- 初心者でありがちな3つのミス
- 仮想通貨市場は、スピードが早く、価格のボラティリティも非常に高い市場として知られている。そんな中、海外仮想通貨メディアCoinDeskは、仮想通貨取引初心者が犯しやすい3つのミスを、トレンドに逆らった取引、保ち合い相場での取引、リスク分散の欠如であると指摘した。
仮想通貨取引においての致命的なミス
仮想通貨業界はボラティリティの非常に高い市場として知られており、短期の変動だけでなく、中長期でも大きな変動が見受けられている。
今月10月11日には、ビットコイン(BTC)価格がほんの30分間で6500ドル(約72万円)付近から400ドル(約4.4万円)の値下がりを見せ、結果的に4.77%の下落を起こした。
さらに、中長期的に見ても、昨年2017年末に2万ドル(約220万円)ほどの過去最高値を記録したビットコインは、2018年に入ってからも下落の一途をたどっており、現在では6500ドル(約72万円)で取引されている。
また、ほとんどのアルトコインの価格推移もビットコインと同様である。
2017年末にかけた仮想通貨市場の高まりによって多くの新規参入者を得た後に、仮想通貨市場が大きな調整に入ったことから、多くの人々が含み損、または、損失を被ってしまっていると言えるだろう。
そんな中、海外仮想通貨メディアCoinDeskは、新規トレーダーが犯しやすい3つのミスが”トレンドに逆らった取引や保ち合い期間中の取引、リスク分散を考慮しないこと”であると定義した。
1.トレンドに逆らった取引
PhilakoneやEric Choeのような洗練された仮想通貨トレーダーであれば、その経験や低リスクでの取引などによって、仮想通貨市場全体が下落トレンドであっても短期取引を繰り返し、2~3%の利益を生み出していけるかもしれない。
しかし、大半の人々は、強気相場でショートポジションを取る、弱気相場でロングポジションを取るというような、トレンドに逆らって短期的な取引を行うことは危険な行為である。
相場トレンドに逆らったポジションは、約定されずに取り残されていってしまう場合も多いのだ。
よって、仮想通貨市場を代表する指標と言っても過言ではないビットコインのトレンドから、市場全体のトレンドを把握し、トレンドに沿った取引を行うことが大切であるとCoindeskは主張する。
2.保ち合い期間中の取引
トレンドに逆行しないことに加え、CoinDeskの記事内では、価格が横ばいに推移していく保ち合い期間中での取引を行うことも不適切であると記述された。
仮想通貨市場は既述の通り、非常に動きの激しい相場であり、価格の急激な下落や上昇、トレンドの転換が行われるため、買いシグナルや売りシグナルのない保ち合い相場で取引を行うのではなく、その保ち合い相場後に形成されるトレンドに沿って取引を行うことも大切であると言及されている。
リスクの分散
取引の注意点に加え、同記事で初心者は、全投資金を一度に一つの仮想通貨に投じ、HODL(ガチホ:手離さないで長期保有すること)してしまう傾向があると示唆された。
しかし、このHODLは、その価格回復までに何年もかかってしまう可能性もある。
よって、ある期間において、仮想通貨を購入する際の資金を減らし、複数回に分けるとともに、仮想通貨も一つの通貨だけでなく、複数通貨で所有することでリスクを分散させるべきであると記述された。
そして、Morgan Creek Digital AssetsのCEOを務めるAnthony Pompliano氏は、仮想通貨業界は非常に複雑で、その業界を取り巻く技術、経済、法律、規制なども難解であると述べ、嘘の情報やニュースに惑わされず、自分自身で真意を調べることも重要であると強調している。
仮想通貨市場は変動性が高く失敗すれば損失は大きくなる可能性もあるものの、一般的な株式市場では見られない上昇率も仮想通貨では日常茶飯事だ。
(1)市場全体のトレンドの把握、(2)トレンドに沿った取引、そして(3)自分自身での調査、この3点を徹底する事が仮想通貨市場で生き残る為のカギの一つと言えるだろう。