CoinPostで今最も読まれています

【前編】有名トレーダーポイン氏が送る仮想通貨トレード初心者への指南書

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

有名トレーダーポインさん取材記事の前編
コインポストは有名トレーダーであるポインさんを取材しました。今回の記事では、仮想通貨取引の初心者に向けてのアドバイスを伺いました。初心者の方は必見です。後編ではポインさんの仮想通貨投資を始めたきっかけに迫ります。
―初心者向けの本を出版されています。初心者がトレードを始めるにあたって押さえておくべきことはありますか?

本書では攻めと守りの両方が大事で、儲けるためにするので攻めはもちろん大事なんですけど、それに加えて守りもちゃんと勉強しようよってことで執筆しました。

仮想通貨独特の落とし穴っていうのがあるので。

―攻めの部分で何かお話しできることはありますか

仮想通貨独特の話でいうと、特に初心者って仮想通貨の価格を見てるんですよね。

例えばビットコイン70万円かみたいな。

でももう一つ視点上げて、仮想通貨の価値を価格で判断するんじゃなくて、時価総額を見ることが大事です。

初心者は価格の単価が安いのでリップル、ネムを買いがちなんですよ。その理由はわかるんですよ。「リップル安いから値上がりするでしょ」みたいな。

でも時価総額でいうと3位(27日現在2位)だからみたいな(笑)

その結構時価総額でかいよってとこなんですけど、それってみんな知らないですし、それは発行上限がある仮想通貨ならではですよね。

時価総額で期待値を判断するのかなり大事かなと思います。

これを言うと結構みんな「あ、そうなんだ」みたいな反応が返ってきますね。

結構初心者が最初に知っておいた方がいいことだと思いますね。

あとはドミナンス(全体ボリュームに対する支配率)ですかね。

今までの流れから見ると、ビットコインのドミナンスが上がると、そのあとアルトに波及するということは言えると思います。

ただ状況が違うのが、全体の時価総額が下がり続けているというところと、コインが増えすぎているので、どんどんお金が分散しているってところですね。

―マイニングのハッシュレートを見たりとかしますか?

そうですね。ざっくり確認はします。あとはロングとショートの比率とかもみます。

―初心者の中にはロングとショートの比率の見方って分からない人も多いと思うんですけど

僕はそれだけで判断はしないですね。

いろんな指標を見ながら全体を把握して判断していますね。

あと大切なところでいうとトレンドのこととかですかね。

本でもトレンド活用術っていうのが第3章に書いてるんですけど、ここ最近までは本当にビットコインのトレンドだったと思うんですよ。

ETFとかもありますし。そういったトレンドをうまく使うといった意味で、ツイッターを使ったりして。

最近かなり落ち着いたんですけど、取引所トークンが今年の前半すごく流行っていて、去年からバイナンスのBNBがずっと上がってきた。

そこにフオビとか最近FコインがFT出してっていう一年半ぐらいの長いトレンドだったと思うんですけど、そういうトレンドを掴みながらやっていくみたいな。

僕も今年の前半はほぼ取引所トークンしかトレードしてなくて、今も結構持ってるんですけど、取引所トークンだけでポートフォリオつくるぐらいの量を持っていました。

そういう旬を追い続けるっていうのは大事ですね。攻めの手法として特に

やっぱりこの本でも触れてますけどICOって今は完全に旬をすぎているものが多いので、旬を過ぎたものには触れないとか。

この業界の流れはむちゃくちゃ早いので、旬を追うのは大事です。

―攻めに関してお話しいただきましたが、情報収拾のツールは何を利用していますか?

基本的にはツイッターですかね。仮想通貨系の人を多くフォローしています。

また本でも推してますけど、コインポストさんもそうですし、ニュース系のメディアをフォローしておけば情報が流れてきますし、そうすればサマリーでどういうことがあったのか把握できるので、日々チェックしています。

あとディスコードやテレグラムなんかも利用しますね。

―ディスコードでどのようなグループを見ていますか?

有料で仮想通貨の情報を配信しているグループ、いわゆるオンラインサロンは質も高いのでよく見ています。 よく見るのはcryptolabo、coinrun、d10Labですかね。

オンラインサロンはクローズドな場なので、Twitterでは流れない濃密な情報が詰まっている気がします。

―次は、仮想通貨独特の守りの点をお聞かせください。

今でこそそんなにないですけど、去年中国が仮想通貨取引所禁止になったときに、24時間で50%以上暴落したりとか、そういうことが起こりうる世界なので、そういうところは対策しないといけないということですよね。

―実際にそのように大暴落して、大半の人は狼狽したと思うんですけど、その時はどう思いました?

もう笑うしかないですね(笑)

でも実際のところそんなに下がったら反発するじゃないですか。

だから例えば、本にも書きましたが、暴落にどう対応するのかっていう話をすると、買い増しを用意しておいて、暴落すると絶対に反発するので、反発し始めたら買って、10%とか20%反発したところで、もう一回抜くとか。

だから暴落に対しては全力投球しないということが大事ですね。

暴落の時に日本円ももっておくみたいな。あとはちゃんと損切りするとか。

―暴落に関しては投資的な守りですね。

そうですね。もしポジション持つなら、フィアットも持っておいて、カバーできるようにしておくとか。

撮影:CoinPost

―セキュリティの面ってどうですか?

基本的な話になっちゃうんですけど、二段階認証を利用したり、パスワード管理アプリを導入したりして、異なる取引所で同じパスワードを使い回ししないとか、30文字以上でアルファベット、記号、数字を混合でパスワードを設定するとか。

あとスマホウォレット、ハードウォレットを利用して保管しておくとか。

取引所に置きっぱなしにしないということですね。

―おすすめのスマホウォレットってありますか?

僕は基本的に歴史の長いウォレットを使うようにしていて、ビットコインはBRDとBitcoin.comを使ってます。

日本発だと様々な通貨が入るコイン相場、Gincoがメインです。モナコインウォレットもにゃ、Dapps用ウォレットだとtokenPocketとかも使ってます。

初心者の方には使いやすいですからね。

―初心者の中には、取引所のウォレットに入れておこうという人も多いと思います。

初心者の方は基本的にはスマホウォレットをなぜ利用しなければいけないのか分かってなくて、取引所のウォレットでいいじゃんみたいな。

コインチェック事件があったのでわかると思うんですけど、取引所のウォレットにおいていたら無くなるリスクは高いよって。

―スキャム対策はどうですか

今スキャム対策はめっちゃ難しいですからね(笑)

そもそも仮想通貨で何がスキャムかって見分けるのは大変ですよね。

やっぱり信じた銘柄の運営者が逃げたっていうのもありますからね。

明らかにネットビジネスで売ろうとしている通貨とかって詐欺が多いと思うんですけど、ああいうのはわかりやすいじゃないですか。

いまだと例えば*****とか。

あれってどうなんでしょうね。

あれは法的にアウトだからっていうのはあると思うんですけど。

例えばツイッターでインフルエンサーが推していて暴落した******とか。

結局あれも100分の1になっていて、あれは詐欺かそうでないのかみたいな。

価格が暴落したから、結果的に詐欺と呼ばれている通貨も多いです。

影響力がある人が自分が買った後の特定の通貨を煽って価格を上げて先に売り抜く方法もあります。

今述べた暴落、セキュリティ、スキャムを押さえておけば守りという面では大丈夫だと思います。

後編では、ポインさんの仮想通貨投資を始めたきっかけに迫ります! 

■プロフィール

ポイン 仮想通貨投資家/ ブロガー。

投資初心者にも関わらず、たった1年で100万円から億り人に。長時間労働による過労で倒れたことをきっかけに会社を辞め、やりたいことしかやらない『ハイパーニート』というライフスタイルを送る。

『仮想通貨ブログ『ポインの仮想通貨ハマって(中毒って)ます!!』 を運営。Twitterアカウントは @poipoikunpoi。

著書『億り人ハイパーニートポインの仮想通貨1年生の教科書』 はAmazon3部門でランキング1位を獲得し、即日重版のベストセラーに。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金、10億円相当のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア