CoinPostで今最も読まれています

9週間ぶり週足陰線のビットコイン、30000ドル台転落した場合の下値目処は

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末15日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比56.8ドル(0.15%)高、ナスダック指数は52.3ポイント(0.35%)高で取引を終えた。

FRB(米連邦準備制度)の早期利下げ観測が意識される中、ダウ平均株価を押し上げている。

関連:米ナスダック100指数最高値更新 二人の米連銀総裁が利下げ期待けん制|16日金融短観

関連:日米株式市場、主な仮想通貨銘柄10選

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比2.3%安の1BTC=40,978ドルに。

BTC/USD 日足

週足では米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に8週連続陽線を付けており、過熱感の反動によるポジション調整売りが先行したことでチャートが悪化。目先天井を示唆している。週足陰線は10月上旬以来9週間ぶり。

関連:調整基調のビットコイン、4.5万ドル上抜けにはさらなる材料が必要か|bitbankアナリスト寄稿

15日には、米SEC(証券取引委員会)が証券法違反で係争状態にあるコインベースによるデジタル資産規制に関する要求を拒否し、既存の法律が暗号資産にも適用されることを改めて主張。これに対しコインベースは即日上訴した。

関連:米SECがコインベースの規制制定請願を拒否 コインベースは上訴へ

Justin Bennett氏は、トレンドラインを割り込めば続落の可能性が高まると指摘。サポートライン(下値支持線)および下値目処は38,000ドルだと言及した。

38,000ドルのサポート水準を維持できない場合、32,000ドルまで下落する可能性も想定している。

また、ステーブルコインのテザー(USDT)の市場シェアを示すドミナンスが反発して7.6%の抵抗線をリテストするシナリオを想定。その場合は、ステーブルコインへの資金退避を示唆することから、ビットコインにはネガティブとの見立てを示した。

一方、早ければ来年1月のビットコインETF(上場投資信託)の承認思惑を背景に押し目を買われやすい状況下にあることから、調整は一時的なものに留まるとの見方も根強い。

関連:初歩から学ぶビットコインETF特集:投資のメリット・デメリット、米国株の買い方まで解説

ビットコインETF特集

オンチェーンデータ

オンチェーン分析プラットフォームCryptoQuantの週次レポートによれば、クジラ(大口投資家)やマイナー(採掘業者)の両方から売り圧力が確認された。

1BTC=44,000ドルまで急騰したとき、ビットコインマイナーは平均40%の利益率で保有資産を売却したと見られる。これは、直近確認されたマイナーの流出レベルの高さからも明らかである。

また、ブロックチェーンデータトラッカーのLookonchainによると、約1年間休眠状態にあったイーサリアム(ETH)のまとまった売却が確認された。

その一方、クジラ(大口投資家)のウォレットでは下値を拾う動きも散見される。過去1週間で100,000ETH(2億3000万ドル)相当のイーサリアム(ETH)買いが確認されている。

ビットコインETF特集

ビットコインETFの仕組み、基本から徹底解説 ブラックロックが仕掛けるビットコインETF、投資家必見のポイント
ビットコインETF上場承認後のBTC価格はどう変わる? 米投資会社の資金流入予測 ビットコイン半減期とは?市場価格への影響と注意点
初心者が学ぶべきトレード知識まとめ CoinPostアプリで個人投資家に優位性を

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/29 月曜日
16:37
GSTの買い方、特徴やSTEPNでの役割を学べる完全ガイド
歩いて稼ぐフィットネスWeb3ゲーム「STEPN」の注目度が再び高まっています。2024年以降に底値から大幅上昇した暗号資産(仮想通貨)GSTの買い方やGMTとの違い、将来性について初心者にもわかりやすく解説しています。
12:54
ブロックチェーンゲーム「Heroes of Mavia」、MAVIAトークンのインフレ抑制へ
Web3ゲーム「Heroes of Mavia」は、イーサリアムベースの独自トークン「MAVIA」のインフレ抑制のため、ロック解除スケジュールを変更した。
12:27
ワールドコイン開発元、OpenAIらとの提携を検討か=報道
仮想通貨ワールドコイン開発企業は、決済大手ペイパルや、アルトマン氏の別事業OpenAIと提携を模索していると伝えられる。
10:00
仮想通貨の「ポイ活」潮流、将来のトークン配布を見越した投資戦略
ポイ活やエアドロップといった、2024年の暗号資産(仮想通貨)市場におけるトレンドを掘り下げる。将来のトークン発行に向けて最大限の報酬を得るため、ソラナやBASEでユーザーの活動量が増加。資本競争が激化している。
04/28 日曜日
11:30
ビットコイン相場は中期的には下降チャネル内での揉み合い続くか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン半減期を終え1000万円周辺で推移する相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCの半減期完了に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインが半減期を迎えたこと、QCP Capitalによる半減期後の相場分析、イーサリアムの証券性などを巡りConsensysが米SECを提訴したことに関する記事が最も関心を集めた。
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア