はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

AI(人工知能)企業Hugging Face、340億円を資金調達 グーグルやアマゾンが出資

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

名だたるテクノロジー企業が出資

米国ニューヨークを拠点とするAI(人工知能)企業Hugging Face(ハギングフェイス)は、シリーズD投資ラウンドを行い、約6,600億円(45億ドル)の評価額で約343億円(2億3,500万ドル)を資金調達した。

このラウンドには、グーグル、アマゾン、エヌビディア、インテル、IBM、クアルコム、セールスフォース、AMDなど名だたるテクノロジー企業が参加している。

ハギングフェイスのクレメント・デラングCEOは、次のようにコメントした。

投資ラウンドに参加したパートナー企業だけでも、10,000人以上が当社プラットフォームを使っており、すでに1,000を超えるオープンなモデルやデータセットを共有している。

オープンソースを用いて、優れた機械学習の方法を広めるには色々な人々の協力が必要だ。こうした私たちのプロジェクトはこれからが本番である。

デラング氏は、調達した資金は、人工知能分野で競争力のある人材を雇用することに充てると述べている。

ハギングフェイスの従業員は現在170名だが、今後数か月間で従業員の増強を図りながら、様々な分野への取り組みを拡大していく計画である。

Hugging Face(ハギングフェイス)とは

ハギングフェイスは、AI開発者がコード、モデル、データセットを共有できるプラットフォームだ。そうした側面は、コードリポジトリとして有名なGitHubに似ている。ハギングフェイスでは、最新のAIモデルの中心となるウェイトや、数値リストなどの大きなファイルが共有されることが多い。

なお、ウェイトとはニューラルネットワークのモデルがトレーニングデータからパターンや特徴を抽出する際に調整される数値のことである。

ニューラルネットワークとは

人間の脳内にある神経細胞(ニューロン)とそのつながりを模倣した数式モデルで機械学習やディープラーニングなどの分野で広く使用されている。

▶️仮想通貨用語集

ハギングフェイスは2016年に設立され、当初は10代向けのチャットボットとして設計されていた。その後、アプリのアルゴリズムをオープンソース化したことをきっかけにして、AIアプリケーションのプラットフォームへと変貌を遂げた形だ。

ハギングフェイスが提供するプラットフォームの特徴は、音楽や画像の生成、言語の翻訳、画像内のオブジェクトの識別など、あらゆるAIモデルを共有できることだ。同社によると、現在、50万の様々なAIモデル、25万のデータセットをホストし、1万人の有料顧客を抱えている。

ユーザーはハギングフェイス開発者ツールを使用してオープンソースの人工知能モデルをより簡単に実行することもできる。

ハギングフェイスがこれまでに発表した主要な開発ツールの一つは「BigScience」というものだ。OpenAIのGPT-3に対する、オープンソースの代替手段を目指して構築されたもので、同社のプラットフォームで発表されたツールの中でも特に人気を博した。

デラング氏は、「5年後には、1億人ほどのAI開発者が存在するだろう。そして、彼らが毎日ハギングフェイスを使用するならば、私たちは明らかに良い立場にいることになる」と述べている。

なお、社名「ハギングフェイス」とは、絵文字の名前だ。両手を差し出す、笑顔の絵文字のことである。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/22 土曜日
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
16:03
ナッジ、ステーブルコイン決済・還元対応クレカ「HashPortカード」発行開始
HashPortとナッジが日本初となる後払い型クリプトクレジットカード「HashPortカード」を発行開始。ステーブルコインJPYCで決済・還元が可能で、利用額の0.3%をJPYCで還元。年会費無料、カード発行手数料2,500円。
15:44
金融庁が語る暗号資産規制改革の全貌──銀行参入、インサイダー規制、DEX対応の狙い|独占取材
金融庁独占取材。暗号資産規制の金商法移行について、銀行グループ子会社の参入、インサイダー取引規制導入、分散型取引所(DEX)対応の狙いを詳しく聞く。投資家保護と健全なイノベーション両立への取り組みを解説。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧