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CZ氏率いるYZiラボ、BNB開発者支援で1,500億円のファンド設立 ミームコイン取引も活発

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BNBチェーンのプロジェクトを後押し

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス前CEOのチャンポン・ジャオ(CZ)氏らが率いるベンチャーキャピタル「YZiラボ(旧称:バイナンス・ラボ)」は8日、BNBチェーンの起業家支援を強化する10億ドル(約1,500億円)規模のビルダーファンドを発表した。

対象とする分野には、トレーディング、RWA(現実資産)トークン化、AI(人工知能)、DeSci(分散型サイエンス)、DeFi(分散型金融)、決済、ウォレットなど様々な分野が挙げられている。

この資金により、より多くの創業者が、BNBチェーンのインフラ、ツール、資金調達機会、4億6,000万人以上のユーザーを擁するエコシステムなどを活用できるようになるとしている。

YZiラボは、グローバルなWeb3起業家育成プログラム「EASY Residency」を提供しているところだ。10月に開催されるシーズン2では、BNB上に構築する開発者専用の「Most Valuable Builder(最も価値ある開発者:MVB)」コースの募集がある。

選抜されたチームは、最大50万ドル(約7,600万円)の資金とYZiラボおよびBNBチェーンの中心チーム、YZiラボの投資家、メンター、パートナー、ユーザー層などを含むYZiラボのグローバルネットワークとのつながりを構築し活用することができる。

BNBチェーンは、元はバイナンスが立ち上げた独自ブロックチェーンだが、現在はコミュニティ主導で運営されているところだ。

BNBチェーンは最近、成長を加速させている。1日あたり2,600万件の取引を記録し、DEX(分散型取引所)における取引量と1日あたりアクティブユーザー数で1位を獲得した。

また、仮想通貨BNBは時価総額でビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)に続き3番目に大きな銘柄に上昇。10月7日には1,330ドルを超える史上最高値を記録している。

関連:バイナンスのBNB、過去最高値更新し時価総額3位に浮上 高騰の背景は

BNB上ミームコインの取引が活発化

BNBチェーンでは、ミームコインの取引も活発になっているところだ。

これらのミームコインは10月初旬に急騰し、トレーダーは少額の投資で巨額の利益を上げている。たとえば、Lookonchainによるとトレーダー0xd0a2氏は、3,500ドルを790万ドルまで増やした。約2,260倍になった計算だ。

さらに、トレーダーのhexiecs氏は約36万ドルを「4」という名のミームコインに投資。その後、ソーシャルメディアなどでこのコインに注目が高まったことがあり、このポジションは550万ドル以上にまで上昇した。

この「4」というトークンは、BNBチェーンへのフィッシング攻撃をきっかけに発行されたものだ。ハッカーが比較的少額である4,000ドルの利益しか上げなかった攻撃であり、この出来事がミームコイン化された。

BNBミームコインでのこうした利益の背景には購入の集中、流動性が低かったこと、ソーシャルメディア上での拡散があったとされる。バイナンス前CEOのCZ氏がXでこのトークンに関する投稿をシェアした後、トレーダーは650倍のリターンを達成した。

ミームコインはボラティリティ(価格変動)が大きく、高リスクでもあるため、取引前にはリスク管理や検証が求められる。

ミームコインとは

インターネット上で話題になることで人気を集めるコイン。代表的なものにイーロン・マスク氏がSNSで言及することで取引量が急増したドージコイン(DOGE)がある。2020年にドージコインを踏まえてリリースされたSHIBA INU(SHIB)も存在。

関連:BNBが1100ドル突破でBNBチェーン銘柄大幅高、CAKEが40%高騰

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