はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

「仮想通貨の証券性を明確に」米SECのピアース委員、タスクフォースの取り組みを説明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨規制を明確化

米証券取引委員会(SEC)のヘスター・ピアース委員は4日、先月に設立が発表された暗号資産(仮想通貨)のタスクフォース(特別チーム)の取り組みを説明した。

政府や国内外の規制当局と協力し、開発者や仮想通貨の肯定派や否定派の人々とも関わりながら、最終的な規制がどうあるべきか、どのような段階を経ていくことがイノベーションを促進できるのかを見極めていきたいとしている。

SECとは

「Securities and Exchange Commission」の略。株や債券など証券の取引を監督する米政府機関のこと。SECのミッションは「投資家を保護すること」「公正で秩序のある効率的な市場を維持すること」「資本形成を促進すること」である。

▶️仮想通貨用語集

ピアース氏はまず、自身はタスクフォースの責任者ではあるが、今回述べていることはSEC委員としての個人的な見解であることなどを前置きした。その上で、今後の取り組みの一部を説明。番号を振って記載しているが、優先順位や実行順を意味しているわけではないとしている。

同氏は、規制上の多くの問題を解決するには、証券法下で仮想通貨がどのように位置付けられるかを明確にすることが不可欠であると指摘した。そして、現在タスクフォースは、様々な仮想通貨を調査していると説明している。

また、この点に関連して、プロジェクトによる仮想通貨やトークンの募集(販売)に対し、特定の条件を満たせば一時的な救済措置をとれるようにすることも検討しているとした。これは今後の募集だけでなく、過去のものも対象になると説明している。

仮想通貨の証券法の位置付けを明確にすることは、長年の課題として指摘されてきた。ゲーリー・ゲンスラー前委員長下のSECは、証券法違反を理由に、これまで多くの企業に執行措置を講じており、係争中の裁判が現在も複数ある。

救済措置の特定の条件とは、仮想通貨やトークンの発行体らが、指定された情報を開示し、その情報を最新の状態に保つこと。また、仮想通貨の売買に関連して詐欺の訴訟が起きた時に、SECの管轄権に異議を唱えないことに同意することも挙げている。

その上で、ピアース氏の意見として、こういった条件を満たして発行された仮想通貨は有価証券に該当しないとの見方を示した。

関連トランプ氏、仮想通貨支持のアトキンス氏をSEC次期委員長に指名

規制と仮想通貨促進を両立へ

米国では、仮想通貨に肯定的なトランプ政権が正式に発足し、規制緩和にも期待が集まっている。仮想通貨の業界や投資家が注目していることの1つが、SECによる規制の明確化だ。

ピアース氏は仮想通貨を擁護する姿勢から「クリプト・ママ」と呼ばれ、ゲンスラー委員長体制下でも、執行措置に否定的な見方を示し、先に規制を明確化する必要性を訴えてきた。ゲンスラー氏退任後に委員長代行を務めるマーク・ウエダ氏も同様だ。

ピアース氏は今回、タスクフォースは、投資家保護などのSECの役割を果たせるようにするだけでなく、仮想通貨業界がプロダクトやサービスを提供することができる規制の構築に取り組むと述べた。

そして、すでにSECが達成したこととして、職員会計公報121号(SAB121)を撤回したと説明。仮想通貨業界では、この撤回は「業界に緩和的な姿勢を示した」と評価されている。

関連米SEC、仮想通貨カストディ事業の壁となる「SAB121」ルールを撤回

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/14 月曜日
16:00
ビットコイン建ての生命保険Meanwhile、57億円資金調達
仮想通貨ビットコイン建て生命保険を提供するMeanwhileが約57億円の資金調達を完了した。BTC建て保険の税制優遇や流動性確保などの利点を生かしグローバル展開を加速する計画だ。
15:38
米上院銀行委員長、今年8月までの仮想通貨法案の成立に自信 
ティム・スコット米上院銀行委員長は仮想通貨市場構造法案の2025年8月までの成立に自信を示している。トランプ政権の目指す仮想通貨革命の方針と一致しており、民主党議員や大統領諮問委員会も成立を見込んでいる。
13:18
メタプラネット、約38億円分のビットコイン追加購入
メタプラネットが新たに約38億円相当のビットコイン(BTC)を追加購入。累計4,525BTCに達し、2025年末1万BTCの目標に向け積極戦略を強化。3月末の株式分割も実施し、投資家層のさらなる拡大を図る姿勢が注目される。
11:16
ビットコイン一時86000ドルを回復、トランプ関税の余波で乱高下続く
トランプ関税の影響で乱高下するビットコインは88,000ドル付近まで回復するも再び下落した。半導体関連の関税政策が流動的な中、BitMEX共同創業者のアーサー・ヘイズは『市場不安は全て買う好機』と指摘。
10:26
ビットバンク、信用取引で「ドージコイン」と「ソラナ」の取扱いを開始へ
ビットバンクが2025年4月14日より仮想通貨ドージコイン(DOGE)とソラナ(SOL)の信用取引サービスを開始。最大2倍レバレッジ、期間限定で建玉金利0%、新規申込者全員に200円プレゼント実施中。
10:10
RWA特化ブロックチェーンのマントラ(OM)が前日比90%安と暴落 公式はラグプル疑惑を否定
現実資産(RWA)トークン化に特化したマントラ(OM)の価格が急落。背景については出口詐欺も懸念される中、チームは取引所での大規模な強制清算による影響だと述べている。
04/13 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ストラテジーのBTC売却リスクの懸念分析やXRP12.5ドル到達予測など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRPなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
米中関係には引き続き要警戒だが、ビットコイン相場は値固め続くか|bitbankアナリスト寄稿
米中貿易摩擦激化の中、ビットコインは1100万円台後半で底堅い推移。トランプ大統領の関税90日停止発表で一時1200万円回復も、中国への関税は145%に引き上げ。bitbankアナリスト長谷川氏は『米CPIの下振れから利下げ前倒し観測も』と指摘した。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|ヘイズ氏のトランプ関税影響分析に高い関心
今週は、ビットコイン創設者サトシ・ナカモトの記録の有無、スタンダード・チャータード銀行による仮想通貨XRP投資分析、アーサー・ヘイズ氏によるトランプ関税影響分析に関するニュースが最も関心を集めた。
04/12 土曜日
13:30
ブラックロックの仮想通貨ETF運用資産が前四半期比9%減 2025年1~3月期
資産運用大手ブラックロックが2025年1~3月期の決算を発表。仮想通貨ETFの運用資産が前四半期比で9%減少していた。トランプ政権による関税懸念が背景にある。
13:05
英国初、スコットランドの名門校がビットコイン学費支払いを導入
ロモンド・スクールが英国初となる仮想通貨ビットコイン学費支払いを2025年秋学期から開始。自由市場を重視するオーストリア学派経済学と分散型テクノロジーをカリキュラムに統合し、実践的な金融教育を提供。
10:20
米SEC二回目の仮想通貨円卓会議、トークン化証券の規制緩和を議論
米証券取引委員会が仮想通貨規制の円卓会議2回目を開催。取引所規制を議題として、デジタル証券取引に対する条件付き規制緩和を行う可能性が示唆された。
10:05
株価が一週間で12倍以上急騰の米上場企業Janover、14億円相当のソラナを取得 
商業不動産テック企業Janoverが新資産戦略で仮想通貨ソラナ大量購入を実施。即時ステーキング開始と検証ノード運営計画で仮想通貨エコシステムへの積極参加を表明。株価は1100%超上昇。
08:15
トランプ関税でビットコインマイニング収益悪化 赤字企業続出
米国トランプ大統領の関税政策により、ビットコインのマイニング収益率が大幅に下落。多くのマイニング企業が損益分岐点を下回り、S19 Pro機器の大規模シャットダウンの可能性が高まっていると指摘されている。
07:35
ミームコイン『Fartcoin』一週間で75%高騰、関税緩和期待で資金が流入
仮想通貨Fartcoinが30%上昇。トランプ大統領の相互関税停止表明を受け、ミームコイン市場は貿易戦争の軟化を受けて反発ムードに。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧