透明性向上のために大改造へ
テスラのCEOである億万長者のイーロン・マスク氏は、トランプ政権が設立した政府効率化局「D.O.G.E」のリーダーとして、6.5兆ドル規模の予算から無駄を一掃する構想のもと、政府コスト削減に乗り出している。テスラのCEOとしての知見を生かし、官僚主導の非効率な支払い体制に一石を投じる狙いだ。
その一環として、マスクは米国の財政をブロックチェーン上に移行する意向を明言した。X上で、現行の支払い承認システムにおいて、財務省の幹部が議会で定められた資金法に反する不正な支払いを毎時間承認していると指摘し、「今すぐ止める必要がある」と訴えた。
また、インフルエンサーのマリオ・ナウファル氏から「財政をブロックチェーンに載せるべきか」と問われた際、マスクは即座に肯定の返答を示し、ブロックチェーン導入による透明性と効率性向上を強調した。
ニューヨーク・タイムズの報道によれば、スコット・ベセント財務長官が、D.O.G.E担当者に対して連邦政府全体で年間5兆ドル規模の支払いシステムへのアクセスを許可したという。さらに、ブルームバーグの情報筋は、マスクが先週、ブロックチェーン技術を活用したコスト削減策について議論していたと伝えている。
政府説明責任局は昨年、連邦政府は不正行為によって毎年2,330億ドルから5,210億ドルの損失を被っている可能性があると推定した。
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内部関係者によると、マスク氏のチームはまだ初期段階ながら、連邦支出の追跡、データ保護、支払い実施、建物管理などにブロックチェーンを活用するため、複数のプロバイダーと協議を進めているという。大手仮想通貨取引所バイナンスの前CEOであるCZ氏も、政府が改ざん不可能な公共台帳上で全ての支出を追跡すべきとの見解を示している。
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