TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

「Web3の全ての価値はビットコインに集まる」インフラ企業VoltageのGraham Krizek CEOが語る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

第6回 Beyond The Price

CoinPost Globalが10月18日に公開した6回目の「GM Radio:Beyond The Price」には、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)とライトニングネットワーク(以下LN)のインフラプロバイダー「Voltage」を創設したGraham Krizek CEOが参加した。

関連初心者でもわかる「ライトニングネットワーク」とは|特徴と仕組みを解説

今回の配信は、ツイッター(現X)のスペースで今年3月に配信したGM RadioをBeyond The Priceとして再構築したものである。

▶️CP_GlobalのTwitterをフォロー

Voltageは2020年10月創設。企業としてのミッションは「容易に利用できるインフラとツール、ソリューションを通して、健全な通貨を普及させること」である。同社は仮想通貨の銘柄の中ではビットコインに特化した企業だ。

これまで、企業レベルのインフラを開発し、利用者が容易にノードを構築・運用できるようにしたり、LNを活用したりできるようなサービスを提供してきた。今年の9月には、分散型SNS向けのプロトコル「Nostr」のツールもローンチしている。

関連「真に分散されたSNSの構築へ」——11月東京開催「Nostrasia」の実行委員が語る

ポッドキャストの内容

今回の配信のタイトルは「ビットコインはWeb3の鍵となるか」。Krizek氏のポッドキャスト(英語)は以下から聴くことができるが、ここから配信内容のポイントを紹介していく。

今回のポッドキャストでは、改めてVoltageについて説明してもらった。Krizek氏はこれまでクラウドサービス業界で勤務しており、ビットコインとLNにクラウドサービスを提供したいと考えるようになったという。

VoltageについてKrizek氏は「従来の金融システムのような方法で容易にビットコインやLNのネットワークとやりとりできるようにする」というアイデアがもとになっていると説明。開発者や企業が自身のプロダクトやサービスにビットコインやLNを導入する際に必要となるインフラを全てVoltageは提供しようとしていると語った。

Krizek氏は、同社がビットコインやLNのインフラを提供する際に大事にしていることの1つは「ノンカストディアルであること」だと説明。現在LNのユーザーの多くは「Wallet of Satoshi」などのカストディアルなサービスを利用していると話した。

カストディアルなサービスの方が人気がある主な理由は、ユーザー体験が優れているからだとKrizek氏は指摘。一方で、秘密鍵を自身で管理することは重要であるとVoltageは考えているため、ノンカストディアルなサービスにこだわり、ユーザー体験の課題も解決しようと取り組んでいると話した。

Krizek氏は、LNを初めて使うユーザーは処理の速さに驚くことが多いと述べている。

ビットコインに特化する理由

Voltageがビットコインに特化する理由についてKrizek氏はまず、「カウンターパーティーが少ない」と「分散性が高い」という特徴がビットコインにあるからだと説明。その上で、ビットコインにはコストを削減できたり、検閲耐性が高いというメリットがあると語った。

ほかにも、ビットコインや2層目のネットワークでアップグレードが多く行われていけば、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)などのブロックチェーンが持つ「プログラム可能性」がビットコインに追加されると主張。

ビットコインで様々な機能が利用可能になれば、最も強固で分散性の高いベースレイヤーであるビットコインを使わない理由はなくなると述べている。

Krizek氏は、Web3の価値は全てビットコインに集まるだろうとの見方を示した。

ユースケース

今回のポッドキャストでは、ビットコインやLN、Voltageのユースケースを紹介してもらった。

この際にKrizek氏は、ビットコインにNFT(非代替性トークン)発行のような機能を提供する「Ordinals」、ビットコインゲームのプラットフォームや開発ツールを提供する「THNDR」、エネルギー業界向けの決済ソリューションを開発する「Synota」などのプロジェクトを紹介する中で、Nostrにも言及している。

関連投資家関心継続のビットコインオーディナルとその競合、BTCエコシステムの近況は?

Nostrは上述した通り、分散型のSNSアプリを開発するための基盤となるプロトコルのこと。ツイッターを創設したジャック・ドーシー氏が支持・支援しており、現在注目度が高まっているプロトコルだ。

関連J・ドーシー氏 × E・スノーデン氏「インターネットを再び偉大なツールに」|Nostrasiaレポート

Voltageは今年9月からNostrのツールの提供も開始。この時は以下の3つの機能のツールを提供しており、これはNostrのサポートの第一段階だとVoltageが説明している。

  • ID認証に使う「NIP05」
  • ユーザー同士でLNの送金ができる「Zaps」
  • ビットコインのEメールアドレスのように機能する「Lightning Address」

また、Krizek氏は、ステーブルコインなど様々な資産をビットコインのネットワーク上で発行できるようにする新しいプロトコル「Taproot Assets」も紹介。そして「もしステーブルコインがビットコインのブロックチェーンで発行されるようになれば、検閲耐性などの特徴を全てステーブルコインも継承することができる」とTaproot Assetsのメリットを語った。

同氏はこのプロトコルについて「他のチェーンで誕生した機能がビットコインにもたらされる一例」だと話している。

関連Taproot Assetsリリース ビットコインでステーブルコイン発行可能に

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧