仮想通貨取引収益が3億円弱に
メルカリは5日、2024年7月~9月期の決算発表を行った。子会社メルコインによる暗号資産(仮想通貨)売買取引収益が2億7,100万円に達したと報告している。
前年同期、この収益は3,000万円であったため、約9倍に成長したことになる。なお、当該収益はデリバティブとして会計処理を行っている。
メルコインは、2021年にメルカリの100%子会社として設立。仮想通貨やNFT(非代替性トークン)、ブロックチェーン関連の新規事業を開発しており、2023年3月から(BTC)の取引サービスを提供開始した。また、2024年5月からイーサリアム(ETH)も取引も提供している。
ユーザーは金融機関から日本円を入金できる他、メルカリで獲得した売上金(ポイント)を活用して、仮想通貨を購入することが可能だ。
メルカリは4月、ビットコイン取引サービスの利用者数が、開始1年で200万人を超えたと発表している。
メルカリは、「中期的なありたい姿」として各部門の目標を掲げており、フィンテック分野の暗号資産事業については、「暗号資産の種別、利用シーンの拡大」を上げている。今後の動きに注目したい。
メルカリの連結売上収益は、449億円で、前年同期比1%増加した。また、メルコインを含むフィンテック部門の売上収益は90億円で、前年同期比37%増加した。フィンテック部門は、仮想通貨の他、クレジットカード・決済・与信事業などで構成されている。
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ビットコイン決済・積み立ても提供
メルカリは2月より、メルカリでの商品購入時に、保有しているビットコインを決済に使用できる機能も提供。利用開始からわずか約1ヶ月で10万回もサービスが利用された点も評価され、グッドデザイン賞を受賞している。
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また、8月から銀行口座からの自動引落しでビットコインを積立てられる「ビットコインつみたて機能」の提供を開始。積立金額は1円から設定可能だ。
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さらに、メルカリ子会社メルコインCEOの中村奎太氏は8月、現在同社がRWA(現実資産)トークン化事業についても進めているところだと明かしていた。
トレーディングカードやアートなど、メルカリと相性のいい分野から取り組む構想で、2024年内から年明けにかけて、こうした取り組みについて公式に発表される可能性がある。
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RWAとは
「Real World Asset(現実資産)」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債権等の有価証券などが含まれる。
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