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香港の仮想通貨取引所、ハッキングリスクに対応した保険やカストディサービスなどの補償制度が必須に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨ハッキングなどの盗難リスクに対応した補償整備
香港SFCは、仮想通貨ホットウォレットに保管された仮想資産の100%、コールドストレージにある仮想資産の大部分(95%など)の補償体制を保険などで保証する必要があるとした。

仮想通貨ハッキングなどの盗難リスクに対応した補償整備

アジアでは、香港やシンガポールなどで積極的に仮想通貨関連の規制や基準が新しく設けられているが、それは、”透明性の向上”という意味で高評価であると言える。

香港の公式機関である「証券先物事務監察委員会(Securities & Futures Commission of Hong Kong、SFC)」は、今月11月初頭に仮想通貨に関係する取引所、プラットフォーム、及びファンドマネージャーに対する一連の基準を公表した。

香港SFCは、仮想通貨投資において、大きなリスクが存在することを前提とし、消費者保護を最優先として、その基準を作成していることが伺える。

例えば、詐欺的プロジェクトが目立ち、未登録証券も存在しているとして、仮想通貨分野において最もリスクが高い分野の一つとされるICO投資を一定期間以降に制限するなど、消費者保護を念頭においた基準が目立った。

その中でも一際注目されているのが、取引所がハッキングなどにより所有仮想通貨を紛失した際の補償である。SFCは、仮想通貨関連のプラットフォーム運営者に対し、保険をかける必要性について、以下のように記述した。

「保険要項プラットフォーム運営者は、仮想資産のカストディにおけるハッキングなどの盗難リスクに対処するため、保険要項に則ってそのプラットフォームを運営する必要がある。

SFCは一般的に、プラットフォーム上のホットウォレットに保有されている仮想資産の100%、コールドストレージに保有されている仮想資産の大部分(95%など)の補償を保証しなければならない。」

実際、日本、韓国、インドなど世界中の仮想通貨取引所が2017年〜2018年にかけてハッキングを受け、顧客の仮想資産が何度も危険に晒されたことを考慮すると、この保険の必要性は、妥当であると言えるだろう。

そんな中、100万ETHを中国本土にて管理し、ベンチャーキャピタルファンドMatrix Partners Chinaなどからも支援される仮想通貨カストディ会社InVaultがSFCによって新しく設立された”Trust License”を取得し、来月12月から完全自動のサービスを香港にて提供することを発表している。

InVault社のCEOを務めるKenneth Xu氏(以下、Xu氏)は、保有仮想通貨の補償という既述の新基準を満たすため、現時点で中規模の保険会社2社と話し合いを進めていることを明かした。

そして、それらの保険会社が仮想通貨に関連するリスクを適切に評価することも容易ではないことを指摘した一方で、仮想通貨カストディの重要性を以下のように述べた。

「信頼される仮想通貨カストディサービスは、仮想通貨分野と既存金融システムを繋ぐパイプの役割を果たすだろう。」

規制の明確化は高評価

香港では、既述の新基準だけでなく、今後仮想通貨関連プラットフォーム運営の規制も整備されていくと考えられている。

さらに、シンガポールもアジアで仮想通貨分野の規制が確立されてきている国の一つである、同国の公式機関であるシンガポール金融管理局も先日、仮想通貨関連プラットフォームへの新しい規制を公開した。

Xu氏は、アジアにおける仮想通貨カストディサービスの需要は、このような主に規制透明性が高い香港やシンガポールで高くなると予想しており、Standard&Poorの評価でも、香港がAA+評価、シンガポールがAAA評価を得ている。

このように、規制と聞くと悪いイメージを持ってしまうが、積極的に新しい基準、規制を設けており、仮想通貨関連のグレーゾーンにおける境界線の明確な線引きが明らかになっていくことで、規制透明性も高まっていくというのが市場の評価であると言っても過言ではないだろう。

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