はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

韓国、NFTを仮想通貨と定義するガイドライン発行

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NFTの分類ガイドライン

韓国の金融サービス委員会(FSC)は、暗号資産(仮想通貨)に相当するNFT(非代替性トークン)を定義するガイドラインを発表した。Yonhap newsが10日に報じた。

まず、「コンテンツ収集目的」で取引される一般的なNFTは仮想通貨の範囲から除外される。さらに、区別があいまいなNFTは、証券に当てはまるかどうか検討され、証券に当てはまらない場合は、仮想通貨に該当するかが検討されるという方式だ。

ガイドラインによると、以下のようなNFTが仮想通貨とみなされる可能性が高い。

  • 大量に発行され、NFT同士の代替可能性が大きい場合
  • 分割可能で、固有性が大きく減じている場合
  • 特定の財産やサービスの支払手段として使用できる場合
  • 仮想通貨との連携などにより、財・サービスへの支払いが可能な場合

なお分割可能とは、1つのNFTが小数点単位で分けられる場合のことをいう。また、仮想通貨との交換のみを目的として発行されたNFTは仮想通貨とみなされる可能性が高い。

金融委員会のチョン・ヨソプ氏は「NFTを例えば100万枚発行した場合、取引が多くなり、支払い用途にも使われる可能性がある」「大量に発行した場合には、収集目的のような一般NFTとは異なる目的がある可能性が高い」と説明した。

ただし、金融委員会は、絶対的な基準を設けることはせず、ケースバイケースでそのNFTの性質を判断していく方針だ。

NFT発行事業者については、仮想通貨に該当するNFTを発行する場合、韓国の「特定金融情報法」に従って仮想通貨事業者として申告を行う必要がある。

NFTの仮想通貨該当性については、日本の金融庁も昨年3月、判断基準についてコメントを発表していた。

関連: 金融庁、NFTの暗号資産該当性など訊ねるパブリックコメントに回答

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

7月より「仮想通貨ユーザー保護法」を施行

韓国では7月19日から新たな仮想通貨の規制枠組み「仮想通貨ユーザー保護法」が施行される。今回のNFTガイドラインは、これに先行するものだ。

「仮想通貨ユーザー保護法」は、未公開情報にもとづく取引や、価格操作、詐欺的な取引などの違法な市場行為を根絶することを目的としている。

仮想通貨事業者には、ユーザー資金保護のために顧客資金の80%以上をコールドストレージで保護することや、セキュリティ侵害が発生した場合にユーザーに補償するための保険プログラムに加入することが義務付けられる。

さらに韓国では、仮想通貨トークンの発行と投資家への情報開示の標準化に重点を置く規制法案も策定されているところだ。

関連: 韓国ウォン、対仮想通貨取引高で世界トップに 日本円は?

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/06 土曜日
13:46
仮想通貨市場構造を定める「クラリティ法案」を遅滞させる3つの争点とは? 専門家見解
仮想通貨に詳しい弁護士が、ビットコインなどについて米国の規制を明確化する「クラリティ法案」の年内進捗は期待薄だと見解。3つの争点が議論のハードルだと指摘する、
11:15
メタマスク、予測市場取引機能を導入 ポリマーケットと連携しウォレット内で完結
メタマスクが12月4日、トラストウォレットが12月2日に予測市場機能を相次いで発表した。ユーザーは自己管理型ウォレット内で実世界のイベント結果を予測し仮想通貨で取引できるようになる。
10:45
SBI VCトレードとサッポロビール、黒ラベルTHE BARリニューアル記念でNFT配布キャンペーン開始
仮想通貨取引所SBI VCトレードとサッポロビールがWeb3技術を活用した実証実験を12月5日に開始した。黒ラベルTHE BARのリニューアルを記念し、応募者全員にNFTを配布。保有者は店舗で特別なビール体験が受けられる。
10:10
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、5週連続で資金流出 4200億円規模に
ブラックロックの仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」から5週連続で約4200億円が流出した。上場以来最長の流出超過を記録。同社の事業開発ディレクターは「正常な動き」と述べた。
09:30
米SEC、仮想通貨プライバシー円卓会議を来週開催 ジーキャッシュ創設者も参加
米証券取引委員会が金融監視とプライバシーをテーマにした円卓会議を12月15日に開催予定。ジーキャッシュ創設者ゾーコ・ウィルコックス氏を含む専門家がパネリストとして参加し、仮想通貨の匿名技術と監視措置について議論を行う。
08:35
トム・リーのビットマイン、今週約9.8万ETHを追加購入 総保有額1.8兆円相当
ビットマインは今週もETHの押し目買いを実施し9万7650イーサリアムを追加購入した。アーカムのデータによると、同社の総保有額は1.8兆円に達しETH総供給量の3.16%を占めている。
08:00
KLab、ビットコインと金を組み合わせた財務戦略を発表
KLabは、仮想通貨ビットコインと金を財務資産に組み込むデュアル・ゴールド・トレジャリー戦略を実施すると発表。同日発表した資金調達で得る約51億円のうち36億円を充当する。
07:35
ウィズダムツリー、欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場
ウィズダムツリーが4日、Lidoプロトコル経由でミントされたstETHのみを保有する欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場した。運用資産約5000万ドルでドイツ、スイス、フランス、オランダの取引所で取引が開始された。
06:30
ビットコイン保有企業の指数除外方針に反対、ストライブ社がMSCIに書簡
米ナスダック上場企業ストライブがMSCIに対し、ビットコイン保有企業を株式指数から除外する提案に反対する書簡を送付した。同社は7500BTC以上を保有する企業として、50%基準は不公平で実行不可能だと主張。
05:55
仮想通貨評価損不計上でフィスコとクシムに課徴金勧告 金融庁監視委が虚偽報告を指摘
証券取引等監視委員会が5日、フィスコとクシムに対し、仮想通貨の評価損を適切に計上せず有価証券報告書に虚偽記載を行ったとして、それぞれ1500万円と1200万円の課徴金納付を勧告した。
12/05 金曜日
19:26
テザー投資家が英政党に史上最高額寄付 改革党に18億円相当
ステーブルコイン発行会社テザーの投資家クリストファー・ハーボーン氏が英国改革党に900万ポンド(約18億円)を寄付し、存命個人からの政党寄付として史上最高額を記録。米国でもトランプ大統領が選挙期間中に仮想通貨業界から2600万ドル超を集めるなど、仮想通貨資金が英米両国の政治に影響力を持ち始めている。
18:40
Cloudflare障害でコインベースなど取引所が一時アクセス不能 11月に続き再発
12月5日夕方、Cloudflareの障害により、コインベースやクラーケンなど複数の仮想通貨取引所とDeFiプロトコルのユーザーインターフェースが一時的にアクセス不能に。11月18日に続く障害で、インフラ依存のリスクが再び浮き彫りとなった。
17:24
米上場AlphaTON Capital、約630億円調達へ TONトークン取得とAI投資
ナスダック上場のデジタル資産運用企業AlphaTON Capitalが、米SECに4億2069万ドル(約630億円)の資金調達枠を申請。TONトークンの追加取得とテレグラムのCocoon AIネットワークへの投資を計画。TONエコシステムへの機関投資加速が見込まれる。
14:30
チェーンリンク現物ETF、初日に64億円の流入で好調 ソラナETFからは最大流出
仮想通貨チェーンリンク現物ETFの取引初日に64億円が流入し好調な滑り出しとなった。一方ソラナ現物ETFからは過去最大の資金流出があった。
14:00
国際通貨基金(IMF)、ステーブルコインの規制断片化に警鐘 
国際通貨基金が今週、ステーブルコイン市場の評価報告書を公開し、各国の規制枠組みの断片化が金融安定性を脅かし監視を弱体化させ、国境を越えた決済の発展を遅らせていると警告した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧