ストラテジーにビットコインの「₿」
米ビジネスインテリジェンス大手で、ビットコイン(BTC)保有額が世界最大の企業であるマイクロストラテジーは7日、社名を「ストラテジー(Strategy)」に変更すると発表した。新しいロゴにはビットコインを象徴する「₿」の文字とオレンジ色を採用し、ビットコイン事業を重視する経営方針をより鮮明にした。
同社が保有するビットコインは471,107 BTC、時価総額にして約440億ドル(約6.7兆円)に達する。12週連続で続けてきたビットコイン購入は最近一旦終了したものの、上場企業としては世界最初で最大のビットコイン保有企業としての地位を確立している。
創業者で執行役会長のマイケル・セーラー氏は発表文で「ストラテジーは人類の言語の中で最もパワフルでポジティブな言葉の一つだ」と述べ、「35年の歴史を経て、我々の新しいブランドは完璧性の追求を完全に表現している」と社名変更の意義を強調した。
新ブランドのウェブサイトはソフトウェア事業と公式グッズ販売の2つに分かれ、人工知能(AI)を活用したビジネスインテリジェンスソフトウェアの提供と、ブランド商品の販売を展開する。フォン・レー社長兼最高経営責任者(CEO)は「21世紀で最も変革的な2つの技術であるビットコインとAIで革新を続けている」と述べた。
社名変更について同社は「企業としての焦点と幅広い訴求力を反映した自然な進化」と説明。新ロゴに採用したオレンジ色は「エネルギー、インテリジェンス、そしてビットコイン」を表現しているという。
同社はこの日の米市場終了後に四半期の決算を発表する予定。同社の株価は年初来約12%%上昇している。
決算発表内容
同社は6日、2024年第4四半期(10-12月期)決算を発表し、フォン・レー最高経営責任者(CEO)は「420億ドルの資本計画のうち、200億ドルを当初の予定を大幅に上回るペースで完了した」と述べ、ビットコイン投資の進捗を強調した。
第4四半期に過去最大となる218,887 BTCを205億ドルで取得。アンドリュー・カン最高財務責任者(CFO)は「2025年第1四半期からビットコイン保有に関して公正価値会計を採用し、財務結果の透明性を高める」と説明。また、第1四半期には優先株式「STRK」の発行により5億8400万ドルの追加資金を調達したことも明らかにした。
一方、ソフトウェア事業の2024年第4四半期の売上高は前年同期比3.0%減の1億2070万ドルとなった。サブスクリプションサービス収入は48.4%増の3,190万ドルと大幅に伸びた一方、製品サポート収入は10.8%減の5,840万ドルとなった。営業利益率は前年同期の77.3%から71.7%に低下したという。
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