はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

著名分析家トム・リー氏の2018年仮想通貨ビットコイン価格予想と価格推移まとめ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

トム・リー氏の2018ビットコイン価格予想と価格推移まとめ
仮想通貨の価格予想で、強気な見解を持つことで知られる著名投資アナリストのトム・リー氏の2018年のビットコインの価格予想と、そのビットコイン価格推移を振り返った。

2018年トム・リー氏のBTC価格予想まとめ

トム・リー氏は、投資調査企業Fundstrat Global Advisorsの代表を務める。また、仮想通貨の価格予想で非常に強気な見解を持つことで知られる著名投資アナリストでもある。

同氏は、2018年の初めから強気姿勢を貫き、年末価格予想は25,000ドル(約280万円)だとしていた。しかし、仮想通貨市場は年始のコインチェック事件以降、下落相場が続き、2017年末のような価格高騰は見られなかった。

またここ数ヶ月ではビットコインキャッシュのハードフォークの影響を受け、ビットコイン価格は暴落し、それまで保っていた重要ラインだった60万円台を下回り、その後も急落を続けた。その結果、11月はビットコイン価格が40%、仮想通貨市場全体でも手痛い相場となっていた。

2018年における一年間の価格推移を振り返ると、同氏の予想はことごとく外れる結果となった。それを受け、最近になって同氏は、ビットコインの価格予想は今後行わないと発言するなど、やや弱気な姿勢も見せている。

そんな同氏の2018の価格予想に関する発言と、価格推移を比較し振り返った。

下図は、2018年のBTC価格のチャートと、トム・リー氏の予想価格とその発言時期を示している。

(1) 2018年1月時点の年末価格予想:25,000ドル(約280万円)

トム・リー氏は、2018年1月時点でビットコイン価格が年末に25,000ドル(約280万円)に達する可能性があると発言。

2018年始めに仮想通貨価格は急落したが、それに反発する形で予想当時のBTC価格の2倍以上である25,000ドル(約280万円)にまで到達するとしていた。

1月のBTC価格の推移

(2) 2018年10月時点の年末価格予想:25,000ドル(約280万円)

同氏は10月の後半に入っても、強気姿勢を崩すことはなかった。

同氏が人気仮想通貨ブロガー「ブロックチェーンチック(Blockchain Chick)」と10月に対談した際、依然として「年末にビットコインが2万5千ドル(280万円)へと到達する可能性があると見込んでいる。」と述べている。

その理由として、以下の2点を挙げた。

  • 「200日移動平均線」を価格が上回ると、今後の価格の上昇確率は80%まで上がるという傾向。
  • 歴史的に見て、マイニング損益分岐点の2倍ほどでビットコインが取引されている。今後マイニング損益分岐点が上がるとし、その結果、価格が上昇すると予想。

10月のBTC価格の推移

CoinPost関連記事

米著名分析家、仮想通貨投資家は弱気すぎると言及|ビットコイン年末200万越えを予想
著名投資アナリストTom Leeは対談にて、年末までにビットコインが2万5千ドルに達する可能性は未だあると強気な立場を継続、その理由を語り、現在の仮想通貨投資家は弱気であると言及した。

(3) 2018年11月時点の年末価格予想:15,000ドル(約170万円)

11月時点までは、ビットコインの年末価格を25,000ドル(約280万円)と予想し、強気の姿勢を見せていたトム・リー氏だが、昨年11月半ばに起きたBCHのハードフォーク後の急落を受け、年末の予想価格を15,000ドル(約170万円)にまで切り下げた。

この価格予想にあたって「1ビットコインを獲得するために必要なマイニングコスト」が重要な指標になると予想し、自身が設立した会社のデータサイエンスチームは、これまでBitmain社の「Antminer S9」によるマイニングコストが8000ドルであると見積もっていたが、そのコストを7000ドルへと切り下げた。

このコストを基に、リー氏はビットコインの正当な価格として7000ドルのおよそ2.2倍である15,000ドル(約170万円)を年末のBTC価格のターゲットとして掲げた。

11月のBTC価格の推移

CoinPost関連記事

ビットコイン年末価格を170万円へ Tom Lee氏が仮想通貨予想価格を大幅切り下げした理由と今後の展望
Tom Lee氏は、年末のビットコインの価格予想を25000ドル(約280万円)から15000ドル(約170万円)にまで切り下げた。同氏は、予想価格を下げた理由として、重要な指標となる"1ビットコインあたりのマイニングコスト"について言及した。

(4) 2018年12月時点の発言:BTC正当価格は13,800ドル(約155万)から14,800ドル(約170万円)

同氏は、Bloombergとのインタビューで「ビットコインの正当な価格は13,800ドルから14,800ドル(約155万円〜170万円)」と言及し、本来の価格はもっと高くあるべき理由として以下の3点を挙げた。

  • アクティブなウォレットアドレス数
  • アドレス毎の利用額
  • 需要を左右するマクロ的な要因
  • 12月のBTC価格の推移

    上述したように、強気な価格予想を度々発しているリー氏だが、2018年12月時点では新たな価格予想を明かさず、以下のように発言している。

    ターゲット価格を聞かれることに疲弊してきた。

    また同氏は、今後BTCの価格予想を行わないことを表明している。

    CoinPost関連記事

    著名投資アナリストTom Lee氏、仮想通貨ビットコインの「正当な価格は155万から170万円」
    投資アナリストのTom Lee氏は、ビットコインのアクティブ・ウォレット数等を要因に「ビットコインの正当な価格は13800ドルから14800ドル」と述べたものの、新たな価格予想は明言しなかった。
    ▶️本日の速報をチェック

    CoinPostの関連記事

    トム・リー氏:コンセンサス2018のBTC価格の強気予想外れる|価格上昇を妨げた理由とは
    Thomas Lee氏はコンセンサス2018でBTC価格が再び上昇すると予想していましたが、予想は的中しませんでした。コンセンサス会議がBTC価格の上昇を促さなかった事についてリー氏は「失望した」としましたが、楽観的な姿勢は崩しませんでした。
    ビットコイン7年ぶりの月間下落幅 年末目前に迫り専門家10人の価格予想を振り返る|仮想通貨市況
    ビットコインはトレンドラインを割り、一時下落。下落要因が重なった10月の月間下落幅は7年ぶりの大きさになった。 年末まで1ヶ月を切った今、これまでの専門家予想が当たっているか振り返る。
    CoinPostのLINE@

    スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者9,000名突破。

    CoinPost App DL
    厳選・注目記事
    注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
    12/08 月曜日
    09:11
    フランスの大手銀行BPCE、仮想通貨4銘柄の取引サービス開始
    フランスの大手銀行BPCEが約200万人の顧客向けに仮想通貨取引サービスを開始する。ビットコインなど4銘柄が銀行アプリで売買可能になる。
    08:54
    韓国、取引所に無過失損害賠償責任を導入へ アップビットのハッキング事件を受け
    韓国金融当局が仮想通貨取引所に無過失損害賠償責任を導入へ。アップビットの445億ウォン不正アクセス事件を受け、2段階立法で規制強化。課徴金も売上高3%まで引き上げの方針。
    12/07 日曜日
    20:40
    「ビットコインを価値の橋渡し役に」Bitcoin Japan CEO、繊維業からの大転換とAI戦略を語る
    東証上場の堀田丸正から「ビットコインジャパン」へ大胆に転換したフィリップ・ロード(Phillip Lord)CEOが、CoinPost独占インタビューでビットコイン準備金戦略とAIインフラ投資の詳細を明かした。「日本の品質×米国の規模」で2030年までに500MW規模のデータセンター投資を目指す。
    14:00
    今週の主要仮想通貨材料まとめ、イーサリアム「フサカ」実装完了やソラナスマホの独自通貨発行計画など
    前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
    11:00
    週刊ニュース|JPモルガンによるストラテジーのBTC売却回避能力の評価に高い関心
    今週は、FRBの量的引き締め終了、チャールズ・シュワブの仮想通貨取引開始、JPモルガンによるストラテジーのビットコイン売却回避能力の評価に関する記事が関心を集めた。
    12/06 土曜日
    13:46
    仮想通貨市場構造を定める「クラリティ法案」を遅滞させる3つの争点とは? 専門家見解
    仮想通貨に詳しい弁護士が、ビットコインなどについて米国の規制を明確化する「クラリティ法案」の年内進捗は期待薄だと見解。3つの争点が議論のハードルだと指摘する、
    11:15
    メタマスク、予測市場取引機能を導入 ポリマーケットと連携しウォレット内で完結
    メタマスクが12月4日、トラストウォレットが12月2日に予測市場機能を相次いで発表した。ユーザーは自己管理型ウォレット内で実世界のイベント結果を予測し仮想通貨で取引できるようになる。
    10:45
    SBI VCトレードとサッポロビール、黒ラベルTHE BARリニューアル記念でNFT配布キャンペーン開始
    仮想通貨取引所SBI VCトレードとサッポロビールがWeb3技術を活用した実証実験を12月5日に開始した。黒ラベルTHE BARのリニューアルを記念し、応募者全員にNFTを配布。保有者は店舗で特別なビール体験が受けられる。
    10:10
    ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、5週連続で資金流出 4200億円規模に
    ブラックロックの仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」から5週連続で約4200億円が流出した。上場以来最長の流出超過を記録。同社の事業開発ディレクターは「正常な動き」と述べた。
    09:30
    米SEC、仮想通貨プライバシー円卓会議を来週開催 ジーキャッシュ創設者も参加
    米証券取引委員会が金融監視とプライバシーをテーマにした円卓会議を12月15日に開催予定。ジーキャッシュ創設者ゾーコ・ウィルコックス氏を含む専門家がパネリストとして参加し、仮想通貨の匿名技術と監視措置について議論を行う。
    08:35
    トム・リーのビットマイン、今週約9.8万ETHを追加購入 総保有額1.8兆円相当
    ビットマインは今週もETHの押し目買いを実施し9万7650イーサリアムを追加購入した。アーカムのデータによると、同社の総保有額は1.8兆円に達しETH総供給量の3.16%を占めている。
    08:00
    KLab、ビットコインと金を組み合わせた財務戦略を発表
    KLabは、仮想通貨ビットコインと金を財務資産に組み込むデュアル・ゴールド・トレジャリー戦略を実施すると発表。同日発表した資金調達で得る約51億円のうち36億円を充当する。
    07:35
    ウィズダムツリー、欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場
    ウィズダムツリーが4日、Lidoプロトコル経由でミントされたstETHのみを保有する欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場した。運用資産約5000万ドルでドイツ、スイス、フランス、オランダの取引所で取引が開始された。
    06:30
    ビットコイン保有企業の指数除外方針に反対、ストライブ社がMSCIに書簡
    米ナスダック上場企業ストライブがMSCIに対し、ビットコイン保有企業を株式指数から除外する提案に反対する書簡を送付した。同社は7500BTC以上を保有する企業として、50%基準は不公平で実行不可能だと主張。
    05:55
    仮想通貨評価損不計上でフィスコとクシムに課徴金勧告 金融庁監視委が虚偽報告を指摘
    証券取引等監視委員会が5日、フィスコとクシムに対し、仮想通貨の評価損を適切に計上せず有価証券報告書に虚偽記載を行ったとして、それぞれ1500万円と1200万円の課徴金納付を勧告した。
    通貨データ
    グローバル情報
    一覧
    プロジェクト
    アナウンス
    上場/ペア
    重要指標
    一覧
    新着指標
    一覧