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ドル指数年18年ぶりの連騰記録、サウジ減産などで国内ガソリン代高騰|9日金融短観

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9/9(土)朝の相場動向(前日比)

    伝統金融

  • NYダウ:34,576 +0.2%
  • ナスダック:13,761 +0.09%
  • S&P500:4,457 +0.1%
  • 日経平均:32,606 -1.1%
  • 米ドル/円:147.7 +0.3%
  • 米ドル指数:105 -0.01%
  • 金先物:1,942ドル +0.01%
  • 原油先物:87.2ドル +0.4%
  • 暗号資産

  • ビットコイン:25,889ドル -1.8%
  • イーサリアム:1,635ドル -1.4%

本日のNYダウ・ナスダック

本日の米国NYダウは+0.2%と小幅続伸。ナスダックとS&P500は今週の続落から反発したが伸び悩んだ。中国の悪材料で売られていたアップル(+0.35%)は持ち直したものの伸びは限定的だった。

一方、ビットコインマイニング株マラソン・デジタルは前日比-11.73%の大幅安となった。

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ドル指数 2005年以来最長の上昇期間

ドル指数(DXY)は高止まりの米金利水準が維持されるとの観測を背景に、週間ベースで8週連続高となり、2005年以来最長の続伸を記録した。

最新指標では、米連邦準備制度理事会が8日に発表した4-6月(第2四半期)の家計純資産は不動産と株式の値上がりを受け過去最高水準となった。その規模は5兆5000億ドル(約812兆円)にのぼる。堅調な米経済データを受け米国債利回りが上昇したドルも恩恵を受けた形だ。

一方、連邦政府の債務は3年ぶりに急増した。6月債務上限問題の解決後に財務省が資金源を確保するために国債を大規模で発行したことが債務を急速に押し上げた要因だ。

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出典:Tradingview

ブルームバーグによると、ブラックロックのシニア投資ストラテジスト、ローラ・クーパー氏は「最近見られたドルの上昇は、われわれの予想を超えていた」、「その持続可能性には疑問がある。連邦公開市場委員会(FOMC)が『タカ派的な据え置き』を示唆すると見込まれることが主な要因だろう」と話したという。

また、MarketWatchによると、「インフレに関して米国が直面している問題は原油価格の上昇だけではない。金融市場は、消費者物価指数の年間ヘッドライン・レートに基づく物価上昇率が6月と7月の水準である3%前後にとどまるというシナリオへの備えは不十分なのかもしれない。例えば、FRBファンド先物トレーダーは、政策当局による今年中の追加措置はないと予想しており、来年5月か6月に利下げが始まる可能性が高いと見ているが、原油価格の上昇はインフレに直接影響するだけでなく、他の商品やサービスにも波及していくだろう」という見方がある。また、ハリウッドストライキの長期化が第4四半期における「予想外のインフレサプライズ」になりうるとされ、今年が終わる前にFRBはタカ派的姿勢を維持し続ける可能性があるという。

8月の米CPI結果は、9月13日(水)21:30に発表予定だ。

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サウジ減産 ガソリン高騰

今週の日本のレギュラーガソリンの小売価格は4日(月)時点の全国平均で1リットルあたり186.5円となり、2週間連続で高値を更新した。ガソリンの価格変更は概ね月曜日か火曜日に行われる傾向が高い。

経産省資源エネルギー庁が6日に公表した石油製品価格調査の結果によると、レギュラーガソリンは前週の185.6円と比べ0.9円/㍑の値上がり(16週連続の値上がり)となったという。

出典:資源エネルギー庁

国内のレギュラーガソリンの価格上昇の背景には、国からの補助金が今年1月以降段階的に縮小されたきたことや、不安定なウクライナ情勢、サウジアラビアの自主的な減産、さらには円安に伴った輸入価格の続伸といった要因が挙げられる。サウジアラビアは5日、原油の自主減産をさらに年末まで3カ月延長すると発表した。この発表を受けてニューヨーク原油先物相場は前日比+1.4%高となった。補助金がなければ、1リットル当たり200円以上の支払いとなるという厳しい状況だ。

2022年1月より始まったガソリンの補助金制度に関しては、本来9月末終了となっていたが、今年の夏からの原油価格上昇や再びの円安進行を受けて政府は5度目の延長を決めた経緯がある。レギュラーガソリンの場合、1リットル当たり185円超の部分は年末まで全額を補助、168~185円の補助率は10月4日までが30%、10月5日~年末までは60%に引き上げられるという家計の負担軽減の政策だ。延長された抑制策により、10月中に全国平均価格は175円程度の水準に引き下げられると見込まれるという。

なお、電気、ガス代の補助金も12月使用分まで延長された。

出典:資源エネルギー庁

産経新聞によると、SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストは、ガソリン補助金に加え、電気代や都市ガス代への支援継続で、全国消費者物価指数が「前年比2.5%前後で推移すると予想してきたが、年末ごろに一旦2%割れとなりそうだ」と分析している。インフレ率は日銀の金融政策(現状マイナス金利)に直接関わっている指標であり、日銀は「物価安定の目標」を達成するべく、消費者物価の前年比上昇率(インフレ率)を「2%」と定めている。

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重要経済指標(注目度:★★★★☆)

米国株 まちまち

IT・ハイテク個別銘柄の前日比:エヌビディア-1.4%、AMD-0.4%、テスラ-1.1%、マイクロソフト+1.3%、アルファベット+0.8%、アマゾン+0.3%、アップル-0.3%、メタ-0.2%。

仮想通貨関連銘柄

  • コインベース|82ドル(+0.3%/+5.2%)
  • ストロングホールド・デジタル・マイニング|4.5ドル(-2.1%/-10%)
  • マラソン・デジタル|10.9ドル(-11.7%/-9%)
  • アイリス・エナジー|4.6ドル(+4.2%/+2.6%)

個別銘柄の関連情報

マラソン・デジタル

マラソン・デジタルは大幅安。シニア債に関連する内容が嫌気されたようだ。同社は2026年満期の年利1.00%の転換シニア・ノートの一部保有者と私的交渉による交換契約を締結した。

また、MarketWatchによると、マラソンは4億1,700万ドル相当の2026年債を2,620万株の新規発行株式と交換する予定である。株式発行による現金収入は受け取らず、最終的な発行株式数は未定。マラソンはまた、交換した債券の未払い利息を現金で投資家に支払うという。

アイリス・エナジー

テキサス州に拠点を構える、アイリス・エナジーは、同業者ライオット・プラットフォームズと同様に8月に自主的にエネルギー消費を抑えたことで送電網会社から230万ドル相当のエネルギークレジットが付与された。8月に熱波の影響で、同社のビットコイン生産量は7月の423 BTCから、8月には410 BTCに減少したが、エネルギークレジット還元でその差を埋めたという。

アイリス・エナジー社は、水力発電所などの再生可能エネルギー源の近くでビットコイン採掘事業を行なっている。

ライオットは前日、テキサス送電網会社ERCOTから生産量削減の代わりに、3,170万ドルのエネルギークレジットを取得したと発表した。

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