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ビットコインは4600万円、イーサリアムは125万円を超える=HashKeyが2025年の仮想通貨市場を予測

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

投票で選ばれた仮想通貨予測

香港を拠点にアジアで暗号資産(仮想通貨)金融サービスを提供するHashKeyグループは15日、2025年の仮想通貨市場について10の予測を発表した。この予測は、HashKeyの研究者やアナリスト、トレーダーがまとめた16の予測に対し、9日間の期間中に約5万人のコミュニティメンバーが投票した結果、選ばれたものだ。

50%のメンバーが投票しトップとなった予測は、「デジタルゴールド」であるビットコインが30万ドル(約4,688万円)を突破し、「デジタルオイル」であるイーサリアムが8,000ドル(約125万円)になるというものだ。また、仮想通貨市場の時価総額は10兆ドル(約1,563兆円)に達すると見ている。なお、執筆時現在の時価総額は約3.65兆ドル(5,700兆円相当)。

次に41%の投票を獲得し、2位になった予測は分散型取引所(DEX)がAIエージェントとミームを活用することで市場シェアを大幅に拡大。集権型取引所(CEX)はより多くの分散型金融(DeFi)戦略を採用し、高利回りの投資商品で資本を引きつけるというものだ。

人気投票の3位(27%)となったのは、米ドル建のステーブルコインの時価総額の需要が大幅に増加し、3,000億ドル(約46.8兆円)を超えるというものだ(執筆時現在の時価総額:約2,073億ドル)。規制に準拠し、利回りの提供や現実資産(RWA)に裏付けられたステーブルコインが需要を牽引するとしている。

英大手スタンダード・チャータード銀行(SCB)は昨年11月に発表したステーブルコインに関するレポートで、今後ステーブルコインの採用が大幅に増加し、将来的には米国のM2(現金と預金の合計)取引の10%を占める可能性があると予測した(現在は1%の規模)。トランプ政権で米国におけるステーブルコイン規制の大きな進展が期待されることを一つの根拠として示している。

関連:「ステーブルコインは最初のキラーアプリ」=スタンダード・チャータード銀レポート

米国での進展に期待

大胆な仮想通貨の価格高騰予想を支える根拠となっているのは、米国で仮想通貨を取り巻く状況が大きく変化するという期待感だ。

市場予測の7位と8位(ともに17%を獲得)には、米国の規制整備とビットコインの戦略的準備金としての採用が取り上げられた。

まず、トランプ政権では包括的な仮想通貨法案である「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法(FIT21)」が承認され、世界的に仮想通貨市場の合法化が加速すると予測。より多くの国や地域で、ステーブルコイン、RWA、新たな決済システムが躍進を遂げる可能性が高いと見ている。

FIT21は昨年5月、バイデン政権や証券取引委員会のゲンスラー委員長が反対を表明する中、米下院で超党派の支持を得て承認された。

また、ビットコインが「米ドルを支える戦略的準備金」として採用され、米国はリスク資産に対する影響力を活用して米ドルの安定性と米国債の需要を維持すると予測した。

米国では、テキサス州とオクラホマ州を中心に、ビットコインを州の戦略的準備資産として採用する動きが本格化。現在13の州がビットコイン準備法案を検討している。

関連:テキサスなど米13州が検討中、ビットコイン準備金法案に進展

HashKey CEOの意見

トップ10のその他の予測としては、AIエージェント分野の爆発的な成長や、ソラナやXRPなどの新たなETFの承認により市場への機関投資家の資金流入などが含まれている。

また、仮想通貨のマイニングやインフラに関連した株式がナスダックで注目を集めると予想。レイヤー2環境については、アプリケーション・チェーンと汎用チェーンの二つの主要なカテゴリに分かれると予測されている。

HashKey Groupの会長兼CEOであるXiao Feng氏は、10の予測を踏まえて次のように述べた。

2025年は、私たちが「Web3の黄金の10年」と呼ぶものへの入り口となるだろう。

規制遵守が中心に据えられ、伝統的な資本の流入が急増し、技術が飛躍的進歩を遂げる中、仮想通貨市場は驚異的な成長を遂げる準備が整っている。

関連ビットコイン10万ドル回復、CPIと米州の戦略備蓄報道が後押し|仮想NISHI

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