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ブロックチェーンの処理が停滞 イーサリアムL2のStarknetで「Reorg」発生

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Reorg発生

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2プロジェクト「Starknet」は5日、一時的にトランザクションの処理が停滞していたことを公表した。

その後は通常通り稼働を再開したとしているが、丸め誤差のバグによってブロックの再編成(Reorg)が起きたと説明。再編成によって未処理のトランザクションが増え、新しいトランザクションが受け付けられずに拒否されてしまっていたと述べている。

今回の説明でStarknetは、新しいトランザクションが受け付けられなかった時間を「数分」と説明した。一方、Starknetのエクスプローラー「Starkscan」によれば、以下の通りブロックナンバー「630028」と「630029」の間が4時間あいている。

出典:Starkscan

また、この問題はブロックチェーンの状態を表示するウェブサイトに記録されていない。以下の通り、問題として最後に表示されているのは、イーサリアムが3月に行ったアップグレード「Dencun」による遅延である。

関連レイヤー2のBaseやStarknet、イーサリアム「Dencun」で手数料大幅減

Starknetは、今回の件の詳細は後でコミュニティに共有すると説明。そして、未処理のトランザクションはなくなっており、稼働が通常通り再開していると強調して、問題が再発しないように関係者に対応を依頼しているとも述べた。

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L2とは

「レイヤー2」の略で、「2層目」のネットワークのこと。全ての取引をメインチェーンで処理すると負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。取引の一部をL2で行うことで、メインチェーンの負荷軽減や処理速度の向上を期待できる。

▶️仮想通貨用語集

関連ブロックチェーンのレイヤー2とは|種類や注目点、代表的なネットワークを解説

ブロックの再編成

ブロックの再編成は、Starknet以外のブロックチェーンでも起きたことのある現象。2つのブロックが同時に生成された際に発生するチェーン分岐のことで、長いチェーンが正規とみなされ、もう一方のチェーンは削除される。

これにより取引の遅延や不確実性、ノードのコストの増加といった悪影響を引き起こすことがある。

最近では先月、ポリゴン(MATIC)のプロジェクトが開発するL2「Polygon zkEVM」が10時間以上止まったことがあった。その際、Polygon zkEVMのチームは「L1のブロック再編成によってシーケンサーに問題が生じた」と説明している。

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