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ゲンスラーSEC委員長の退任に合わせ、仮想通貨関連ETFの申請相次ぐ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨ETFの申請ラッシュ

米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー委員長の退任が20日に迫る中、SECへの暗号資産(仮想通貨)上場投資信託 (ETF)の申請が相次いでいる。

ブルームバーグのETF専門家であるエリック・バルチュナス氏は18日、「ゲンスラー氏が退いてすぐ、業界は仮想通貨関連ETFの申請ラッシュに突入するだろう。これまでに6件が申請された」と投稿した。

米ETF Storeのネイト・ジェレイシ社長は18日、過去48時間以内に申請された一連のETF申請について、以下のように報告した。

  • VanEck:オンチェーンエコノミーETF
  • Canary Capital : ライトコイン現物ETF(19b-4)
  • Tidal DeFi: オアシスキャピタル・デジタル資産債務証券戦略ETF (Oasis Capital Digital Asset Debt Strategy ETF=DADS)
  • CoinShares:デジタル資産ETF
  • ProShares :XRPに連動したレバレッジ型ETF、インバース型ETF、先物ETF
  • ProShares :ソラナ先物ETF
  • ProShares :ソラナに連動したレバレッジ型ETFとインバース型ETF

ETFの内容

VanEckのオンチェーンエコノミーETFは、ソフトウェア開発者、マイニング企業、取引所、インフラ構築企業、決済プロバイダーなど、仮想通貨セクターの幅広い企業に焦点を当てて投資し、拡大するブロックチェーン技術に関連する市場を活用することを目指している。

Tidal DeFiは分散型金融に重点を置く資産運用会社で、DADSは、マイニング企業や公益事業、エネルギー会社、決済企業など、仮想通貨エコシステムの企業の債務証券に投資する。

CoinSharesのデジタル資産ETFは、Compass Crypto Market Index に投資する商品。

Canary Capitalのライトコイン現物ETFについては15日、SECに19b-4と修正されたS-1登録書類が提出されたことから、当局から肯定的なフィードバックを受けたものとみなされている。

また、ライトコインは証券性も指摘されておらず、前出のバルチュナス氏は、ライトコインがビットコインとイーサリアムに続き、現物ETFの承認を受ける可能性が高いと予測している。

ProSharesはXRPに連動した三つのETFとソラナ先物ETF、およびソラナに連動した二つのETFを申請した。

関連:ライトコイン大幅高、現物ETFへの期待高まる

ゲンスラー委員長の退任

ゲンスラー氏率いるSECはこれまで、コインベース、バイナンス、リップル社など数多くの仮想通貨企業を提訴してきた。

米ブロックチェーン協会のデータによると、2021年にゲンスラー氏が委員長に就任して以来、2023年までにSECがデジタル資産業界で行なった執行措置の数は104に上り、仮想通貨企業に科せられた罰金は、合計約4.3億ドル(671億円)となった。

ゲンスラー氏主導のSECによる「執行措置による規制」は、仮想通貨業界だけでなく、米連邦議員からも非難される事態を招いた。

トランプ新政権が発足するにあたり、ゲンスラー氏は1月20日に退任。後任には仮想通貨肯定派のポール・アトキンス氏が指名されており、仮想通貨業界の発展を抑圧してきた規制環境が大きく変わると期待されている。

関連:仮想通貨を国家的な優先課題に、トランプ新政権が大統領令準備

承認の可能性

XRP現物ETFについては、これまでBitwiseやCanary Capital、21Shares、WisdomTreeの4社がSECに申請書を提出している。リップル社のモニカ・ロング社長は9日、ブルームバーグのインタビューで、政権交代により米国の規制環境が改善されるため、XRP現物ETFの承認が近い将来実現することを確信していると述べた。

ただし、リップル社とSECの法廷闘争は今も継続しており、SECは依然としてXRPをコモディティ(商品)ではなく証券として扱うよう議会に圧力をかけているとされるため、上場承認までには規制上の課題が残されている。

ソラナ現物ETFの申請は、VanEckやBitwise、21Sharesなどの5社が提出済みだ。しかし、ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は、米国で今年中に、ソラナ現物ETFが実現する可能性は低いとみている。SECの執行部門がSOLを有価証券と見なしていることが承認の妨げとなっている。

一方、VanEckのデジタル資産リサーチ責任者、マシュー・シーゲル氏はセイファート氏の考えに異論を唱えており、2025年末までにソラナ現物ETFが実現する可能性は「圧倒的に高い」と述べた。

ロイターの報道によると、早ければ今週にも、SECの共和党のトップメンバーが仮想通貨規制の見直しを開始する予定で、証券性を判断する際の基準や係争中の裁判を見直し、仮想通貨規制の明確化に取り組むと見られている。

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