- 中国の規制の方向性は定まらず
- 中国の一部メディアによると政府は仮想通貨取締を緩和する可能性があると報じますが、反対にさらに規制が厳しくなる意見もあります。いずれにせよ、中国政府の次の行動に関係者や投資家は細心の注意を払う必要があるでしょう。
中国政府は近い将来に、ライセンシング(免許交付)計画及びアンチマネーロンダリングシステム(AML)の導入をし仮想通貨取引の継続をさせるようです。
中国国営通信社である新華社(Xinhua)は近日、犯罪者グループの犯罪行為を促進するツールだという理由で仮想通貨を公然と非難しました。国家支持者のレポーターであるパン・イェ氏の社説では仮想通貨関連犯罪『Zero Tolerance』の取り組みを支持し、仮想通貨取引許可に必要な資料を送らせる規制提案のリストを記載しています。
先月、中国政府は全国的な仮想通貨取引禁止法を課し、これによってビットコインの価額が急落しました。問題の多いICO環境を規制する活動の一部として、中国政府は二つの中国取引所(OKCoin、Huobi)を除いて、全ての通貨及びICO(資金調達方法)の禁止を命じました。
香港を拠点にする取引所であるTideBitのCEOであるテレンス・ツァン氏は現地仮想通貨取引の閉鎖を受けて、『中国の投資家は禁止令に動じず仮想通貨の購入を続けています。過去数週間、たくさんの現地のお客様がTideBitの口座開設をしました。彼らはまだ取引をしたいのです。私は香港やシンガポールで通貨購入のニーズが拡大すると見ています。』とコメントをしました。
新華社は仮想通貨トレーダーが海外プラットフォームを使い規制を迂回していることを政府が懸念しており、現状の『規制の後処理』をする必要があると報じました。
『仮想通貨界ではまだたくさんの規制の後処理が残っており、今すぐに政府や中央銀行の注意が必要です。』 仮想通貨を法に取り入れることは『仮想通貨の規制枠組み』の制定を必要だとし、中央政府にライセンシング(許可制)、ファイル管理、アンチマネーロンダリングシステム(資金洗浄)、Know Your Customer手順(顧客の本人確認)などの目標規制措置を推薦しています。
新華社会長であるCai Mingzhao氏は現在中国共産党中央委員会の座を持ち、政府に細心の注意を払っているため、社説はより大きな規制変化を支持している可能性があります。
中国政府が仮想通貨ライセンシングをしようとしている証拠はありませんが、新華社の記事は10月1日に執行予定であった『中華人民共和国民法の一般原則』の立法を見守っています。
先月中国メディア支局Jinseは、『立法は中国法の下、仮想通貨は”仮想の資産”として扱う』と報じました。もしそれが法律化すれば、中国内で唯一取引の許可を得ているOKCoin及びHuobiの少数独占市場の確立になるでしょう。
China State News Hints at Bitcoin Exchange Licensing, Resumed Crypto Trading
Oct 8, 2017 by Samuel Town
参考記事はこちらから
CoinPostの考察
中国では仮想通貨取引を禁止されていましたが、許可を得ることができれば取引が可能になるのではないかという見解があり、その可能性が出てきています。仮に仮想通貨を仮想の資産として扱われ、取引ができるようになれば中国仮想通貨市場は復活するのではないでしょうか。
中国政府は規制を整え、次のレベルのための準備をすることで、国や投資家にとってより良い市場を提供することを目指しています。