はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ヘッジファンドが日本で設立|日本での募集金額の上限を1000億円に設定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨を中心としたヘッジファンドが日本で公開募集開始
ケイマン諸島に拠点を置く、仮想通貨を中心としたヘッジファンドが日本で公開募集開始。管理会社は、日本でヘッジファンドを管理・運用するTeneo Parnters株式会社が行う。
Teneo Partnersとは
エマージングファンド、ヘッジファンド、プライベートエクイティ等を中心とした、金融商品取引法第2条第1項第10号に規定する外国投資信託の受益証券、同法第2条第1項第11号に規定する外国投資証券・有価証券を取り扱う投資信託会社。東京の他にもオーストリアとシンガポールに拠点を置いている。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

日本で仮想通貨に重きをおく仮想通貨ヘッジファンドが誕生

仮想通貨やICOを含むデジタル資産に重きを置くヘッジファンドが、日本で公開募集を開始した事が判明した。

ディジアセ』と称された同ヘッジファンドは、10月15日に公募開始されている。

ファンドの管理会社は、ケイマン諸島で設立されたEpoch Partner社が行い、日本ではTeneo Partners株式会社が代行協会員業務とともに、日本における受益証券の販売・買戻しに関連する業務を行う事が発表されている。

有価証券届出書の内容にて、日本での募集金額の上限を1000億円に設定、投資資金を集める予定であることが明らかになった。

出典:Teneo Partners

エポック・パートナーズ社が公開した投資信託説明書内で、ファンドの目的は以下のように記されている。

本ファンドの投資目的は、多様なデジタル資産投資戦略に投資する集団投資ビークルに分散投資することにより長期的な資産の成長を達成し、絶対的なリターンを最大化すること。

本ファンドはこれらの値動きが激しい、しかし潜在的に収益性が高いと思われる資産の値上がり分の多くを獲得することを目指す一方、これに伴う高いリスクを管理することを目指す。

同社の「デジタル資産」には以下の仮想通貨関連の分野が含まれている。

  • 仮想通貨
  • トークン
  • ICO
  • 仮想通貨マイニング
  • 仮想通貨レンディング
  • ブロックチェーンその他の分散台帳技術(DLT)関連投資

また、他にもAIやスマート・テクノロジーなど、これら以外にも投資していく方針とのこと。

しかしエポック・パートナーズ社が公開した文書には、「匿名性を促進するように設計された仮想通貨である「プライバシー・コイン」への投資はしないものとしている。

今回エポック・パートナーズが発行する「ディジアセ」ファンドは、第1種および第2種金融商品取引業を認可されているTeneo Partners株式会社と提携して行われる一般投資家に向けた商品で、仮想通貨市場へのエクスポージャーを少額で可能にするものだ。

エポック・パートナーズのパートナー(出資者)の一人であるJames Skinner氏は、以下のように述べた。

日本で仮想通貨ファンドの公開募集を行うことを楽しみにしていた。

この資産クラスはまだ若いが、ゴールドマン・サックスや野村證券など大規模な金融企業がサービスを開始していることは、仮想通貨市場にポテンシャルがある事を示している

将来、仮想通貨は債券製品や株式商品とともに、投資ポートフォリオに欠かせない一部分となるだろう。

ここ1年間でも、昨年12月に開始したシカゴオプション取引所などでのビットコイン先物取り扱い開始を皮切りに、5月には野村證券もカストディサービスの開始を発表。MUFGも独自の仮想通貨を発行するなど、仮想通貨は一般の金融企業からも注目されつつある。

また、金融庁から認可されており、すでに日本に拠点を置きヘッジファンドを運営しているTeneo Partners社のCEO、Stanley Howard氏はこのように期待を示した。

日本で認可されている証券会社として、日本の投資家であるみなさまに海外ファンドへ投資する機会をEpoch Partners社と提供する事ができて嬉しく思っている。

ユニークで分散投資されている仮想通貨ファンドの設立及び運用を通して、ユーザーの様々なニーズに応じ、日本の他の証券企業との差別化を図っていきたい。

相場回復に必要なものとは

仮想通貨市場は現在、約7ヶ月近く下落相場に悩まされており、市場回復のカギとして機関投資家の参入が期待視されている。

前述した野村ホールディングスも5月に仮想通貨向けのカストディサービスを開始しており、最近ではウォール街の大手Fidelityも仮想通貨関連サービスを開始する事は発表した。

そのような中でも、大口投資家だけでなく今回発表された『ディジアセ』のように、一般投資家に向けたリスクを抑えた投資商品も多く登場しているようにも見られる。

大手仮想通貨取引所コインベースも「コインベースバンドル」という仮想通貨のバスケット取引を可能にする商品を9月末に発表している。

機関投資家への参入に目を取られがちだが、一般投資家の認知度向上と市場参入も重要であることをは間違いない。

CoinPostの関連記事

野村HDが海外2社とデジタル資産向けカストディ(保管・管理)サービス提供を目指す
野村ホールディングス株式会社と Ledger、Global Advisors Holdings Limitedが仮想通貨を含むデジタル資産のカストディサービスの提供に向けて、共同研究を進めることを発表しました。
ウォール街大手Fidelityが「仮想通貨関連会社の設立」を発表|機関投資家参入の窓口へ
Fidelityが機関投資家向けの仮想通貨サービス提供へ 世界最大級の金融サービスプロバイダ...
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/17 日曜日
19:37
金融庁、日本円建てステーブルコイン「JPYC」承認へ=日本経済新聞
金融庁が国内初の円建てステーブルコイン「JPYC」を承認へ。今秋にも発行開始予定で、3年間で1兆円分の発行を目標とする。JPYC代表の岡部氏は「ステーブルコインは巨大な国債消化装置」とコメントし、日本国債市場への影響を予測。国際送金やDeFi活用に期待が集まる
14:00
今週の主要材料まとめ、ビットコイン6年以内1000万ドル到達の可能性やリップル訴訟終了発表など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン1750万円台で方向感欠く、ジャクソンホール会議が転換点に|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)対円相場が1750万円周辺で方向感を欠く展開。米CPI下振れで利下げ期待が高まるも、PPI上振れで大幅利下げ観測が後退。来週のジャクソンホール会議とパウエルFRB議長発言が相場の鍵を握る。テクニカルサポートも豊富な現在の市況を詳しく分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネットの大幅増益に高い関心
今週は、メタプラネットの決算発表、バリュークリエーションのビットコイン全売却、スコット・ベッセント米財務長官のビットコイン準備金に関する投稿のニュースが最も関心を集めた。
11:00
『守りの金(ゴールド) vs 攻めのビットコイン』資産配分における役割の違いを解説
相場暴落時に注目の集まりやすい金(ゴールド)とビットコインの比較を初心者にもわかるよう解説、インフレ耐性や政府の影響回避といった類似性と、安定性や価格変動要因の違いを比較、投資戦略や資産配分のポイントも提示する。
08/16 土曜日
13:45
トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討
ドナルドJrとエリック・トランプ氏が支援する米仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが、日本と香港の上場企業買収を検討中。マイケル・セイラー氏の戦略に倣い企業財務でビットコイントレジャリー企業を目指す。
13:18
仮想通貨取引所ジェミナイがIPO届出書公開 リップル社からの信用枠も設定
米仮想通貨取引所ジェミナイがナスダックへの上場申請書類を公開した。2025年上半期は純損失が拡大も、リップル社から信用枠も確保している。
11:20
ニューヨーク州議員、仮想通貨取引に0.2%課税法案を提出
ニューヨーク州議会のフィル・ステック議員が仮想通貨取引に0.2%の物品税を課す法案を提出。ビットコインやNFT取引が対象で年間1億5,800万ドルの税収を見込む。
10:15
米司法省、ランサムウェア攻撃容疑者から約4億円の仮想通貨を押収
米司法省がランサムウェア攻撃容疑者から280万ドル超の仮想通貨を押収した。トランプ大統領のビットコイン・仮想通貨準備金政策により、政府が備蓄資産に加える可能性もある。
09:50
ヒューマファイナンス、Eコマース販売者向け当日決済ソリューションを発表
ソラナ基盤のPayFiネットワークを運営するヒューマファイナンスがArf、Geoswift、PolyFlowと提携し、世界大手Eコマースプラットフォーム販売者向けの即時決済サービスを開始。
08:10
ETH財務企業ビットデジタル、25年2Qに黒字転換
ビットデジタルは2025年2Qの決算を発表。仮想通貨イーサリアムの保有量やステーキング量も報告し、今後もイーサリアムの買い増しを継続すると説明した。
07:30
DeFiデベロップメント、ソラナ保有量387億円相当に拡大
ソラナ特化型財務戦略企業DeFiデベロップメントが2200万ドルで11万SOL追加取得。総保有量142万SOLで1株あたり0.0675SOLに増加。
06:30
ビットマイン、186億円相当イーサリアムを追加取得
ETHトレジャリー企業ビットマインが過去2時間でギャラクシー・デジタルのOTCアドレスから大口ETH移転を受領。総保有量120万ETHから拡大継続。
06:00
イーサリアムトレジャリー企業シャープリンク、四半期決算で大幅赤字
仮想通貨イーサリアム財務戦略企業シャープリンク・ゲーミングが第2四半期決算で大幅赤字。ETHステーキングに関する8780万ドルの非現金減損が損失の大部分を占める。
05:35
米FRB、仮想通貨監督の特別プログラムを終了 トランプ政権の規制緩和受け
米連邦準備制度理事会が2023年開始の仮想通貨・フィンテック特別監督プログラムを終了し、通常監督へ統合。トランプ政権の規制緩和方針が牽引。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧