CoinPostで今最も読まれています

ワールドコイン、Orbの個人情報収集について監査結果を報告

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

情報保護の観点から監査

サム・アルトマン氏らによる暗号資産(仮想通貨)プロジェクト「Worldcoin(ワールドコイン)」は14日、第三者機関であるITセキュリティ企業Trail of Bitsによる監査結果を発表した。

オーブが情報を安全に処理していることを検証し、セキュリティ上の推奨事項を提案している。

Trail of Bitsは、IDを作成するためにユーザーの虹彩データを読み取るデバイス「Orb(オーブ)」のソフトウェアを検証した形だ。2023年7月8日時点でのバージョン3.0.10について、8月14日に評価を開始している。

Trail of Bitsはまず、サインアップフローにおいては虹彩コード以外の、個人を特定できる情報(PII)はオーブによって収集されず、その永続ストレージに書き込まれることもないことを確かめた。

また、オプトイン・サインアップの場合も、PIIはオーブによって安全に処理され、デバイス上に保持される唯一のPIIはオーブのSSD上にあり、暗号化されていると述べた。

さらに、オーブがユーザーの携帯電話から収集する情報はQRコードのみであり、その他の個人情報などを引き出すことはないとしている。

最後に、ユーザーの虹彩コードはオーブの永続ストレージに書き込まれず、安全に処理されると確認した。

関連イーロンがOpenAIを提訴 ワールドコイン急落

セキュリティ上の推奨事項に対応済

今回、Trail of Bitsにはオーブへの実行時アクセスに加えて、完全なソースコードへのアクセスが与えられ、6週間調査が行われた。

Trail of Bitsは、「ワールドコインのプロジェクト目標に関連して直接悪用できるようなコードの脆弱性は発見されなかった」と結論している。

攻撃者は、デジタル証明書のいずれかをコントロールしない限りは、ユーザーの虹彩コードを取得することはできないと分析した格好だ。

Trail of Bitsは、オーブのセキュリティを強化するための推奨事項も挙げている。まず、QRコードのスキャンに使用されるライブラリに潜在的なメモリ安全性の問題があったため、純粋なRustバーコードスキャンライブラリ「rxing」に置き換えることだ。

また、アップデートの際にセキュリティ問題が発生しないように、サインアップフローの構成を強化することである。いずれも、ワールドコインのチームが監査後、勧告に従って対処済だとされる。

ワールドコインは、今後も第三者機関によるセキュリティ評価を行っていくと宣言した。問題点を見つけた者に賞金を与えるバグ報奨金プログラムも実施するとしている。

背景として、ワールドコインに対して各国当局が情報保護の観点から懸念を示しているところだ。最近では韓国の個人情報保護委員会がワールドコインによる個人情報収集について調査を開始すると発表した。

関連: 韓国当局がワールドコイン調査へ 個人情報保護で懸念

仮想通貨初心者向け特集

イチから学ぶ仮想通貨投資、ビットコインの買い方まで徹底解説 どれを買えばいい?仮想通貨(ビットコイン、アルトコイン)銘柄の選び方
人気銘柄別、日本国内の仮想通貨取引所、おすすめ5選 仮想通貨の仕組み【初心者向け図解】暗号技術と問題点について
CoinPostアプリで優位性を Twitter投稿が3億円の価値に|大企業も注目する「NFT」の仕組みと可能性
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/27 日曜日
13:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、アバランチのVisaカード発行やAI系ミームコインGOATの高騰など
仮想通貨市場の1週間の動きをまとめ、ビットコイン、イーサリアム、XRP、アバランチなど時価総額上位の仮想通貨の最新の材料を紹介。米国著名投資家の発言やマイクロソフトのビットコイン投資検討など、重要なトピックスも取り上げた。
11:30
心理的節目の上抜けに成功すれば、ショートカバー伴い最高値を試しにいく展開も視野|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが1000万円台前半で底堅い推移となるビットコイン(BTC)相場を分析。今週の相場失速で失望するのは時期尚早だと言及し、今後の展望を解説した。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|DOGE時価総額3兆円突破に高い関心
今週は、ドージコインの時価総額3兆円突破、米政府のウォレットから30億円相当の仮想通貨が不正流出した可能性、マイクロソフトのビットコインへの投資評価に関するニュースが最も関心を集めた。
10/26 土曜日
14:00
「ビットコイン現物ETF、個人投資家が需要の8割を占める」バイナンスが報告
バイナンスがビットコインの流通量4.5%を現物ETFが保有していると指摘。個人投資家主導の需要拡大と機関投資家の緩やかな参入を分析している。
11:55
リップル社、仮想通貨XRPめぐる対SEC控訴裁判で4つの論点を提出
リップル社がSECとの裁判で控訴審に向けた陳述書を提出。ハウィーテストの適用など4つの重要論点を提示している。
07:20
マイクロストラテジー、24年ぶりの高値 ビットコイン強制売却の可能性は「極めて低い」 BitMEXが分析
BitMEX Researchのアナリストは、マイクロストラテジーが現在の債務構造に基づいて保有しているビットコインを強制的に売却する可能性は「極めて低い」と主張した。
06:35
ハッカー、米政府の仮想通貨ウォレットに大部分の流出資金を返還
米政府の仮想通貨ウォレットから流出した約30億円相当の資金のほとんどが、24時間以内に返還されたことが観測された。
06:15
テザーCEO、米政府捜査の報道を否定
ステーブルコイン発行企業テザーのパオロ・アルドイーノCEOは26日、米国の連邦検察当局が同社を調査しているとのWSJ報道内容を否定した。
10/25 金曜日
18:05
AIエージェントと仮想通貨の融合 コインベースが描く未来像
米コインベース・ベンチャーズは、人工知能(AI)とブロックチェーン技術の新たな融合がデジタル経済を変革すると主張。Web3上で、自律型AIエージェントが人間と自由にやりとりする世界「エージェントWeb」が誕生する未来のビジョンを描いた。
13:28
国内における「暗号資産ETF」実現に向け、 ビットバンクが勉強会の総意として提言公表
暗号資産(仮想通貨)bitbankを運営するビットバンクは、証券会社や資産運用業者、信託銀行等と共同で行う「国内暗号資産ETF」勉強会への参加とともに、参加メンバー一同として日本における暗号資産ETFの実現に向けた提言を発表した。
11:40
個人マイナーが再びビットコインブロック採掘に成功、3200万円相当の報酬獲得
仮想通貨ビットコインのソロ個人マイナーが再び大きな報酬を獲得したことが判明した。9月に続く事例である。
10:45
1995年公開「攻殻機動隊」のNFT、アニモカブランズジャパンから発売へ
今回は第一弾で、1995年に公開された押井守監督作品『攻殻機動隊』をフィーチャーしている。このNFTコレクションでは、作中に登場するキャラクターのパーツを、Mocaverse、CoolCats、San FranTokyoのPFP専用Traitsとしてそれぞれ描き下ろした世界に1つだけの作品となっている。
09:35
米国ビットコイン現物ETF、約100万BTCの保有でサトシ・ナカモトに迫る
米国ビットコイン現物ETFの保有BTCが98.5万枚を突破。サトシ・ナカモトの推定110万枚に接近している。
07:50
マイクロソフト、12月株主総会で「ビットコインへの投資評価」を議決権行使項目に設定
米IT大手マイクロソフトは12月上旬に予定されている2024年の年次株主総会に向けて、「仮想通貨ビットコインへの投資の評価」を議決項目の1つとして設定した。マイクロストラテジーのようにビットコイン保有企業になるか。
07:20
取引所らの企業、日本の仮想通貨ETF誕生に向け提言作成
日本で仮想通貨ETFが承認されることを目指し、取引所や法律事務所らが税制改正などを含め提言を作成した。対象銘柄をビットコインとイーサリアムに絞ることも提案している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧