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「法定通貨が不可能なことをビットコインで実現」Podcastアプリ「Fountain」のMalster氏が語る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

第9回 Beyond The Price

CoinPost Globalが11月10日に公開した9回目の「GM Radio:Beyond The Price」には、Web3ポッドキャストアプリ「Fountain」開発企業の共同創設者Nick Malster氏が参加している。

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今回の配信は、ツイッター(現X)のスペースで今年4月に配信したGM RadioをBeyond The Priceとして再構築したものである。

Fountainは報酬型のポッドキャストアプリ。リスナーやポッドキャスト配信者は他のユーザーに価値を提供することで、報酬としてビットコイン(BTC)を獲得することができる。

具体的には、リスナーはポッドキャストのコンテンツを聞いたり、ユーザーを紹介したりして報酬を得ることが可能。一方で配信者は、リスナーからチップのように送金を受け取ることなどが可能だ。

Fountainはライトニングネットワークを活用しており、ビットコインはsatoshi単位(1satoshi=0.00000001BTC)でやりとりされる。

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ポッドキャストの内容

今回の配信タイトルは「ポッドキャストを聴いて報酬をもらおう」。Malster氏のポッドキャスト(英語)は以下から聴くことができるが、ここから配信内容のポイントを紹介していく。

まず、なぜFountainにビットコインを採用したかについては、ビットコインの特徴と寿命を考慮したとMalster氏は話した。他の仮想通貨のブロックチェーン上にFountainを構築することもできたが、ビットコイン以外の仮想通貨だと長期的にプロジェクト自体がなくなってしまう可能性があるとチームで考えたと述べている。

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また、長期的にFountainを稼働させることができることに加え、プロジェクトとして必要なことを全てビットコインは提供してくれるとも説明。構築するプロダクトやサービスに、ビットコインや他の銘柄が実際に価値を提供してくれるかを考えることも重要だとした。

Malster氏はビットコインを採用することでプロジェクトが成功する可能性が高まると考えていると主張。Voltageらのサービスプロバイダーのおかげで、この2年間ぐらいでビットコインを活用する開発は徐々に容易になってきているとも説明している。

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Fountainのメリット

Fountainを利用する際のメリットについてMalster氏は、法定通貨だけではできないことが、ライトニングネットワークを活用することで可能になることだと語った。具体的には、手数料や速度など様々な課題をFountainは解決していると主張している。

また、Fountainで使うビットコインは、プログラム可能なお金であることもメリットの1つだと指摘。例えば、ユーザーがポッドキャストを聴いている時に、配信者に少額のビットコインを1分ごとに送信することがFountainではできるとした。

他にも、リスナーは広告やプロモーションのコンテンツを聴くことで、秒単位でビットコインを得ることも可能であるとMalster氏は述べている。

手数料を下げたり、取引の処理を速めたり、少額決済を実現したりできることがFountainのメリットだと説明した。

Value for Valueとは

広告などのポッドキャストを聴くことでリスナーは報酬を得ることができるが、Fountainが重要視しているのは「Value for Value(価値のための価値)」というモデルである。

Value for Valueとは、例えばリスナーが配信を聴いて価値を得たと感じた場合、配信者にビットコインで価値を返すことができる仕組みを指す。Fountainのチームは、この仕組みと広告で収益を得られるモデルを区別している。

Fountainのチームは、収益化の支配的なモデルである広告が、すぐになくなるものであると考えているわけではないとMalster氏は説明。広告モデルを補完するものがValue for Valueだと話した。

そして、Value for Valueは、リスナーとクリエイターが自由を取り戻すことができるモデルだと主張している。

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