CoinPostで今最も読まれています

RWAトークン化推進へ ブラックロックMMFの担保決済開始  JPモルガン「TCN」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

RWAのトークン化を推進へ

米金融大手JPモルガンチェース(以下、JPモルガン)は、ブロックチェーン基盤の担保決済システムの稼働を開始したことがわかった。

米資産運用最大手ブラックロックのマネー・マーケット・ファンド(MMF)の1つをデジタルトークン化し、デリバティブのOTC取引の担保として、英金融大手バークレイズに送信した。今後は、JPモルガンの顧客が、株や債券など他の資産も担保に使えるように拡充していくという。

OTC取引とは

OTCは「Over The Counter」の略で、直訳すると「店頭」の意味。証券会社や銀行などで「店頭カウンター越し」に取引を行うなど、取引所を介さない売買を指す。

▶️仮想通貨用語集

今回の内容は、担当者にインタビューした「ブルームバーグ」や、情報を入手した「CoinDesk」らが11日に報じている。

JPモルガンが今回利用を開始したソリューションは「Tokenized Collateral Network(TCN)」。「Collateral」という英単語には「担保」という意味がある。

そして、TCNが基盤としているのはJPモルガン独自の「Onyx Digital Assets」。Onyx Digital Assetsは、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の技術を基盤にした、資産をトークン化するプラットフォームである。

Onyx Digital AssetsチームのトップTyrone Lobban氏は、以下のようにコメントした。

Onyx Digital Assetsのブロックチェーンを活用すると、1日ではなく、ほぼリアルタイムで担保を移動できる。

この技術は、ロックされていた資産を解放することによって、効率性の向上につながるだろう。

関連現実資産(RWA)トークン化が暗号資産市場に及ぼすインパクトとは|WebXレポート

JPモルガンの取り組み

従来の金融資産などの現実資産(RWA)をトークン化する動きは、最近増えている。JPモルガン以外では今月、スイス拠点の金融大手UBSが、マネー・マーケット・ファンドをトークン化するライブテストを開始したことを発表した。

関連金融大手UBS、イーサリアムでRWAトークン化実験

従来の金融機関の中で、JPモルガンはブロックチェーンの活用に積極的に取り組んでいる。最近では先月、ブロックチェーン基盤の入金システムを開発していることが報じられた。

入金用のトークンを活用する仕組みを構築して、国際決済の処理を速めることが目的。このプロジェクトはまだ初期段階だというが、基盤の大部分が開発済みだと1人の情報筋が明かした。

関連JPモルガン、ブロックチェーン基盤の入金システムを開発 顧客の預金をトークン化=報道

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
12:30
米下院エネルギー委員会、ブロックチェーン促進法案を可決
米国の下院エネルギー・商業委員会は、ブロックチェーン技術や分散型台帳技術を促進する法案を可決した。米国の競争力強化が期待される法案となる。
12:23
ビットコイン上昇一服、主要アルトはイーサリアム前日比5.6%高、ソラナ(SOL)12.1%高に
暗号資産(仮想通貨)市場では高騰していたビットコインが一服し、アルトコイン相場ではイーサリアムが上昇した。ソラナ(SOL)エコシステムではエアドロップされたJito Networkのガバナンストークン「JTO」が高騰するなど反響を呼んだ。
11:45
サム・アルトマン支援のMeanwhile Group、1億ドルのビットコイン運用ファンドをローンチ
Meanwhile Advisorsが仮想通貨ビットコインに焦点を当てたプライベートクレジットファンドを立ち上げ。BTCで5%の利回りを提供し、2024年第1四半期までに1億ドル調達の計画。OpenAIのサム・アルトマンが支援するMeanwhile GroupはBTCベースの生命保険ビジネスも展開。
11:00
ブロック社、BTCのセルフカストディウォレットをローンチ
米ブロック社は、仮想通貨ビットコインのセルフカストディウォレットBitkeyをローンチ。ウォレットの特徴や仕組み、出荷時期などが明らかになった。
10:40
ソラナDeFi「Kamino Finance」、将来エアドロップ向けのポイントシステムを開始予定
仮想通貨PYTHやJTOなどソラナプロジェクトの無料配布が注目を浴びる中、ソラナDeFi「Kamino Finance」は将来のエアドロップに向けてポイント制システムを導入すると発表した。
10:15
バイナンス、UAEアブダビでの投資ファンドライセンス申請取り下げ
大手仮想通貨取引所バイナンスは、UAEアブダビにおける投資ファンドのライセンス申請を取り下げた。グローバル戦略見直しの一環とみられる。
08:25
米国株AI銘柄上昇 日銀総裁発言で円高進む
米国株は来年の米利下げへの行き過ぎた期待との指摘が散見される中、AI関連株ではグーグルのGemini発表や、AMDの新たなAIチップ発表などがAI相場上昇への追い風となった。
07:50
仮想通貨Jito(JTO)、バイナンスやBybitにも上場 価格高騰
ソラナの大手リキッドステーキングJitoのガバナンストークン「JTO」は昨夜、仮想通貨取引所大手コンベースやバイナンス、Bybitに上場し価格が暴騰していた。
07:40
Uphold、補助型のセルフカストディウォレット提供へ
Web3金融プラットフォームUpholdは、補助型のセルフカストディウォレットをローンチ。まずは仮想通貨XRPに対応し、今後はビットコインなどにサポートを拡大する。
07:05
SECのビットコインETF審査 最終段階か=ロイター報道
米証券取引委員会(SEC)と申請企業の間で重要な技術的な詳細について協議が進んでおり、近く仮想通貨現物ビットコインETFを承認する可能性があることが示唆された。
12/07 木曜日
17:00
「Beyond The Price」、未公開内容や過去のまとめを配信
第11回のGM Radio:Beyond The Priceは2日に公開。仮想通貨ビットコインなどについて過去の配信をまとめ、未公開の内容も追加した。
15:00
「ビットコインETF承認は機関投資家を後押しする決定打となる」米ARKのウッドCEO
米ヘッジファンドARK Investのキャシー・ウッドCEOは、米証券取引委員会によるビットコイン現物ETFの承認は、仮想通貨投資を検討している機関投資家に対し、「確定的なお墨付き」を与える可能性があると述べた。
14:30
仏大手銀行がイーサリアムでステーブルコイン「EURCV」を初発行
ソシエテ・ジェネラルがイーサリアムでユーロ連動ステーブルコインEURCVを発行。暗号資産(仮想通貨)取引所Bitstampに上場。入出金時にはKYC(顧客確認)およびAML(資金洗浄防止)コンプライアンス手続きが適用される。
14:20
IEO後に高騰したアイドルトークン「NIDT」の裏側|関係者インタビューvol.1
関係者インタビュー NIDT(Nippon Idol Token)は、web3時代の女性アイドルを創造する「IDOL3.0 PROJECT」の独自暗号資産(仮想通貨)です。 I…
13:55
コインチェックがアバランチの取扱いを開始 
暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックがアバランチ取り扱い開始。AVAXの取扱いを皮切りに、クリプト技術を活用し社会や経済に実際の利益をもたらすプロジェクトを支援していく方針を示す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2023/12/08 12:00 ~ 13:00
その他 オンライン
2023/12/12 14:00 ~ 16:00
その他 オンライン
重要指標
一覧
新着指標
一覧