はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

金価格が史上最高値2942ドル到達 その背景は

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

世界情勢などが要因に

金先物価格(GCW00・COMEX)が2月10日、過去最高値となる1オンス=2,966ドルを記録した。現物では14日に2,942.25ドルに到達。現在は利確売りによって2,900ドルへ下落。背景には、ウクライナ戦争の長期化や米トランプ大統領の関税拡大政策への懸念、グローバルな脱ドル化の動きが加速させていることがある。

出典:グーグル

一方、ビットコイン(BTC)は1月20日に史上最高値である10.8万ドルを記録後、調整局面に入り、9.7万ドル前後で推移している。過去1カ月間の推移を見ると、ドル指数が2.13%下落する中、金価格は7.29%上昇した。

仮想通貨投資企業ビットワイズの欧州リサーチ部門責任者のアンドレ・ドラゴシュ氏はThe Blockの取材で、マクロ経済環境の変化により、投資家が米国債から金やビットコインなどの代替的な価値保存手段にシフトしていると指摘する。

2024年第4四半期の中央銀行による金の純購入額は、過去10年で最高水準に達した。また、COMEX(商品取引所)の金在庫が急増していることから、米国の投資家による金需要も顕著に高まっているという。

この傾向は2022年のウクライナ侵攻とそれに伴うロシアの外貨資産凍結以降、加速している。ドラゴシュ氏によると、SWIFT(国際銀行間通信協会)取引におけるドルの使用は増加しているものの、外貨準備に占めるドルの割合は低下しており、インフレなどによって価値保存手段としてのドルの信頼性が低下している。

米10年国債利回りは最近の4.79%から4.5%に低下。最大の保有国である中国と日本が米国債の保有を減らしていることで、長期的な需要に対する懸念が高まっている。

関連米国等が進めている「ビットコイン準備金」構想|世界・日本の状況は?

また、中央銀行の間でビットコインへの関心も高まっており、ある外国の中央銀行がビットワイズに対し、米国債の一部をビットコイン現物ETFに振り替える検討を行っていることが明らかになった。チェコ国立銀行も同様の検討を進めているという。

さらに、スタンダードチャータード銀行のデジタル資産リサーチ部門責任者ジェフ・ケンドリック氏は、ロシア・ウクライナの和平合意への期待から原油価格が下落し、トランプ氏の関税リスクが後退すれば、ビットコインを含むリスク資産は上昇する可能性があると指摘。ビットコイン価格は近く10.2万ドルを試す展開になるとの見方を示している。

関連米CPIとトランプ外交が引き起こす仮想通貨市場の乱高下|仮想NISHI

関連アーサー・ヘイズ独占インタビュー|ビットコイン短期75,000ドル、年末250,000ドル予測の展望は?

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/22 土曜日
13:40
豪政府、仮想通貨のイノベーション促進政策へ 4つの計画を発表
オーストラリア財務省が仮想通貨を含むデジタル資産のイノベーション促進策を発表した。取引所規制やステーブルコイン枠組みなど4つの戦略で世界的リーダーを目指す。
13:05
トランプ大統領のサックス特命官、UAE高官と仮想通貨・AI投資協力を協議
米ホワイトハウスのサックス特命官がUAEタヌーン氏と会談。AI、仮想通貨、技術投資について協議し、「スターゲート」プロジェクトへの70億ドル投資準備が報じられた。両国の技術・経済分野での協力強化へ。
11:25
日本の物価3%高騰、仮想通貨市場に与える影響も
2月の日本インフレ率が3%に達し、日銀追加利上げ観測が強まる中、仮想通貨市場への影響が懸念される。米国の2022年インフレ時のFRB利上げがもたらした仮想通貨ベア相場の教訓から、投資家の警戒感が高まっている。
10:40
「関税と決算発表が仮想通貨市場の鍵」米コインベース週次レポート
米コインベースの最新レポートが仮想通貨市場の現状と見通しを示す。世界貿易政策の不確実性と決算発表の影響、さらに増加する機関投資家の仮想通貨投資意欲を解説している。
09:45
MegaETH、毎秒2万取引を処理可能なパブリックテストネット開始
イーサリアムスケーリングの新アプローチ「MegaETH」がパブリックテストネットを開始。10ミリ秒ブロックタイムと2万TPSを実現し、最終的には10万TPSを目指す。
08:40
バイナンス、22銘柄の上場廃止投票を開始
仮想通貨取引所バイナンスは、コミュニティ共同ガバナンスメカニズムによる上場廃止投票の第1回を開始。ジャスミー、ジーキャッシュ、FTXトークンなど22のデジタル資産が対象となっている。
07:55
コインベース、デリビット買収交渉が最終段階に
Deribitを買収へ 米仮想通貨取引所大手コインベースが、ビットコインとイーサリウムのオプション取引で世界最大のデリビット(Deribit)の買収交渉を進めていると、ブルーム…
07:25
「3600万超のアルトコインがビットコインの地位を強化」アナリスト考察
仮想通貨ビットコインアナリストJesse Myers氏が「アルトシーズンが永久にキャンセルされた」と主張。3600万超のアルトコインの出現がビットコインのドミナンスを強化する3つの理由と「キャッチ22」パラドックスを解説。
06:25
ストラテジー社、ビットコイン追加購入のため調達額を1000億円に引き上げ
仮想通貨ビットコイン追加購入のために、ストラテジー社は優先株発行規模を当初計画から45%増の7億2250万ドルに引き上げた。
06:02
米SECの仮想通貨タスクフォース始動、規制アプローチの転換点に
米SECが初の仮想通貨タスクフォース円卓会議を開催した。ゲンスラー時代の「執行による規制」からの脱却を図り、パース委員主導で新たな規制枠組みを模索していく。
03/21 金曜日
17:11
GMOコイン、ステーキングの報酬率向上とソラナなど手数料半額キャンペーン発表
GMOコインがポルカドット、コスモス、ソラナのステーキング報酬率を大幅に向上。最大で前年比2倍超の報酬率を実現し、2025年4月には手数料半額キャンペーンを実施。暗号資産保有だけで効率的に報酬を得る。
16:18
SBI北尾会長が語る仮想通貨市場の未来と戦略|FIN/SUM2025
SBIホールディングス会長がFIN/SUMで野心的成長目標を発表した。「今世紀最大の革新的技術はブロックチェーン」と断言し、急成長する仮想通貨市場を背景にデジタルスペース戦略を展開する。リップル(XRP)と提携する中、今後の展望を示した。
13:50
ストラテジーのセイラー会長が語る「ビットコインの21の真実」とは
ストラテジー社会長マイケル・セイラーがデジタル資産サミットで語った『ビットコインの21の真実』を詳説した。イデオロギー、デジタル商品、エネルギーネットワークに始まり、「新たな太陽系」としての見解など、セイラー氏のビットコイン観は果てしなく大きい。
12:00
米通貨監督庁、仮想通貨企業に対する「チョークポイント2.0」終了へ
米OCCが評判リスクの調査を終了すると発表した。トランプ政権下で進む仮想通貨規制緩和の一環として、銀行の仮想通貨企業へのサービス提供拡大が期待される。
11:16
ビットコイン市場、FRBの金融政策とSECのPoW判断は好材料 流動性低下に警戒感も
ビットコインは8.4万ドル台で推移。FOMCでのFRBによる量的引き締め(QT)ペース緩和と2025年の利下げ示唆、SECによるプルーフ・オブ・ワーク仮想通貨の非証券判断という二つの追い風が市場を下支えする。一方、Glassnodeレポートは市場流動性の急速な低下を警告した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧