はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米国防総省がブロックチェーン技術へ関心|金銭的インセンティブの無いメカニズムも探求

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米国防総省の機関が金銭的インセンティブ無しのブロックチェーンに関心を
米国防総省の機関である国防高等研究計画局は金銭的インセンティブに伴わないブロックチェーンを開発するなどに関する情報提供依頼書を提出した。新たな応用モデルが注目される。

米国防総省の機関によるブロックチェーンの応用開発へ

米国国防総省の機関である国防高等研究計画局 (Defense Advanced Research Projects Agency, 以下DARPA) は今後も積極的にブロックチェーン技術を応用していく方針を明確にし、承認不用の分散型コンセンサス・プロトコールを開発する為の情報提供依頼書 を提出した。これにより今後この様なブロックチェーンのプロトコールを駆使していくという。

金銭的インセンティブ無しのブロックチェーンを探求

DARPAは、今までにあまり開発されていない分野に特に興味を示しているようだ。

それは、ビットコインの様に金銭的なインセンティブ(PoW)を支給する事の無いメカニズムである。

その為、金銭面以外でのインセンティブなどを考慮しており、例えば、ブロックチェーン参加者にコンピュータ・リソースへのアクセスを提供するなど、と同依頼書が言及している。

ただ同時に、DARPAが探求しているブロックチェーンのセキュリティ・モデルの参加者に対する経済的なモチベーションを上げるために「経済的概念(金銭)」のインセンティブを考慮している事が情報提供依頼書に提示されている。具体的な取り組み方こそが明かされていないものの、重要データ管理やコンピュータ・タスクは国防には最重視される為、今後も課題になりそうだ。

中央集権も検討

一般的に認識されるブロックチェーンは基本的に非中央集権だが、DARPAの依頼書によると、コードベースやネットワーク・ポロジーなど特定分野に関しては中央集権を維持していく方針という。

また、DARPAはインターネットの原型であるARPANET・全地球測位システムのGPS を開発した事でも知られており、先日ではインディアナ・テクノロジー製造会社へ交付金を提供しSIMBA Chain というブロックチェーン・プラットフォームの開発にも加わっていると公式 で発表された。

SIMBA Chainからは米空軍による部品の流通やサプライチェーンのトラッキングに利用される事が発表されており、トラッキング能力改善に期待が寄せられている。また2年ほど前にはブロックチェーンを使ったメッセージシステムの開発も手掛けており、ブロックチェーン分野への深い興味が伺える。

その他米政府の動きとは

また米国証券取引所(SEC)も仮想通貨に対しては当初から注目しており、10月には「イノベーションと金融技術の戦略中核(FinHub)」を開設、ICOやブロックチェーン企業を含む、フィンテック企業へのアデバイスや規制に関しての問い合わせなどの窓口になっている。

また、地域的にも関連活動が活発化しており、仮想通貨やブロックチェーンにおいての活動が非常に盛んなコロラド州では6月には元州知事John Hickenlooper氏が州ブロックチェーン評議会を設定し12人の委員会を任命した。

さらに、今回の米中間選挙で新たに州知事に任命されたJared Polis氏も、政府機関へブロックチェーン技術の導入を促す法案を提出する国会機関(The Congressional Blockchain Caucus)の設立に携わった経歴があり、仮想通貨関連技術への関わりも積極的に見られている。

そして、そんな中、仮想通貨やブロックチェーンに対する規制へも積極的な米司法副長官のRod Rosenstein氏は先日のインターポール年次会議にて、仮想通貨がもたらす恩恵を認めつつも規制の国際協力をインターポールへ呼びかけるなどしている。ただこの様な動きはブロックチェーンの将来には必要不可欠と見られており、もはや無視できない所までたどり着いている事を示唆している。

今後も米国政府機関の動向は注目されていくであろう。

CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれるLINE@。大好評につき、登録者5,000名突破しました。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

米有識弁護士が解説:SECがICOに対する「法的執行」を総括、第二段階に突入
仮想通貨界隈の法律アナリストとしてSNS上で信頼される米国弁護士Jake Chervinsky氏は先日SECが2つのICOに対する法的和解を受け、「ガイダンス段階」が終わり、「業界の清掃」という第二段階を始めようとしているではないかと分析している。
米SECが「仮想通貨ICOガイダンス」公開予定であると明言|有価証券の判断基準を明確化
SECのHinman氏が、今後ICOトークンの発行に当たる「有価証券」の判断を明確にするガイダンスを公開する予定であると発言した。今後ICOトークンの正当性にとって極めて重要なターニングポイントとなる事が予想される。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/28 金曜日
14:30
ブータン政府が320ETHをステーキング、BTC保有と併せ仮想通貨準備金戦略を拡大
ブータン政府はFigmentを通じて320ETH(約1.5億円)をステーキングした。世界初となる国民デジタルIDのイーサリアム統合、6,154BTC(876億円相当)の保有、観光業へのバイナンスペイ導入など、小国ながら先進的なブロックチェーン戦略を展開している。
13:30
トム・リー率いるビットマイン、押し目買いで70億円相当のイーサリアムを追加購入
ビットマイン・イマージョンが27日、70億円相当のイーサリアムを追加購入した。これは同社の毎週の購入パターンと一致。先週まで保有するETHは363万枚を超え供給量の3%に到達。
13:10
途上国インフレが仮想通貨の促進要因に 今年のチェイナリシス「グローバル仮想通貨採用指標」
チェイナリシスの2025年仮想通貨採用指標でインドが首位に。各国でインフレがステーブルコインなど仮想通貨の需要を喚起している。日本はAPAC地域で最高成長率を記録した。
12:46
トム・リー氏、ビットコイン年末25万ドル予想を軟化 史上最高値更新は「可能性ある」
ビットマインのトム·リー会長が年末25万ドルという強気予想を初めて軟化。10月に200万口座が消滅した史上最大の清算イベント後、年末10万ドル突破は「非常に可能性が高い」と予想を下方修正したが、楽観的な見方は維持している。
11:35
欧州最大級の資産運用会社アムンディ、イーサリアム上で初のトークン化ファンドを運用開始
欧州最大級の資産運用会社アムンディが、マネーマーケットファンドの初のトークン化シェアをイーサリアムブロックチェーン上で開始した。24時間365日の運用が可能になり、投資家は従来型とトークン化の両方でファンドにアクセスできる。
11:26
Visa、中東欧・中東・アフリカでステーブルコイン決済を拡大 Aquanowと提携
決済大手Visaが27日、Aquanowと提携し中東欧・中東・アフリカ地域でステーブルコイン決済を拡大すると発表。USDCを活用し、コスト削減と決済時間短縮を実現。世界のステーブルコイン市場は5年で10倍に成長。
10:25
USDT発行のテザー、ウルグアイのBTCマイニング施設を閉鎖 高コストで採算合わず
ステーブルコインUSDT発行のテザー社がウルグアイでのBTCマイニング事業を停止した。電力コストが折り合わなかったことを理由としている。7月にはブラジルでの計画を発表していた。
09:45
ヴィタリック、計1億円超相当のETHをプライバシー領域のプロジェクトに寄付
仮想通貨イーサリアムのヴィタリック・ブテリン氏は、プライバシー機能を持つメッセージアプリSessionとSimpleXにそれぞれ6000万円相当のETHを寄付した。期待する点を説明している。
08:55
トランプ関連プロジェクトと提携のALT5シグマ、CEO解任 内部混乱が明らかに
ナスダック上場のALT5シグマが、トランプ前大統領の家族が支援するワールドリバティファイナンシャル(WLFI)との提携後、株価が80%下落し内部混乱に陥っている。CEOや複数の幹部が解任され、規制当局の調査やルワンダでのマネーロンダリング有罪判決も明らかになった。
07:40
ネイバーとアップビット親会社ドゥナム、AIとブロックチェーン融合で1兆円投資へ
ネイバーとアップビット運営のドゥナムが、AIとブロックチェーンを組み合わせた次世代金融インフラ構築に向け、今後5年間で1兆円超を投資する計画を発表した。韓国ウォン連動型ステーブルコイン発行も視野に入れている。
07:10
イーサリアム、ブロックのガスリミットを6000万ユニットに引き上げ
仮想通貨イーサリアムは、ブロックのガスリミットが6000万ユニットに引き上げられた。これにより、フサカアップグレードの前にトランザクション処理能力が向上した。
06:35
アップビットのハッキング後に一部のソラナ系銘柄で大幅なキムチプレミアム発生、Orcaは50%超の価格乖離
韓国のアップビットで27日にハッキングが発生し入出金が停止された後、ソラナ系トークンで大幅な価格乖離が発生した。オルカは国際価格と比較して51%のプレミアムを記録し、Meteoraも40%のプラス乖離を示している。
05:56
ビットワイズがアバランチETF申請を更新、最大70%のステーキング機能導入へ
ビットワイズが米証券取引委員会に提出したアバランチ現物ETFの申請書類を更新した。ティッカーはBAVAに変更され、保有AVAXの最大70%をステーキングできる仕組みを導入する。
05:40
ソラナミームコインBONKの現物ETP、スイス証券取引所に上場
ソラナミームコインBONKがスイスのSIX証券取引所で取引を開始した。ビットコイン・キャピタルが発行するETPにより、投資家は従来の証券口座を通じてBONKへのエクスポージャーを得られるようになった。
11/27 木曜日
17:20
モブキャストHD、ソラナ財団認定バリデータに選定 ステーキング運用規模を拡大
モブキャストHDがSolana財団の公式バリデータプログラムに採択。累計3億円・約1.1万SOLの取得実績が評価され、将来的には50万SOL規模の運用を目指す。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧