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zkEVMメインネットを「静かに」ローンチ、イーサリアムL2「Scroll」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

zkEVMをローンチ

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2プロジェクト「Scroll」は、メインネットをローンチしたことがわかった。

オンチェーンデータなどからローンチが判明したが、プロジェクトからの正式な発表はまだない。ローンチされたのは8日で、データサイト「Dune」によると本記事執筆時点で370ETH(8,500万円相当)の資産がブリッジされている。

L2とは

「レイヤー2」の略で、「2層目」のネットワークのこと。全ての取引をメインチェーンで処理すると負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。取引の一部をL2で行うことで、メインチェーンの負荷軽減や処理速度の向上を期待することができる。

▶️仮想通貨用語集

関連:ブロックチェーンのレイヤー2とは|種類や注目点、代表的なネットワークを解説

Scrollは、イーサリアムの拡張性を向上させるために行われているプロジェクト。イーサリアムの本質を損なわずに、スケーリングソリューションを提供しようと取り組んでいる。

ネットワークの特徴は、ゼロ知識証明の技術を活用していること。Scrollのチームはイーサリアムの仮想マシン(EVM)と等価性を持っていると説明しており、これはイーサリアム上のアプリの開発者が、Scrollのネットワークに容易にアプリを移植できることを意味している。

これまでは、2022年8月に「Pre-Alpha」テストネットをローンチ。その後、今年2月に「Alpha」テストネットをローンチしていた。

関連:イーサリアムL2「Scroll」、zkEVMをGoerliテストネットにローンチ

今回のローンチはScrollからは正式発表はないが、関連プロジェクトが公表。マルチチェーンソリューションの「Merkly」は11日、Scrollが「静かに」ローンチしたとし、MerklyがScrollに対応したとXに投稿した。

関連:イーサリアムL2「Scroll」、68億円の資金を調達 評価額は2440億円に

zkEVMの開発競争

L2ネットワークとしてゼロ知識証明(=ZKP:zero-knowledge proof)を活用し、EVMと互換性や等価性を持つソリューションは「zkEVM」と呼ばれる。zkEVMはユーザーの利便性などが優れているもののEVMと互換性を持たせることが困難とされてきたが、複数のプロジェクトが実用化に取り組み、競争が激しくなってきた。

zkEVMはScroll以外にも、StarkwareやzkSync、ポリゴン(MATIC)のプロジェクト、Web3ソフトウェア企業ConsenSysらが開発に取り組んでいる。

関連:StarkNetとは|zkロールアップのレイヤー2として注目を集める理由、開発計画を解説

先月には、日本発のパブリックブロックチェーン「アスターネットワーク(ASTR)」のプロジェクトも、ポリゴンと「Astar zkEVM Powered by Polygon」を共同開発することを発表。

10日には、アスターネットワークのファウンダー渡辺創太氏が、テストネットを近くにローンチすることを公表した。

関連:「Astar zkEVM」が仮想通貨ASTRの実用性に与える影響は?

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