はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米大統領選ハリス氏勝利で「ビットコインに限り」強気か=レポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

大統領選の結果と仮想通貨の今後

米大手資産管理会社VanEck(ヴァンエック)のアナリストらは19日、米大統領選の行方と絡めて、暗号資産(仮想通貨)市場の今後を予想した。

共和党のドナルド・トランプ候補が勝利すれば、仮想通貨全般にとって強気だと述べている。

一方で、民主党のカマラ・ハリス候補が当選した場合、「ビットコイン」にとっては、トランプ氏再選よりも良いシナリオになる可能性もあると指摘した。

関連24年米大統領選挙、仮想通貨市場への影響は トランプ氏らの政策や動向まとめ

ハリス氏勝利で厳しい規制環境となる可能性

まず、アナリストらは、どちらの政権になった場合でも、現行のようなペースの財政支出を維持する可能性が高いと意見した。特に、規制強化や増税などによりビジネスに悪影響があった場合は、さらなる量的緩和につながる可能性があるとしている。

過去に、米国の量的緩和は仮想通貨市場にとってプラス要因になってきたところだ。

一方で、もし仮にハリス氏が大統領となり、ゲイリー・ゲンスラーSEC委員長を留任したり、金融政策に関して民主党エリザベス・ウォーレン派と緊密に連携した場合、企業活動にとって抑制的となる可能性は高まるとした。

その場合、仮想通貨業界は厳しい規制環境に直面し、機関投資家による仮想通貨の採用を鈍らせることが考えられるとしている。

ウォーレン議員は、仮想通貨に批判的な姿勢で知られている。2023年には「デジタル資産マネーロンダリング防止法案」を提出。仮想通貨ウォレットプロバイダー、マイナー、バリデーターなど様々な者に銀行秘密法の義務を課す内容で、業界からは懸念されているものだ。

関連仮想通貨支持のディートン弁護士、上院議員選出馬へ ウォーレン議員に対抗

米国の債務拡大とビットコイン

アナリストらは、ハリス氏当選は「ビットコインに関してのみ言えば」トランプ氏の二期目よりも有利に働く可能性も指摘した。ハリス政権誕生で「ビットコインの採用を促進してきた米国の構造的問題の多くが加速する」との見解を述べている。

今回のレポートを執筆したマシュー・シーゲル氏らは7月のレポートで、米国の「構造的問題」として無駄な公共事業などによりGDPに占める政府債務が増加する傾向や、米国を含む各国の官僚主義による政府や民間部門のコスト上昇を指摘していた。

この結果として、米ドルなど主要通貨の価値が損なわれることにつながるとしている。ビットコインは、これまで様々な論者から、法定通貨の価値下落に対するリスクヘッジとしても注目されてきた経緯がある。

アナリストらは、この場合、ビットコインは規制が明確なために、他の仮想通貨よりも競争力が増すだろうと意見した。例えば米国の証券取引委員会(SEC)は、様々なトークンを「証券」として取り締まっているが、ビットコインは「商品(コモディティ)」とみなしてきた。

一方でアナリストらは、トランプ氏が勝利すれば、ビットコインだけではなく仮想通貨全般に強気だとして、次のように分析している。

トランプ氏が大統領に就任すれば、規制緩和とビジネスに優しい政策がさらに進む可能性が高いため、仮想通貨エコシステム全体にとって強気であると考えられる。

特に、過去4年間で規制当局が監視を強めてきた仮想通貨の起業家にとってはプラスとなる。

アナリストらは最後に、どちらの政権でも財政赤字の拡大と国家債務の増加が続くだろうと繰り返した。これが米ドルを弱体化することで、ビットコインには強気要因だとの見解を示す格好だ。

関連金持ち父さん著者キヨサキ氏「米利下げで金・銀・ビットコインの価格は上昇へ」

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/02 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、フランスのビットコイン戦略的備蓄法案提出やソラナETFの米上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコインは売られ過ぎ水準、来週の指標次第で利下げ期待強まるか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインは逆三尊形成中でギリギリの水準。来週のISM統計で景気減速が確認されれば12月利下げ期待が強まり、11.6万ドルのネックライン到達も。今後の展望を解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本人新規登録停止に高い関心
今週は、日本初のステーブルコインJPYC始動、SBIインシュアランスグループによる株主優待へのXRP導入、仮想通貨取引所Bybitによる日本人の新規登録停止に関する記事が関心を集めた。
06:58
日本国内の大手暗号資産(仮想通貨)取引所・交換業者について、利用者の口コミ評価や上場して欲しい銘柄情報を集めたページです。 暗号資産の取扱いを開始している1種会員(日本暗号資産…
11/01 土曜日
13:50
ステーブルコイン覇権争い激化 テザーが過去最高益、USDCは機関投資家採用加速
ステーブルコイン最大手テザーが2025年第3四半期報告書を公表し年初来利益が100億ドルを超えたことを明らかにした。米国債保有額は1350億ドルに達し国別ランキング17位相当。
13:20
仮想通貨市場の現状、センチメント冷え込み=CryptoQuant分析
CryptoQuantがビットコインとイーサリアムの週間市場レポートで投資家の慎重姿勢を指摘した。現物ETFや先物ベーシスなどの指標から市場のセンチメントが冷え込んでいると述べる。
10:20
イオレがSBI VCトレードと提携、ビットコイントレジャリー事業強化へ
イオレがSBI VCトレードと提携し、法人向けサービスを活用したビットコイン取引・保管・運用を開始した。Neo Crypto Bank構想の実現に向けSBIグループとの初の具体的連携となる。
09:50
チェンジHD、JPYCで地方創生へ ふるさと納税・インバウンド決済に円ステーブルコイン導入検討
チェンジホールディングスが日本円ステーブルコインJPYCを活用した地方創生に着手する。「ふるさとチョイス」での決済導入検討やインバウンド事業での実証実験を計画している。
09:20
欧州中央銀行がデジタルユーロ開発加速、2029年導入目指す
欧州中央銀行が中央銀行デジタル通貨(CBDC)デジタルユーロの開発を次段階に進めることを決定した。2027年にパイロット実験を開始し、2029年の正式導入を目指す。
07:40
ビットコイン、サトシ・ナカモト執筆のホワイトペーパー公開から17周年に
仮想通貨ビットコインは10月31日、ホワイトペーパー公開から17周年を迎えた。SNSでは祝福の声が投稿されており、コインベースのCEOは、1つのPDFが世界を変えたとコメントしている。
07:30
米連邦控訴裁、仮想通貨銀行カストディアのマスターアカウント請求認めず
米連邦控訴裁判所が仮想通貨銀行カストディアに対するFRBのマスターアカウント拒否を支持した。裁判所はFRBがアクセスを認めるかどうかの裁量を持つと判断し、地方裁判所の判決を支持した。
06:45
コインベースが民主党議員の政治献金批判に反論 、「中立的活動」と主張
仮想通貨取引所コインベースが民主党マーフィー上院議員からの政治献金批判に公開反論した。同社幹部は仮想通貨業界PAC活動が非党派的で企業献金は歴代政権で標準的慣行だったと説明。
06:10
ストラテジーのセイラー会長、ビットコイン企業買収に消極姿勢
ストラテジーのセイラー会長が他のBTCトレジャリー企業の買収に関心がないことを明らかにした。不確実性が多く時間がかかることを理由に挙げ、デジタルクレジット販売とビットコイン購入に注力する方針だ。
05:45
カナン、日本の電力会社と契約 ビットコインマイニングで送電網安定化図る
BTC採掘機器メーカーカナンが日本の大手地域電力会社とマイニングサーバー販売契約を締結した。水冷式アバロンサーバーで送電網バランシングとエネルギー効率最適化を実現し、2025年末に稼働開始する予定だ。
10/31 金曜日
18:45
American Bitcoin CEOが語る、環境配慮型マイニングの未来|独占インタビュー
American BitcoinのMichael Ho CEO独占インタビュー。ビットコインマイニングの60%以上が再生可能エネルギー由来という実態や、トランプファミリーとのビジネス関係、日本市場への期待について詳しく聞く。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧