適格投資家に限定
ロンドン証券取引所は、暗号資産(仮想通貨)ビットコインとイーサリアムのETN(上場投資証券)の取り扱いを、5月28日に開始すると発表した。
ETNとは
ETN(指標連動証券)は、ETF(上場投資信託)と並ぶETP(上場投資商品)の一つ。価格や株価指数等の指標に連動する金融商品で、一般的には発行体がその信用力をもとに特定の指標に連動することを保証する債券であるため、裏付け資産を必要としない。しかし、ビットコインETNの場合は現物BTCを裏付け資産とする。
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仮想通貨(クリプト)ETNのファクトシートで詳述されている要件の中には、「ロンドン証券取引所で取引が認められるクリプトETNは、適格投資家に適切であり、特に『適格投資家のみ』と指定された取引セグメントでのみ」利用可能であるという。
ETNに関して、英当局のFCAは2週間前に、ロンドン証券取引所のような公認投資取引所(RIE)がクリプトETNを上場する計画を阻止しないと発表した。ロンドン証券取引所は通知の中で、取引可能になるためには、発行体は4月15日までに申請し5月22日までに承認される必要があると述べている。
米国では、今年の1月に10銘柄のビットコイン現物ETFが承認され、歴史的な出来高と資金流入を記録。米国のビットコインETFは個人投資家でも容易にアクセスできるが、英国では限定された投資家しかアクセスできない。
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