見込みは低いが。。。
時価総額2位の暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の価格動向について、予測市場ポリマーケットでは、2024年末までに5,000ドルに到達する確率を20%未満と見積もっている。一方、市場では楽観的な見方が広がっているようだ。
ETHは現在3,830ドルで取引されており、2021年に記録した史上最高値の4,878ドルまであと27%の水準にある。
ポリマーケットによると、イーサリアムが年末までに5,000ドルに到達する確率は、12月7日ピーク時の32%から10日には11%まで低下。その後、現在は16%程度まで回復している。
また、年内に1万ドルに到達する確率は1%に留まっている。この市場では、7月に一時14%の確率が見込まれていたが、イーサリアム価格の不調に伴い大幅に低下している。
一方で、仮想通貨トレーダーの間では異なる見解も存在する。人気トレーダーCoinMamba氏は、年末までの5,000ドル到達を依然として目標としており、強気の姿勢を崩していない。
また、イーサリアム現物ETFへの大規模な資金流入が続いており、伝統的金融機関による「割安のETH買い」が活発化していることも強気要素とされている。
12月10日時点で、イーサリアムETFは12日連続で資金流入を記録し、その合計額は3億600万ドルに達した。イーサリアムの開発者であるエリック・コナー氏は、この資金流入が「供給側の危機」を予感させる可能性があると指摘している。
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Cryptoquant見解
さらに、Cryptoquantの最新レポートによると、ETHの総供給量は2023年4月以来最高となる1億2,044万に達している。しかし、2023年9月以降、手数料によるETHの焼却量が増加したことで、供給増加のペースは近月減速し、ETHにある程度のデフレ圧力がかかっている。
一方で、ネットワークのアクティビティは拡大を続けており、2024年の1日あたりのトランザクション総数は6.5~7.5百万件で推移している。2023年の約5百万件に比べ大幅な増加だ。同様に、スマートコントラクトの1日あたりの呼び出し回数も2023年の平均5百万件から今年は6~7百万件へと拡大しており、この活発なアクティビティが手数料によるETH焼却量を押し上げている。
評価指標に基づけば、現在の需要と供給の動態が続く場合、ETHの価格は5,000ドルを超える可能性があり、ETHの実現価格(ホルダーが購入した平均価格)によると、その上限は約5,200ドルとされる。
一方で、イーサリアム財団による継続的なETH売却も確認されている。10日に100 ETHを売却し、今年の売却額は合計で4,466 ETHに達している。ただし、財団の売却量はETH時価総額に対してごくわずかな割合である。
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