WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Web3企業チューリンガムの親会社クシム、仮想通貨取引所Zaifの親会社と経営統合へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Web3事業の拡充へ

日本のWeb3スタートアップ企業チューリンガムを子会社に持つクシム(Kushim)は21日、カイカエクスチェンジホールディングスの株式を取得(連結子会社化)して経営統合することを、取締役会で決議したと発表した。

経営統合が実現すれば、カイカエクスチェンジホールディングスが子会社として持つ暗号資産(仮想通貨)取引所「Zaif」を運営するカイカエクスチェンジ、また仮想通貨投融資事業を行うカイカキャピタルの2社もクシムの連結対象となる予定だと説明している。

クシムのミッションは「ブロックチェーン技術の社会実装を推進し、その普及に貢献する」こと。同社は東京証券取引所のスタンダード市場に上場している。ブロックチェーンゲーム「Eternal Crypt -Wizardry BC-」の開発に携わり注目度を高めているチューリンガムは、昨年に子会社化した。

関連:ブロックチェーンゲーム『Eternal Crypt – Wizardry BC -』、INO販売詳細スケジュール発表

クシムやカイカエクスチェンジホールディングスらの協業は今回が初めてではない。今年4月からはチューリンガムとカイカエクスチェンジが事業面で提携。両社の企業価値向上を目指して、チューリンガムがカイカエクスチェンジに対し、Zaifの開発プロジェクトマネジメントや仮想通貨の新規上場対応業務を支援してきた。

今回、発表の統合目的の欄でクシムは、日本では岸田首相が率いる政府がWeb3を推進していること、ステーブルコインの法制が明確化されたこと、税制の改正が進んでいること、ドコモやスクウェア・エニックスなど従来の大手企業がWeb3に参入していることなどを記載。そして、以下のようにコメントしている。

関連:岸田文雄内閣総理大臣がビデオ登壇|WebXカンファレンス

こうした背景から日本のWeb3市場は次のフロンティアとしてグローバルに認知されています。

当社においては、法制度の整備や大手プレイヤーの参画、2024年のビットコイン(BTC)半減期以降の仮想通貨市場の上昇期待などの要因によりWeb3ビジネスの大衆化はさらに進み、ビジネスチャンスはいっそう拡大すると考察しております。

具体的な事業戦略

クシムは、Web3ビジネスの大衆化が進むために必要な要件の例として以下の内容を挙げた。

  • ウォレットやアプリケーションの利便性の改善
  • 仮想通貨を介した新たなユーザー体験の創出
  • 大手プレイヤーや仮想通貨流通プラットフォームを中心とした健全化

その上で今後の具体的な事業戦略を紹介。その中の1つに「垂直統合型のビジネスモデル展開」を挙げた。「トークン企画・発行」をチューリンガム、「上場審査」などをZaifが担当するというように、Web3ビジネスの根幹とされるトークノミクスのバリューチェーンを、グループ企業がワンストップで実現することが可能になるとした。

クシムの調査では、トークン企画・発行機能と取引所機能の両方を保有する国内法人は確認できなかったと述べている。

出典:クシム

そして、垂直統合展開によって外部ネットワークとの連携上の効果もあると主張。チューリンガムがトークン企画・発行機能による案件組成をする際に、グループ内で取引所機能を保有していることによって、サービス品質・コスト・納期(=IEOまでのスピード)を強みとして、収益性の高い案件獲得の可能性が飛躍的に高まるとみているとした。

IEOとは

「Initial Exchange Offering」の略。プロジェクトが開発・発行するトークンの資金調達を仮想通貨取引所が支援する仕組みのこと。

▶️仮想通貨用語集

関連:仮想通貨の新たな資金調達法、IEOとは|ICOとの違いやメリットを解説

他にも以下のような事業戦略を紹介している。

  • 先進的なサービスの提供:ステーキングサービスの提供やWeb3企業との提携
  • Zaifのバリューアップ施策:機能・UI/UXの向上

関連:Zaif、暗号資産FXサービス終了と「第一種金融商品取引業」の廃止を決定

クシムは今後の事業の見通しについて、今回の経営統合が業績に与える影響については精査中だが、中長期的に業績の向上に資すると考えているとした。そして、以下のように述べている。

本経営統合後は、それぞれの強みであるノウハウ、経営資源、顧客ネットワークを活用し、企業統合プロセスを推し進めながら、より強固な経営体制と事業戦略を構築し当社グループの企業価値向上を目指してまいります。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10:49
サムスン、ウォレットでUSDC送金対応へ 米国で10月末開始
サムスン電子の米国法人は7日、Samsung Walletで米ドル建てステーブルコインUSDCの海外送金機能を10月最終週に始めると発表した。60カ国超の銀行口座へ現地通貨で着金でき、ブロックチェーン基盤はソラナとSuiが担う。
10:25
XRPトレジャリー企業エバーノース、ナスダック上場は12日の見込み
仮想通貨XRPの財務企業エバーノースは、事務手続きの遅延によりナスダック上場が10月12日になる予定だと発表。事業統合に影響を与える見込みのある遅延ではないと述べている。
10:18
ヴィタリック氏「慌てて資金を移すのは勧めない」 AIの暗号解読リスクで
イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏が、AIによる数学研究の加速で格子暗号やML-DSAの安全性が想定より早く損なわれる恐れがあると指摘。ハッシュ型署名の優先や未使用アドレスでの保管を勧めつつ、資金移行時のミスにも注意を促した。
09:40
「ビットコインはデジタル・ゴールドに向かう軌道に」ビットワイズCIO見解
米ビットワイズのCIOがWSJへの寄稿で、仮想通貨ビットコインがデジタル・ゴールドに向かう軌道にあるとの独自見解を示した。ボラティリティ低下などを背景に論じている。
09:15
金融大手FirstRand傘下のFNB、仮想通貨取引サービスを開始
大手FirstRand傘下で南アフリカの銀行サービス企業のFNBは、仮想通貨取引サービスの提供を開始。十分に銘柄を調査した上でビットコインやイーサリアムなどを取り扱う。
10/07 水曜日
18:40
金融庁、無登録の暗号資産交換業者一覧を専用ページで公開
金融庁は7日、警告書を発出した無登録の暗号資産交換業者を一覧にした専用ページを公表した。最新掲載は9月に追加された「IZAKA-YA」運営会社。大手海外取引所バイビットは2021年以降3度掲載されている。
17:52
ロビンフッド、ビットコイン約39.5億円分を自社保有 慎重姿勢から転換か=報道
米ロビンフッドが2,500万ドル相当のビットコイン(BTC)を自社のバランスシートに組み入れた。仮想通貨部門トップがThe Blockの独自取材で明らかにした。2025年には財務戦略としてのBTC保有に慎重な姿勢を示していた。
16:52
含み益のビットコインは約6割、休眠分除外で 中長期的に過熱遠い=アナリスト
クリプトクアントのアナリストDarkfost氏は7日、10年以上動いていないビットコインを除くと、含み益にある供給の割合は8月以降約60%で推移していると指摘。中長期的には過熱から遠く、現水準でのもみ合いは不合理ではないとの見方を示した。
16:14
ビットコイン、取引所から1日で2.4万BTC純流出 7ヶ月ぶり規模=サンティメント
サンティメントによると、5日にビットコインの取引所からの純流出が2万4,073BTCに達し、3月1日以来約7ヶ月ぶりの規模となった。取引所のBTC残高は総供給量の約6.50%まで低下。強気材料とする同社の見方と、その留保を伝える。
15:28
米政府関連アドレス、約834BTCと約4万BNBを送金
米政府関連アドレスが7日、833.6BTCをコインベース・プライムへ、40,285BNBを別アドレスへ送金したとアナリストが指摘した。計約1億300万ドル相当。戦略的ビットコイン準備金との関係も整理する。
14:49
コインベース、Coinbase Pro年末復活へ デリビット統合を完了
コインベースがデリビットの統合を完了し「Coinbase Global Exchange」を発足。米国と海外の仮想通貨デリバティブ市場を単一の流動性でつなぐ。2022年に終了した「Coinbase Pro」も年末に再始動する。
13:50
英国、初のデジタルネイティブ国債「DIGIT」を2027年Q1に発行へ
英国政府が初のデジタルネイティブ国債「DIGIT」のパイロット発行に向け、バークレイズやHSBCなど6社を共同主幹事に選定した。発行は2027年第1四半期、HSBCのOrion上で行われる。
13:50
AIエージェント時代のウォレットとは? 国内事業者3社が議論
au Coincheck Digital Assets、マイナウォレット、HashPortの3社がAI・オンチェーン金融サミットに登壇。ポイント交換や行政給付での手応え、100万円制限の課題、AIエージェント時代のウォレットの役割を語った。
12:10
ロシアのデジタル・ルーブル、導入1か月で22万件超の口座開設──予想を大幅に上回る
ロシア中銀は、9月1日に本格導入したCBDC「デジタル・ルーブル」の口座開設が1か月で22万超に達したと発表。当初見込みを大幅に上回る数字だ。
12:00
ソラナ財団、デジタル証券と代金の同時決済仕組みを公開──JPモルガン助言
ソラナ財団は6日、金融機関向けに証券と代金を同時に交換する不可分(アトミック)な決済プログラム「ソラナDvP」を公開した。JPモルガンが証券決済の要件を助言し、最終確定は数秒で済むという。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧