はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

60%のビットコインドミナンス、Libraトークン崩壊で流動性がシフト

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインへ流動性集中

仮想通貨市場においてビットコイン(BTC)の時価総額シェア(ドミナンス)が約60%まで上昇し、過去1カ月で5%、過去1年では12%の増加を記録した。この上昇は、アルトコインの価格変動が激しさを増す中で起きている。

出典:CMC

関連ビットコイン9.6万ドル付近で推移、複数のアナリストが今後の展開を予想

TP ICAP デジタルアセット販売部門のディレクター、ヒナ・サッタル・ジョシ氏はThe Blockの取材で、「ビットコインのドミナンス60%超えは、機関投資家の信頼感の集中と、デジタル資産における専門投資家の役割拡大を反映している」と指摘。一方でソラナは直近一週間で10%下落し、180ドル付近で取引されている。

出典:CG

直近市場に大きな影響を与えたのが、アルゼンチンのミレイ大統領が関与したLibraトークンの崩壊だ。同トークンは一時45億6,000万ドルの時価総額を記録したものの、開発チームによる大量売却が発覚し、数時間で時価総額の94%以上が消失。この事態を受け、アルゼンチンのフィンテック協会は「ラグプル(出口詐欺)」の可能性を指摘している。

ミレイ大統領は当初、Libraトークンを「アルゼンチンの中小企業やスタートアップへの支援ツール」として支持する投稿をSNSで行ったが、その後投稿を削除。この事態を受け、野党からは弾劾の声も上がっている。

この間、ビットコインの価格は95,000ドルから97,000ドルの狭いレンジで推移し、主要アルトコインと比較して相対的な安定性を示している。QCP Capitalのアナリストらは、「現在の価格動向は、ビットコインと株式市場の相関が継続する中、マクロ経済要因に大きく影響されている」と分析している。

一方、Bitget Researchのチーフアナリスト、ライアン・リー氏は、「重要なサポートレベルの維持と、ETFへの資金流入が継続すれば、週末までに10万ドルを突破する可能性がある」との見方を示している。現在の市場は、機関投資家の動向とトランプ米大統領の関税政策などをめぐるマクロ経済要因に注目が集まっている。

アナリストらによると、ビットコインの中期的な見通しは、現物ETFへの資金流入と2024年の半減期効果に大きく依存している。一方でアルトコイン市場は個人投資家主導の取引が続いており、価格の乱高下が続く可能性が高いとの見方が強まっている。

関連米CPIとトランプ外交が引き起こす仮想通貨市場の乱高下|仮想NISHI

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/22 土曜日
13:40
豪政府、仮想通貨のイノベーション促進政策へ 4つの計画を発表
オーストラリア財務省が仮想通貨を含むデジタル資産のイノベーション促進策を発表した。取引所規制やステーブルコイン枠組みなど4つの戦略で世界的リーダーを目指す。
13:05
トランプ大統領のサックス特命官、UAE高官と仮想通貨・AI投資協力を協議
米ホワイトハウスのサックス特命官がUAEタヌーン氏と会談。AI、仮想通貨、技術投資について協議し、「スターゲート」プロジェクトへの70億ドル投資準備が報じられた。両国の技術・経済分野での協力強化へ。
11:25
日本の物価3%高騰、仮想通貨市場に与える影響も
2月の日本インフレ率が3%に達し、日銀追加利上げ観測が強まる中、仮想通貨市場への影響が懸念される。米国の2022年インフレ時のFRB利上げがもたらした仮想通貨ベア相場の教訓から、投資家の警戒感が高まっている。
10:40
「関税と決算発表が仮想通貨市場の鍵」米コインベース週次レポート
米コインベースの最新レポートが仮想通貨市場の現状と見通しを示す。世界貿易政策の不確実性と決算発表の影響、さらに増加する機関投資家の仮想通貨投資意欲を解説している。
09:45
MegaETH、毎秒2万取引を処理可能なパブリックテストネット開始
イーサリアムスケーリングの新アプローチ「MegaETH」がパブリックテストネットを開始。10ミリ秒ブロックタイムと2万TPSを実現し、最終的には10万TPSを目指す。
08:40
バイナンス、22銘柄の上場廃止投票を開始
仮想通貨取引所バイナンスは、コミュニティ共同ガバナンスメカニズムによる上場廃止投票の第1回を開始。ジャスミー、ジーキャッシュ、FTXトークンなど22のデジタル資産が対象となっている。
07:55
コインベース、デリビット買収交渉が最終段階に
Deribitを買収へ 米仮想通貨取引所大手コインベースが、ビットコインとイーサリウムのオプション取引で世界最大のデリビット(Deribit)の買収交渉を進めていると、ブルーム…
07:25
「3600万超のアルトコインがビットコインの地位を強化」アナリスト考察
仮想通貨ビットコインアナリストJesse Myers氏が「アルトシーズンが永久にキャンセルされた」と主張。3600万超のアルトコインの出現がビットコインのドミナンスを強化する3つの理由と「キャッチ22」パラドックスを解説。
06:25
ストラテジー社、ビットコイン追加購入のため調達額を1000億円に引き上げ
仮想通貨ビットコイン追加購入のために、ストラテジー社は優先株発行規模を当初計画から45%増の7億2250万ドルに引き上げた。
06:02
米SECの仮想通貨タスクフォース始動、規制アプローチの転換点に
米SECが初の仮想通貨タスクフォース円卓会議を開催した。ゲンスラー時代の「執行による規制」からの脱却を図り、パース委員主導で新たな規制枠組みを模索していく。
03/21 金曜日
17:11
GMOコイン、ステーキングの報酬率向上とソラナなど手数料半額キャンペーン発表
GMOコインがポルカドット、コスモス、ソラナのステーキング報酬率を大幅に向上。最大で前年比2倍超の報酬率を実現し、2025年4月には手数料半額キャンペーンを実施。暗号資産保有だけで効率的に報酬を得る。
16:18
SBI北尾会長が語る仮想通貨市場の未来と戦略|FIN/SUM2025
SBIホールディングス会長がFIN/SUMで野心的成長目標を発表した。「今世紀最大の革新的技術はブロックチェーン」と断言し、急成長する仮想通貨市場を背景にデジタルスペース戦略を展開する。リップル(XRP)と提携する中、今後の展望を示した。
13:50
ストラテジーのセイラー会長が語る「ビットコインの21の真実」とは
ストラテジー社会長マイケル・セイラーがデジタル資産サミットで語った『ビットコインの21の真実』を詳説した。イデオロギー、デジタル商品、エネルギーネットワークに始まり、「新たな太陽系」としての見解など、セイラー氏のビットコイン観は果てしなく大きい。
12:00
米通貨監督庁、仮想通貨企業に対する「チョークポイント2.0」終了へ
米OCCが評判リスクの調査を終了すると発表した。トランプ政権下で進む仮想通貨規制緩和の一環として、銀行の仮想通貨企業へのサービス提供拡大が期待される。
11:16
ビットコイン市場、FRBの金融政策とSECのPoW判断は好材料 流動性低下に警戒感も
ビットコインは8.4万ドル台で推移。FOMCでのFRBによる量的引き締め(QT)ペース緩和と2025年の利下げ示唆、SECによるプルーフ・オブ・ワーク仮想通貨の非証券判断という二つの追い風が市場を下支えする。一方、Glassnodeレポートは市場流動性の急速な低下を警告した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧