はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米税関・国境警備局が仮想通貨マイニング機器を大規模押収

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マイニング機器を押収

マイニング業界メディアBlockspaceの報道によると、米税関・国境警備局(CBP)は、全米の入国港でビットコインのマイニング機器の差し止めを強化している。

CBPは昨年11月、連邦通信委員会(FCC)の要請により、ビットメイン社の最新ASIC機器の入荷を差し止めた。対象となったのはアントマイナーS21とT21シリーズで、現在輸入制限がかけられているSophgo社のAIチップが含まれていたためと見られている。

Sophgo社は、米国の制裁対象である中国のハイテク企業Huaweiにチップを供給したことで、制裁に違反した容疑で調査を受けており、同社のMicree Zhan最高経営責任者は、ビットメイン社のCEOでもある。

しかし、Blockspaceが確認した書類および情報筋によると、今回CBPは、MicroBT社やCannan(カナン)社製の機器の差し止めも開始しているという。

押収された機器

Blockspaceの情報源の一つは、CBPからの通知書を受け取り、500万ドル(7.6億円)相当の機器が押収されたという。

通知書には、押収の根拠として、米国法における「違法な輸入の援助」違反が挙げられ、具体的にはFCC認証を受けていないか、基準に準拠していない機器に関する条項が引用されていた。CBPは、国土安全保障省の下で米国の輸入を監視する役割を担っている。

FCCは1934年に設立された米国政府の独立機関で、米国全土のラジオ、テレビ、有線、衛星、ケーブルによる州間および国際通信を規制している。国家の通信インフラの防衛も担っており、インターネットが普及した現在では、ビットコインのマイニング機器を含むコンピュータ・ハードウェアまで、監督の領域が拡大している。

トランプ政権の影響か

Blockspaceのウィル・フォックスリー氏は、今回の差し止め強化は、「トランプ政権がシリコン関連の機密性の高い産業を、国内に呼び込もうとする動きの一環」である可能性があると見ている。

これらすべてのビットコインマイニング機器は、大量のシリコンを使い、大量のユニットとして製造され、米国に輸入されている。

フォックスリー氏は、大量の機器が入国港で差し押さえられることで、米国のマイニング企業によるASIC機器の導入に影響を及ぼし、ビットコインのハッシュレートの成長が制限される可能性があると述べた。

トランプ大統領は、米国のビットコイン産業に対する支援を約束しており、発行上限によって定められた残りの104万2,000BTCについては、その全てが米国内でマイニングされることを目指すと発言していた。

現在、米国のマイニング企業はビットコインネットワークのハッシュレートの37.8%を占めており、国別のシェアでは首位に立っている。

市場シェアと米国との関係

ビットメイン社は、世界最大のマイニング機器メーカーで、ASIC市場で80%のシェアを持つ。北京に拠点を置いているが、トランプ第一次政権時の2018年に課された関税の影響で、製造拠点を中国国外に移転した。

ライバルであるCanaan(本拠:シンガポール)は、米ナスダックにも上場する企業であり、MicroBT(中国)は一部の製品を米国の工場で製造している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/03 木曜日
18:23
Aptos LabsがYellow Cardと提携、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金開始 
Aptos LabsとYellow Cardが提携し、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金サービスを開始した。USDT・USDC対応で即時決済を実現し、数百万人のユーザーがステーブルコインをより迅速かつ手頃な価格で利用できるようになった。
18:10
ストラテジー社のビットコイン財務戦略:価値創造と潜在リスクの両面
米国のストラテジー(マイクロストラテジー)などビットコイントレジャリー企業の財務モデルを軸に、株式を通じた投資の仕組みやレバレッジ効果、税務上のメリットなどを解説。日本のメタプラネットなど類似上場企業の動きも取り上げ、再現性の条件やリスク要因を多角的に考察する。
17:26
スイスFINMA規制のAMINA銀行、リップル社RLUSDを世界初サポート
スイス金融監督局(FINMA)規制下のAMINA銀行が、リップル社の米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の取扱いを開始。時価総額660億円超のRLUSDをサポートする世界初の銀行として、機関投資家向けに保管・取引サービスを提供。
16:14
米仮想通貨取引所コインベース、「LiquiFi」買収でトークン発行支援事業強化へ
米コインベースがトークン管理プラットフォーム「LiquiFi」を買収。トークン発行者を初期段階から支援するプラットフォームであり将来的に機関投資家向けサービスにも統合予定だ。
16:02
オルタナ信託設立とProgmat・ALTERNAの協業深化
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券特化の信託会社「オルタナ信託」を設立。Progmatと協業し、ST発行・管理基盤を導入。ST市場の効率化と拡大を目指す。
12:04
ビットコイン反発で11万ドルに接近、Bitfinex分析ではQ3の季節性要因を警戒
仮想通貨取引所ビットコインは前日比+2.6%の108,733ドルまで上昇。Bitfinexレポートによると、4月安値から50%反発後は10-11万ドルのレンジ相場に移行し、第3四半期の季節性要因で平均リターン6%の「最弱四半期」を警戒する。一方、米国初のソラナステーキングETFが取引開始し初日3,300万ドルの好調なスタートを記録。
09:50
「ビットコイン保有者の大多数が含み益、HODLが主流に」Glassnode分析
Glassnodeの週次レポートによると、仮想通貨ビットコイン投資家の大多数が含み益状態で、長期保有(HODL)が市場の主要メカニズムになっている。
09:31
米SIFMA、証券トークン化の規制作りでSECに要望書簡送付
米SIFMAはSECに対し、RWAに分類される株などの証券のトークン化に対する規制整備について提案を行った。オープンで透明性の高いプロセスを通して、ルールを作るべきだと主張している。
08:55
米テック富豪ら、仮想通貨向け銀行「Erebor」設立を計画=報道
ピーター・ティール氏らテック投資家が仮想通貨企業向け銀行Erebor設立を計画。全米銀行免許を申請、シリコンバレー銀行の後継を目指す。
08:20
米上場の中国系アパレル企業アデンタックス、ビットコインを最大12000BTC買収へ
ナスダック上場の中国系企業Addentaxが最大1万2000BTCの買収で基本合意。約13億ドル相当を株式交換で取得予定、5月発表の8000BTCから規模拡大。
07:55
ブラックロックのIBIT、手数料収入が「S&P500ETF」超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコインの現物ETF「IBIT」は、同社のS&P500のETFよりも手数料収入を生み出していることがわかった。IBITはビットコインETFの資金フローを主導している。
07:30
ドル指数が2022年以来の安値に、ビットコインや金に与える影響と今後の見通し=Cryptoquant分析
Cryptoquantが2日に発表した分析によると、ドル指数が2022年来安値を記録する中、ビットコインは膠着状態が続く。長期保有者の含み益減少も指摘。
06:55
ビットコイン、2025年後半に20万ドル到達目標を維持=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のケンドリック氏がビットコイン20万ドル予測を維持。ETFや企業購入の拡大により2025年後半に史上最大の上昇を見込むか。
06:10
リップル、米国銀行ライセンス申請 サークルに続く動き
リップルが米通貨監督庁に国家銀行免許を申請。RLUSDステーブルコイン規制対象化とサークルとの競争激化が注目される。
05:50
オープンAI、ロビンフッドの株式トークン化サービスとの提携を否定 未承認でトークン発行か
OpenAIがロビンフッドの株式トークンサービスへの関与を公式否定。未上場企業トークン化における先買権問題が浮き彫りに。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧