はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

アフリカ上場企業で初のビットコイン購入事例 Altvest Capital アルトコインを購入していない理由も説明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインを購入

南アフリカで上場する投資企業Altvest Capital(以下、Altvest)は21日、戦略的な資金管理の一環として初めて暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を購入したことを発表した。

ビットコインを購入し始めた目的は、財務の回復力の強化、株主に提供する価値の保護、世界で最も認められた分散型のデジタル資産へのエクスポージャーの獲得だと説明。また、現時点では他の仮想通貨を保有していないが、今後もデジタル資産領域を注視していくとは述べている。

エクスポージャーとは

投資家や機関の保有する金融資産のうち、価格変動リスクやカウンターパーティリスク等に直接さらされている金額や残高、比率のこと。

▶️仮想通貨用語集

Altvestの役員会は包括的なリスク評価を行い、代替資産投資に関する自社の理念にビットコインは合っていると判断した。ビットコインはマクロ経済のリスク、特に南アフリカの通貨「ランド」の下落のヘッジ手段として活用でき、長期的に成長も見込めると評価している。

また、他にも発行上限が固定されていること、完全な分散型の資産で検閲耐性があること、ストラテジー社などの企業らによる購入が進んでいること、流動性が高いこと、南アフリカや世界で規制が明確化されてきていることなどもビットコインを選んだ理由に挙げた。

AltvestのWarren Wheatley CEOは今回の発表で以下のようにコメントしている。

ビットコインは基本的に他のデジタル資産とは異なる。真の意味で分散し、希少性が高く、世界的に認められており、当社の投資理念に合った唯一のデジタル資産だ。

ビットコインは、経済が不安定になることや法定通貨の価値が下落することへのヘッジ手段として機能すると同時に、戦略的な準備資産として資金のポートフォリオの強化に役立つと我々は考えている。

また、同社は、ビットコインを購入し始めたことに加え、2025年2Q(4月から6月)か3Q(7月から9月)にビットコインに投資できる金融商品をローンチできるように、規制当局の認可を待っている。この金融商品は機関投資家と個人投資家にビットコインのエクスポージャーを提供するものだ。

なお、Wheatley氏は、仮想通貨メディア「Cointelegraph」に対し、今回は規制への懸念もあるため、1BTCを購入したと明かした。また、今後は、技術に精通したルワンダやケニアの上場企業がビットコインを購入し始めるのではないかとの見方を示したという。

関連米ストラテジー社、ビットコイン戦略のリスクを明示 税制適用や価格変動の可能性に言及

アルトコインについて

Altvestは、今後もデジタル資産領域を調査していくとは述べているが、現時点では他の仮想通貨を購入する計画はないと説明。多くのデジタル資産がそれぞれ特徴を持っていることは認識しているが、同社の理念に沿わない点があるとし、4つの根拠を挙げた。

まずは、インフレしたり、供給の仕組みが中央組織に管理されたりしている場合があること。もう1つは、中央集権的なガバナンス構造に依存している銘柄があるとした。

他にも、流動性の水準、市場の成熟度、規制の不確実性も考慮したと説明。こういった点からビットコインが同社の理念に合った唯一のデジタル資産であると判断した。

Altvestは、アフリカの上場企業でビットコインを購入したのは同社が初だと強調している。

関連Sol Strategies社、ソラナを4億円分買い増し

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/18 金曜日
18:29
業界キーパーソン3名が語る仮想通貨市場の現状と展望|香港Web3 Festival2025
香港Web3 Festivalで、TON Foundation取締役のスティーブ・ユン氏、香港立法会議員のダンカン・チウ氏、CoinMarketCap CEOのラッシュ・ルー氏にインタビュー。マクロ経済の影響、規制環境の変化、アジア市場の可能性について、業界リーダーたちの見解を独占取材した。
18:12
Neowave Academyが日本進出 Web3の潮流を切り拓けるか
Neowave Academyが主催した「Tokyo Nexus」イベントで日本Web3市場への本格参入を宣言。伊藤健次氏やArata氏などが集結し、投機から価値蓄積へと進化する暗号資産市場を分析。教育コンテンツを中心とした事業展開を推進し、Web3普及に向けた取り組みを共有。
14:00
トランプ関税政策で揺らぐ米国マイニング産業──東南アジア製機器依存の代償と国内生産への転換
トランプ大統領の新たな関税政策で、東南アジア製マイニング機器に依存する米国のマイニング業界が危機感を募らせている。緊急対応策として、機器の輸入を急ぐ企業や海外拠点を模索する企業もあるが、米国内で製造することを選択する企業もある。
13:25
アジア初のXRP投資商品、リップル社が初期出資へ
仮想通貨運用会社HashKey Capitalが、アジア初のXRPパフォーマンス追跡型投資ファンドを発表。Rippleが初期出資を行い、機関投資家向けに直接保有せずXRPへのエクスポージャーを提供する新たな投資手段が誕生。
12:29
LINE NEXT CSO「キム・ウソク」氏が語るWeb3大衆化戦略とは
LINE NEXT CSOのキム・ウソク氏がWeb3の大衆化戦略を語る独占インタビュー。LINEの強みを活かし、ウォレット体験の改善、直感的なUI、メッセンジャーとの連携強化で1,000万人のユーザー獲得を目指す。Web2からWeb3への架け橋となる挑戦に注目。
12:04
重要局面のビットコイン85000ドル付近を維持、3月の関心指数は増加
ビットコイン価格が下降トレンドラインと200日移動平均線の狭間で重要局面を迎える中、「ビッグショート」のスティーブ・アイズマン氏はマクロ市場に警戒感を示す。Google検索データが示す個人投資家の関心回復も相まって、市場は混沌とした展開を見せている。
11:35
イーサリアム、クジラの大量売却が相次ぐ ETHの将来性と課題は?
仮想通貨イーサリアムのクジラが3年ぶりに活動を再開し7億円相当を売却した。フィデリティはイーサリアムの将来の可能性と課題を分析するレポートを発表している。
10:45
ソラナ基盤のRaydium、カスタマイズ性重視のミームコインローンチパッド「LaunchLab」をリリース
ソラナ上のDEX「Raydium」が新トークンローンチパッド「LaunchLab」をリリースした。カスタマイズ性の高さとコミュニティ還元機能を特徴としておりPump.funの競合となる。
09:45
リップル社買収先のHidden Road、米国でブローカーディーラーの認可取得
リップル社が買収する計画のHidden Roadは、完全子会社が米FINRAからブローカーディーラーの認可を取得したと発表。これからサービスと顧客基盤を拡大していく。
09:25
レイヤーゼロ、a16zから約80億円追加投資 価格10%高
価格10%ほど上昇もATHから67%減 大手ベンチャーキャピタルAndreessen Horowitz(a16z)傘下の「a16zクリプト」は18日、クロスチェーンインフラLa…
07:50
国内ファッションブランド「ANAP」、ビットコイン約2億円分購入
日本のファッション企業ANAPホールディングスが約2億円相当のビットコイン購入を発表。「デジタルゴールド」としての価値に着目し、子会社ANAPライトニングキャピタルを通じた投資戦略の一環として実施した。
07:15
バイナンスCEO、複数国の仮想通貨準備金創設を支援中と明かす
バイナンスのCEOは、同社が複数の国に対して、ビットコインなどの仮想通貨準備金創設の助言を行なっていると明かした。また、デジタル資産の規制整備も支援していると話している。
06:35
ビットコイン価格安定の背景 機関投資家と企業の買い支え
仮想通貨ビットコイン価格の安定性要因についてブルームバーグのETF専門家が指摘。機関投資家の強いETF買い意欲と、マイクロストラテジーなどの超大口ホルダーの継続的な蓄積が下落相場を支えている。
06:10
ビットコイン、安全資産需要の波に乗れず 金ETFには約3兆円流入──JPモルガン分析
JPモルガンの最新レポートによると、マクロ経済の不確実性の中、金は安全資産として資金流入を集める一方、ビットコインはデジタルゴールドの役割を果たせていない。金ETFが第1四半期に3兆円弱の純流入を記録する中、ビットコインETFは3カ月連続の資金流出を記録。
05:40
トランプ大統領、パウエルFRB議長解任に初言及 「遅すぎる」利下げ判断を批判
トランプ大統領がSNSでパウエルFRB議長を「常に遅すぎて間違っている」と非難し、「解任は早ければ早いほど良い」と初めて明示的に解任に言及。欧州中銀が7回の利下げを実施する中、関税政策効果を活かした利下げを求める発言が再び市場に波紋。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧