁判決内容を修正することがある。

地裁判決では、機関投資家に対する7億ドル相当のXRP販売については、「米国証券法違反」だとするSECの主張こそ認められたが、リップル社が罰金を支払うことで和解に進む可能性が高いとの見解もある。

ゲンスラーSEC委員長は判決結果に失望を表明しつつ、係争中の仮想通貨企業に対する訴訟の一時停止や上訴の可能性については「内容を精査の上、検討中」だとして規制当局としての態度は保留している。

関連:ゲンスラーSEC委員長、リップル裁判の判決に初コメント

上訴して審理にさらに数年を要した場合、ゲンスラー委員長の任期(再任)問題も影響し得る。同氏は2021年6月14日に就任しており、2026年6月頃までの任期が想定される。

取引所を介した暗号資産販売は有価証券には当たらないとの司法判断を受け、米大手取引所のコインベースやクラーケン、Bitstampなどの多くの取引所は、SEC提訴以降上場廃止していたXRPを再上場した。このことがXRPの流動性上昇や先物市場のOI(未決済建玉)急増につながったものと見られる。

データ分析企業Kaikoによれば、判決直後には全仮想通貨取引量の21%をXRPの取引高が占めた。

また、リヒテンシュタイン拠点の欧州の暗号資産取引所LCX Exchangeは、XRPの上場を発表した。

関連:欧州リヒテンシュタインの仮想通貨取引所LCX、XRPを新規上場

過去の仮想通貨バブルでXRPと強い相関関係にあったステラルーメン(XLM)も前日比20%高と高騰している。

国内の暗号資産(仮想通貨)取引所にも上場するステラ(XLM)は、リップル社の共同創設者Jed McCaleb氏を中心に開発され、個人間送金および国際送金・決済分野の利用などを目的としている。

19日には、ステーブルコインUSDCを使用したコロンビア、アルゼンチン、メキシコへの国際支払いを強化するため、ラテンアメリカの大手金融サービス会社Bitsoと提携したことを発表した。

決済ネットワーク拡大のため、ステラのAnchorネットワークを統合した。これにより、アルゼンチン、コロンビア、メキシコの企業への国際送金が、より簡単かつ安価になるという。

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