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米長期国債急落の影響、今夜は9月雇用統計|6日金融短観

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

10/6(金)朝の相場動向(前日比)

仮想通貨関連銘まちまち

  • コインベース|74.6ドル(+1.5%)
  • マイクロストラテジー|323ドル(+0.9%)
  • マラソン・デジタル|7.4ドル(-1.5%)
  • ストロングホールド|4.2ドル(-1.64%)

マラソンやストロングホールドといった仮想通貨マイニング関連株銘柄は、昨夜発表の米新規失業保険申請件数が底堅い米雇用情勢を示したことでネガティブな反応を見せた米国株市場に同調し反落した。

ビットコイン(BTC)マイニング大手マラソン・デジタルに関しては4日に報告した9月のBTC採掘状況で生産量1,242BTCが先月比16%増、前年比245%増となった。また、同業のライオットプラットフォームズ、クリーンスパークも生産量増加を報告した。(昨夜掲載の情報

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伝統金融 30年債利回り続伸

  • NYダウ:33,119 -0.03%
  • ナスダック:13,219 -0.1%
  • 日経平均:31,075 -1.8%
  • 米ドル/円:148.4 -0.3%
  • 原油先物WTI:82.5ドル -1.9%
  • 金先物:1,833ドル -0.06%
  • 暗号資産

  • ビットコイン:27,490ドル -0.8%
  • イーサリアム:1,617ドル -1.7%
  • 本日のNYダウ・ナスダック

    本日の米NYダウ・ナスダック・S&P500は小幅反落。米30年債利回りは0.63%高で一時4.9%を上回る場面が見られた。今夜発表予定の米9月雇用統計に向けて様子見の雰囲気が強まった。

    昨夜発表の米新規失業保険申請件数と前日発表の9月米ADP雇用統計は強弱まちまちで、投資家はより詳細な雇用統計データに目を向けている。米雇用統計が強い数字であれば、FRB追加利上げへの期待は高まり、国債利回りが再び上昇し株価がさらに下落する可能性があるとされる。

    米新規失業保険申請

    米新規失業保険申請件数(9月30日終了週)は前週比2000件増の20.8万件で、予想の21万件を下回ったが、前週の20.5万件を超えた形として、過去最低水準付近にとどまった。

    また、失業保険の継続受給者数が9月23日終了週に1000人減の166.4万人となったことも米労働市場の堅調さを示唆した。

    前日4日よる発表の9月ADP雇用統計では労働市場の鈍化の可能性が示唆され民間部門雇用者数が8.9万人の増加で、予想された15.2万を大きく下回っている。この日、モルガン・スタンレー・グローバル・インベストメント・オフィスのマイク・ローウェンガート氏は「ADP統計は必ずしも雇用統計を正確に予測する判断材料ではないが、もし6日発表の9月雇用統計も労働市場の冷え込みを示すようであれば、株式投資家による金利上昇への懸念は多少和らぐだろう」とコメントした。

    また、ブルームバーグによると、メリルリンチの元トレーダー、トム・エッセイ氏は「明日(今夜)の雇用統計は今年最も重要なものになるかもしれない」と指摘し、発表後に10年債利回りが5%付近に上昇すれば「S&P500種は簡単に200日移動平均を割り込み、そこから売りが加速する可能性がある」と述べたという。

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    要人発言

    リッチモンド連銀のバーキン総裁は5日、米国債利回りの上昇は経済指標と供給量によるものであり、利回りは正常な水準に戻りつつあると述べた。また、インフレ抑制や追加利上げの是非は見極める時間があるとし、ソフトランディングの実現は困難との認識を示した。なお、バーキン氏は今年のFOMC会合で投票権を持たない。

    また、同じく今年のFOMC会合で投票権を持たないサンフランシスコ連銀のデーリー総裁は同日、労働市場が減速し、インフレが低下し続けるなら金利は据え置けるべきだと述べた。また、データ次第であと1回追加利上げを行う可能性もあり、米国債利回りが高止まりする場合金利を据え置けるとも示唆した。

    米長期国債急落による影響

    最近、追加利上げの可能性や政策金利の高止まり、政府の財政赤字、議会下院議長解任による不確実性などを受けて米長期国債である10年債は5%に向けて上昇。前回5%をつけたのはリーマンショックの前の年である2007年で、80年代では最大15%以上記録していた。

    30年債は4日に2007年以来の高水準に急上昇し2007年以降で初めて5%に達していた。現在は4.89%に落ち着いてきた。

    出典:investing.com

    利回りの急上昇に伴い、長期債の価格は急激に崩壊。ブルームバーグのデータによると、償還年限が10年以上の米国債価格は2020年3月のピークから46%下落しており、そして30年国債相場は53〜55%の下落率を記録し、インターネット・バブルや2007年から2009年にかけての金融危機の際の米国株の損失と比較されるほどの暴落に見舞われた。

    投資家の損失を示す最も端的な例の1つは2020年発行の30年国債(表面利率1.25%)の値崩れかもしれない。2020年5月と8月に発行され2050年に満期を迎える長期債は執筆時、額面1ドル当たり45セントと47セントで取引されている。ブルームバーグのデータによると、米FRBが最大の保有者で、2020年5月15日に発行された30年債の18.8%、同年8月中旬に発行された30年債の24%を保有中。大手資産運用会社バンガード・グループは約3%の保有率で2位、ブラックロックは1.8%で3位となっている。

    MarketWatchによると、ニューヨークのアメリベット・セキュリティーズで米国金利を担当するグレゴリー・ファラネロ氏は「FRBが保有する債券の多くが水面下にあることはよく知られている。しかし、中央銀行にとっては、満期まで保有する可能性が高い。FRBが資産を売却する可能性は議論されているが、我々はその可能性は低いと見ている」と話した。

    今週以降の重要経済指標

    • 10/6(金)21:30 米9月失業率・新規雇用者数
    • 10/12(木)3:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
    • 10/12(木)21:30 米9月消費者物価指数(CPI)
    • 10/13(金)10:30 中国9月消費者物価指数(CPI)

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    原油先物続落

    ニューヨーク原油先物相場(原油先物WTI)は続落。米エネルギー省が4日に発表した統計では9月29日時点のガソリン在庫が+648.1万バレルと想定外に急増したと発表。需要が大きく低下してきたことが示された。

    「歴史的に、ガソリン価格の高騰は自動車需要を圧迫してきた。季節的には、ガソリン需要は夏の間の後、9月に落ち込む傾向が高い」とDTNのプロダクト・マネージャー、アナリストであるブライアン・ミルン氏は解説した。

    出典:investing.com

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    米国株

    IT・ハイテクなどまちまち。個別銘柄の前日比:エヌビディア+1.4%、テスラ-0.4%、マイクロソフト+0.1%、アルファベット-0.1%、アマゾン-0.8%、アップル+0.7%、メタ-0.2%。

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    「債券王」の銘柄ピックアップ

    MarketWatchの報道によると、「債権王」と知られる米著名投資家ビル・グロース氏は、株式は「明らかに過大評価」されており、現在の評価価値を正当化するには米国債利回りが「著しく」低下する必要があるだろうと語った。その上で、「将来のトータル・リターンという点では、通常の株式も債券もパスしたい」とし、その代わりに合併裁定取引のような、もう少し洗練された戦略を取り入れるよう推奨した。

    具体的には、アクティビジョン・ブリザードやカプリ・ホールディングス・リミテッドを取り上げた。アクティビジョン・ブリザードについては、マイクロソフトが買収に合意しており、買収は数週間以内に完了する見込みだ。また、カプリはタペストリー社に買収される予定だ。タペストリーはコーチを含むファッションブランドを所有している。

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