CoinPostで今最も読まれています

アクシー・インフィニティ、報酬トークン「SLP」に供給上限とデフレ・ターゲットを導入

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SLPトークン設計の見直し

ブロックチェーンベースの人気ゲーム「Axie Infinity」の開発者Sky Mavisは11日、ゲーム内の報酬として機能する暗号資産(仮想通貨)Smooth Love Potion(SLP)の設計上の変更を発表した。

SLPの現在供給量は約41.4億であるが、これを440億に制限する。さらに、SLPは2%のデフレを目標とし、この目標を上回る場合はSLPを買い戻し、下回る場合はSLPを売却する安定化ファンドを導入した。

この目的は、SLPの供給と需要のバランスを保ちながら、経済圏の安定化とSLPの長期的な持続可能性を確保することにある。

Smooth Love Potion(SLP)は、Axieエコシステム内で重要な資産だ。ゲームのキャラクター(Axie)の卵に注入される血清で、孵化期間を劇的に短縮する。

SLPトークンは、ゲームに参加するプレイヤーに対して報酬として付与されるが、プレイヤーがAxieの繁殖や育成に使用すると「バーン(焼却)」され、永久に破壊される。これにより、SLPトークンの流通数が減少し、その価値が向上する設計だ。

関連:Apple App Store初の試み、Axie InfinityがiOSで外部NFTを活用は

ユーザーに与える印象を重視

実際のところ、過去1年間においてSLPは大幅なデフレを経験しており、焼却されたSLPの量が鋳造されたSLPの量の3倍以上となり、2023年のデフレ率は2.8%だったとSky Mavisは述べている。しかし、SLPの供給が無制限であるという事実が市場参加者とコミュニティメンバーには十分に理解されておらず、新しい通貨政策の策定に至ったという。

SLP安定ファンドの仕組みは、10 SLPが焼却される毎に、2SLPが発行され、特定のウォレットに送信される。このウォレットには初めに60,000USDCが供給されており、毎月の終わりに、その月の年間SLPデフレーション率を計算し、年間SLPデフレーション率が0%未満の場合、USDCを使用してSLPを買い戻す。反対に、年間SLPデフレーション率が2%を超える場合SLPをUSDCに売却する。

Axie Infinityは、アクシーというNFTペットをプレイヤーが育成し、対戦させ、取引するゲーム。2021年8月6日、Axie Infinityは公式Twitterで1日あたりのアクティブユーザー数(DAU)が100万人を超えたことを発表した。

このゲームでは、2種類の独自の暗号資産(仮想通貨)が採用されており、一つはアクシー・インフィニティ・シャード(AXS)、もう一つはゲームプレイを通じてプレイヤーに付与されるスムーズ・ラブ・ポーション(SLP)。

SLPは日本国内の暗号資産取引所での取り扱いはないが、ガバナンストークンであるAXSは、bitbank、Binance Japan、Coincheckなど複数の取引所に上場している。

関連:Axie Infinity(AXS)|投資情報・リアルタイム価格チャート

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア