はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

「米SECはイーサリアム以降は仮想通貨現物ETFを承認しない可能性」JPモルガン分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨ETFを分析

米金融大手JPモルガンの幹部Nikolaos Panigirtzoglou氏は、イーサリアムの後に米証券取引委員会(SEC)が他の暗号資産(仮想通貨)の現物ETFを承認することはないのではないかとの見方を示した。同氏から話を聞いた「The Block」が27日に報じた。

Panigirtzoglou氏の見方の根拠は、SECが多くの仮想通貨を有価証券に分類する可能性があること。その有価証券性を否定する法律ができればSECは他の現物ETFも承認するかもしれないが、現時点ではそのような法律はまだないと述べた。

SECのGary Gensler委員長は以前から、仮想通貨の多くは有価証券に該当する可能性があるとの見方を示している。特に、コンセンサスの仕組みにプルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用する銘柄を対象にした発言が目立つ。

PoSとは

保有(ステーク)する仮想通貨の割合に応じて、ブロックを新たに承認・生成する権利が得られるコンセンサスアルゴリズムのこと。

▶️仮想通貨用語集

関連米SECゲンスラー委員長「PoS系仮想通貨が証券該当の可能性」

一方で、イーサリアムは2022年にプルーフ・オブ・ワークから(PoW)からPoSに移行したが、現物ETFについて、SECは先週19b-4という取引所側の書類を承認した。ETF発行企業側の書類であるS-1が承認されれば、ETFの取引は可能になる。

関連JPモルガン、イーサリアム現物ETFの取引開始は大統領選よりも前と予想

Panigirtzoglou氏は今回、イーサリアムが有価証券に該当するのかどうかがまだ不明瞭であることを考慮すると、SECは少し強引に19b-4を承認にしたのではないかと分析。そのため「ソラナや他のトークンのETFを続いて承認していくことはないだろうと我々は考えている」と説明した。

関連米大統領選の思惑か計画通りか──SECのイーサリアム現物ETF審査を分析

上述したように、ビットコインとイーサリアム以外の仮想通貨の現物ETFが承認される可能性が高まる条件は、多くの仮想通貨が有価証券に該当しないという法律を議員が作ることであると同氏は主張。JPモルガンは、このような法律ができれば、他の仮想通貨の現物ETFにも承認の道が開けるとみているとした。

米議会では現在、包括的な仮想通貨法案「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法(FIT21)」を審議中。これは、仮想通貨の監督機関や証券性などについて規制を明確にすることが目的で、先週に下院を通過した。一方、ゲンスラー委員長はFIT21の内容に反対しているが、バイデン大統領は先週法案に対して拒否権を行使しないと示唆した。

関連SECゲンスラー委員長反対も、仮想通貨重要法案「FIT21」は下院通過

他の見方

イーサリアムの19b-4が承認される前後から、次に米国で現物ETFが誕生する銘柄を予想する声は増えてきた。JPモルガンは上記のようにみているが、イーサリアム以降もSECは仮想通貨現物ETFを承認するとの見方も多い。

関連イーサリアム共同創設者ルービン氏「ETF承認はゲームチェンジャー」

例えば、仮想通貨投資企業BKCMのBrian Kelly CEOは、イーサリアムが上場承認される前に、イーサリアムの後は次にソラナの現物ETFが続くだろうと語った。今のサイクルでは、ビットコイン、イーサリアム、ソラナの3銘柄が主要通貨だとの見方を示している。

関連イーサリアムに続く現物ETFはソラナになる可能性 識者が議論

また、英スタンダードチャータード銀行のGeoffrey Kendrick氏は、「他の仮想通貨の現物ETFは2025年に承認されるかもしれない」と予想。その対象となる銘柄の例にはソラナとXRPを挙げた。

関連アルトコイン銘柄のETFが2025年に実現の可能性、SCBアナリスト分析

同氏は、現物ETFの上場が承認されたことは、イーサリアムが有価証券として分類されていないことを示唆しているとも述べている。

関連イーサリアムの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、おすすめ取引所選び

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/11 金曜日
05:45
コインベースとパープレキシティAI、仮想通貨データ連携
仮想通貨取引所大手コインベースがパープレキシティAIと連携し、リアルタイム仮想通貨データサービスを開始。トレーダーの意思決定支援を目的とし、AI統合による市場分析機能を段階的に展開する。
07/10 木曜日
14:35
仮想通貨取引所のキャンペーン・特典情報【2025年7月最新】
2025年7月更新:主要な暗号資産(仮想通貨)取引所が展開するキャンペーンと特典情報を徹底解説。仮想通貨取引の第一歩は、国内取引所の口座開設。初心者もトレーダーもキャンペーンや特典を駆使して、投資の機会を最大限に活用しましょう。
14:17
日本国内の仮想通貨取引所が急成長、SBIVCの顧客預かり資産が8ヶ月で2.5倍の5000億円に
SBI VCトレードが預かり資産5,000億円突破を発表した。DMM Bitcoinの顧客移管のほか、仮想通貨の価格上昇、トランプ政権期待による新規参入が成長を牽引。わずか8か月で2.5倍の急拡大を実現し、国内暗号資産市場の拡大を象徴する動きとなっている。
14:00
懐疑派ウォーレン議員、トランプ政権批判で仮想通貨市場規制強化案を提案 ガーリングハウスCEOの証言にも注目
米上院のウォーレン議員が仮想通貨市場規制に向けた5つの原則を発表した。証券法の維持、投資家保護、金融システム安定性確保などを重視し、共和党によるイノベーションを重視した指針とは対照的な内容となっている。
13:30
エミレーツ航空が仮想通貨決済導入へ、来年から利用開始予定
エミレーツ航空が取引所クリプトドットコムと提携し、仮想通貨決済システムの統合を発表。来年の導入を目指し、顧客の支払い選択肢を拡大する。
13:00
ビットコイン、長期保有者の割合が74% 15年ぶりの高水準に=ARK Invest
ARK Investが仮想通貨ビットコイン市場の最新レポートを発表。長期保有者の割合が74%と15年ぶりの高水準を記録したと指摘した。また、ビットコインドミナンスも上昇している。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年7月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。
11:49
ビットコイン過去最高値更新 機関投資家の買いが相次ぐ中、アルトコインの買い戻し進む
ビットコインが史上最高値の111,320ドルを更新。機関投資家による大規模な資金流入が続く中、ETF市場では7月だけで45億ドルが流入。イーサリアムやXRP(リップル)などアルトコイン市場にも上昇の波が波及し、幅広い暗号資産が堅調な回復基調を示している。
11:12
BNBトレジャリー設立、10XキャピタルとYZiが協力し米上場目指す
YZiラボ(元バイナンスラボ)が10Xキャピタルと連携し、BNBトレジャリー会社設立を発表。米取引所での上場を目指し、BNBチェーンエコシステムに焦点を当てた投資機会を提供する。
10:11
米SEC、PENGU現物ETF申請を受理 ミームコインETFに追い風か
米証券取引委員会がカナリーPENGU現物ETF申請を受理。新ルール整備により秋頃に多くの仮想通貨現物ETF承認の見通し。
09:40
ギリシャ、Bybitハッキングで盗まれた仮想通貨の一部を回収 同国初
ギリシャ当局がBybitハッキング事件で盗まれた仮想通貨の一部を回収した。北朝鮮ハッカー集団「ラザルス」が盗んだ資金の追跡でブロックチェーン分析技術を活用している。
09:20
「証券はトークン化しても証券」米SECのパース委員
米SECの仮想通貨タスクフォースを率いるへスター・パース委員は、トークン化された証券は証券に分類されると発表。ブロックチェーン技術の可能性を認めながらも、原資産の性質を変えることはできないと指摘した。
09:00
ビットワイズCIO、証券トークン化が主要仮想通貨銘柄の価格に与える影響を予測 ETH・XRP・SOLなど
ロビンフッドやクラーケンのトークン化株式取引開始を受け、ビットワイズアナリストがETH、SOL、XRP、LINKなど関連仮想通貨への価格影響を分析。ロビンフッドの株価はATHを更新している。
08:35
ビットコイン11万2千ドル突破で史上最高値更新、エヌビディア追い風に上昇|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは7月10日、11万2,000ドルを上回り、史上最高値を更新した。来週7月14日の週は「仮想通貨週間」として米下院が3つの主要法案を審議予定。可決されればビットコインに追い風となる可能性がある。
08:00
イーサリアムの買い方|初心者向け取引所比較とリスク・税金まで解説
米国初のビットコインETF承認の影響でBTC価格が過去最高値を更新し、仮想通貨投資による資産運用の注目度が急上昇しています。本記事では初心者向けに高騰するイーサリアム(ETH)の買い方、アルトコイン投資のメリットやデメリット、リスクなどを解説しています。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧