CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨イーサリアムの次期大型アップグレードは2019年1月に仮予定か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアム次期アップデートは1月半ばを仮予定か
延期されていたイーサリアムの次期アップデート「コンスタンティノープル」の実装時期として、1月16日が開発者らによって提示された。ただし、その予定は開発状況次第ではさらなる延期の可能性も考えられる。
ディフィカルティボムとは
ディフィカルティボムとは、マイニングの難度(ディフィカルティ)を特定のブロックで上げる、コンセンサスアルゴリズムの一つである。そのようにマイニングの難度を上げることによってインフレを防ぐことが可能とされている。

アップデートの新しい日程とは

米大手仮想通貨メディアCoindeskの報道 によると、開発者らは、来たるイーサリアムネットワークのハードフォークであるコンスタンティノープルのローンチを1月16日に予定していると、定期会合で発言した。

もともと11月を予定されていたそのアップグレードは、パフォーマンス向上のためのプラットフォームのコードの合理化を目指す多くの設計変更をもたらすものである。

しかしながら、さらなる開発期間を必要とするテストリリースにおける予期せぬ問題によって、それは最終的に延期されることとなった模様だ。

仮想通貨イーサリアムのハードフォーク『コンスタンチノープル』が来年1月に延期
今年11月に予定されていた、仮想通貨イーサリアムのハードフォーク「コンスタンチノープル」が来年1月まで延期されることが決定した。全4回に渡るハードフォークが予定されており、「コンスタンチノープル」は第3段階の一部となるはずだった。

また、1月16日の日付は、拘束力のない口頭での合意であり、確定されたものではない。

開発者らは、万一さらなる問題が浮上した場合はコンスタンティノープルはより長い期間での延期を必要としうると発言している。

そのことについては、コア開発者のPeter Szilagyi氏(以下、Szilagyi氏)は以下のように述べた。

今は、1月の半ばとしか言えない。常に延期の可能性はあると言っていいだろう。

ディフィカルティボムへの言及

また、会合中では、開発者のLane Rettig氏(以下、Retting氏)は、イーサリアムのいわゆる「ディフィカルティボム(=難易度爆弾)」についてのリサーチを共有した。

ディフィカルティボムとは、ブロックのマイニング難易度を上げていくイーサリアムのコードに埋め込まれたアルゴリズムである。

目的は、PoWからPoSへ移転させること。

Retting氏によれば、ディフィカルティボムは1月から顕著になり、来年の4月、もしくは5月には、ブロックの生成時間は30秒に到達するという。「時間はある。そこに懸念点はない。」とRettig氏は述べている。

コンスタンティノープルはディフィカルティボムをさらに18ヶ月間遅らせるが、仕組みとしては1ブロックあたりのイーサリアムのマイニング報酬も3ETHから2ETHへと減少するとされる。

そして、そのアップグレードは、イーサリアムの基礎的なコードへの様々な最適化を含めたものである。

また、イーサリアムのマイニングを、特化したASICマイナーを阻止し、一般使用目的のハードウェアのみへ標準化するProgPoWは、会合中では言及されなかったものの、そのコードへの形式仕様記述は未完成であることは報告された様だ。

それらの事柄について具体的に、Szilagyi氏は、ハードフォークの導入をするコンスタンティノープルのソフトウェアアップデートは年内にリリースされるであろうことを主張した。

なお、Szilagyi氏は、「全てのクライアントは、クリスマス前に、ブロック番号に準拠したステーブルバージョンをリリースするだろう」とも発言している。

イーサリアムのロードマップ

イーサリアムのロードマップでは、4つの段階のアップデート、フロンティア、ホームステッド、メトロポリス、セレニティを予定しており、コンスタンティノープルはメトロポリスの第2段階のものである。

そして、第4段階のセレニティをもって、PoWからPoSへの、コンセンサスアルゴリズムの完全移行は予定されている。

また、イーサリアムの最近の動きとして、スケーリングにおける課題へのアプローチである、拡張構想の「Plasma」だけでなく、zk-snarkなどによるスケーリングの手法も発案され、実証実験が行われている。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

仮想通貨イーサリアム開発者の試行錯誤と新たなる希望
イーサリアムの拡張構想『Plasma』などスケーリング手法が発案され、実証実験が行われているが、取り組むべき新しい研究課題が浮き彫りになもなっている。本記事では、現在イーサリアム開発者の目が向いている新たな価値を生み出す動きに注目する。
仮想通貨ICOの失敗時に投資額が返却される『リバーシブルICO』をERC20開発者が提案
イーサリアムのカンファレンス「Devcon4」で、仮想通貨ICOの画期的なスキャム対策を提案した。投資家がスマートコントラクトアドレスにトークンを送り返すことで、投資金を回収することができる。
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/28 火曜日
14:26
パリ「バーガーキング」、仮想通貨決済対応の充電端末を設置
パリの「バーガーキング」が仮想通貨決済を受け入れる電子機器充電端末「Instpower」を店舗に設置したことが明らかになった。Instpowerは大手仮想通貨取引所バイナンスのBinance Payで使用できる。
12:41
アリババクラウド、渋谷にゲーム開発者向け「ブロックチェーン・ラボ」新設へ
アリババグループ傘下のアリババクラウドは、Web3時代に向け日本のゲーム開発者支援のため、東京渋谷にブロックチェーン・ラボを立ち上げると発表した。ゲーム・VRコンテンツ開発会社のSkeleton Crew Studioと提携し、4月に開設する予定。
12:35
三菱UFJ信託銀行ら、国内発行ステーブルコインの相互運用に備えた技術連携を開始
ステーブルコインの相互運用 三菱UFJ信託銀行株式会社は28日、国内で発行が予定される多様なステーブルコイン間の滑らかな相互移転・交換の実現に向け、株式会社Datachainと…
12:00
メイカーダオ、DAO分割へ前進
DeFi大手Makerプロトコルを管理する分散型自律組織「MakerDAO」は、改善提案が仮想通貨メイカー保有者による投票で可決したことを発表した。将来のビジョン「Endgame Plan」を実現するための基盤となる組織構成や枠組みで構成される。
11:57
CFTCのバイナンス提訴で仮想通貨売り優勢、リップル裁判の思惑めぐりXRPは逆行高
米商品先物取引委員会(CFTC)によるバイナンス提訴を受けBNBを中心に暗号資産(仮想通貨)が下落した。一方、SECとのリップル裁判をめぐりRipple新CEOや弁護士発言を受け前向きな決着期待が台頭、XRPが逆行高している。
11:50
グッチ、YugaLabsと複数年のパートナーシップ締結
高級ファッションブランドのグッチは、NFT開発スタジオYuga Labsとの複数年に渡るパートナーシップを発表。メタバースゲーム「Otherside」にも参加する計画だ。
11:32
バイナンス、ステーブルコインTUSDの通貨ペアを増やす
BUSDの代替手段 バイナンスはステーブルコインTUSDの通貨ペアを増やす予定だ。 LDO/TUSD、MATIC/TUSD、OP/TUSD、SOL/TUSD、SSV/TUSD、…
11:30
KDDI、Oasysバリデータに参画 ゲームやエンタメ分野で提携へ
KDDI株式会社は28日、国内発のゲーム特化型ブロックチェーン「Oasys」のバリデータとして参加すると発表した。
11:00
欧州理事会、スマートコントラクトを制限する可能性のある法案に合意
EU理事会は、データ法に基づく法案に合意。データの公正利用などに関する規則だが、仮想通貨のスマートコントラクトにも影響を与えるのではないかと懸念されている。
10:25
Polygon zkEVM、メインネットのベータ版をローンチ
Polygon Labsは、仮想通貨イーサリアムのスケーリングソリューションPolygon zkEVMのメインネットのベータ版をローンチしたと発表。特徴や今後の計画について説明している。
10:05
米コインベース、Flareトークン(FLR)上場候補に
米コインベースは28日、暗号資産FLR(Flareトークン)を上場ロードマップに加えたことを発表した。
08:30
米CFTC、バイナンスとCZ氏を告訴
米CFTCは、仮想通貨取引所バイナンスと同社のCZ氏らを提訴したと発表。バイナンス本体が米国法に違反したとし、提訴した具体的な理由を説明している。
08:10
米マイクロストラテジー、約200億円分のビットコインを買い増し
米ビジネスインテリジェンス企業「マイクロストラテジー」は27日、1.5億ドル(約200億円)相当のビットコインを購入したことを発表した。
07:25
金融不安一服で銀行株に買い戻し ナスダックは反落|28日
本日のNYダウは銀行株の買い戻しに支えられて続伸し+194ドルで取引を終えた。CFTCによるバイナンスの告訴は仮想通貨の下げ材料となった。
03/27 月曜日
17:37
人類vsゾンビのサバイバル・ブロックチェーンゲーム「Undeads Metaverse」とは
Undeads Metaverse(アンデッドメタバース)は、ゾンビ軍と人類軍の衝突をストーリーに持つブロックチェーンゲームです。プレイヤーはゾンビ軍または人類軍に所属し、資源の収集や装備品作成を行いながら勢力を拡大していきます。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア